崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

作家李恢成と通話

2008年06月21日 06時14分30秒 | エッセイ
 作家李恢成氏と久しぶりに長く通話した。彼とは面識がある。以前彼が拙著『恨の人類学』の書評を朝日新聞に大きく寄稿して以来一気に親しくなった。私より数年年配ではあるが、童顔であり、活気があり非常に若く見える。彼とより親しくなったのはまず彼がサハリン生まれだということである。私が度々サハリンをたぜねて彼の生まれ故郷の真岡で彼の一家の話をよく耳にしたり、偶然同じ期間にサハリンに滞在したりした。私が広島大学奉職中、彼は国際会議の基調講演の講師をひきうけてくれたり、また彼の推薦で小生が在日の会議で講師をしたりした。彼は純粋な作家である。文学作品もそうであるが、作家精神や生き方もそうである。私と彼の関係は純粋なアカデミズムと文学者の間、まったく友情関係である。われわれは「友情のたび」を計画している。計算的なドライな人間関係の世の中にもこのような友情の関係はオアシスのようなものである。しかし友情だけでは限りがある。両方のバランスある人間関係が望ましいのはもちろんである。

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