崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

お見舞い

2009年12月21日 05時25分06秒 | エッセイ
 クリスマス祝賀パーティから抜け出て、40キロ以上離れている病院に入院している友人を見舞いに出た。あるスパーに道を尋ねたら3か所のスパーを右折するように教えてくれた。彼の頭の中にはかなり遠方までどこにスーパーがあるのかインプットされているようである。。病院に辿り付くまではかなり時間がかかったが、彼の案内は正確であった。
 なぜこんなに遠い病院に入院したか患者の彼は経路を語った。1年間ほど現代的な新築の病院に通い、病因を見つけられず転々として病院を探しまわってようやく良い医者のいる病院に辿りついたという。心やさしい彼は医者を信頼し、病院を信頼して診断の間違った治療を受け続ける中で病状は酷くなったという。私は話を聞きながら医療の世界の病巣を見るような感じがした。美味しい食堂を選ぶように病院も選ばないといけないという。私の近くには超現代的な医療センターが新しくたって市民が喜んだが良い医者が揃っていないならただの古物に過ぎない。均質の医療が行われることを希望する。彼を元気づけるために行って彼から元気づけられ、慰められて帰宅した。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿