崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私の講義参観

2015年06月06日 04時31分52秒 | 旅行
昨日は英語担当の門脇氏が「日本文化論」講義参観に来られたた。中国と韓国の二人の大学の教員も参観した。学生は日本、韓国、中国、モンゴルの4か国の15人であった。終戦直後の日本人は自ら日本に対して否定的であったが、経済が回復し先進化された評判に乗って、自信に満ちてジャパン・アズ・ナンバーワン(Japan as NO.1)と言われたというのがテーマであった。エズラーヴォゲル教授の日本の「終身雇用制」について学生たちの意見を発表させた。終身雇用制に賛成と反対が半々であった。そこで問題点を見付けた。この制度の良い点は安心して仕事ができるという長所と怠けて能率が上がらない短所がある。人は安全安心であれば怠けるという短所が出るのか、不安な状況だと高能率を発揮するものかという疑問につながる。人は安全安心を求めながら、言い換えれば自由になれば放心、怠けたくなるという危機的な疑問にぶつかる。そこでノートするようにした。
 日本語の聞き取りの時、「私の大学生時代」をゆっくり語った。日本語の発音がちょっと不安で自信のない私だがゆっくり話した。学生時代の教育学の時間に『自由からの逃避』の本の読後感を発表して同級生たちから褒められたことの内容であった。皆が頷いている。若干隣席の学生たちと意見交換をするようにしてから講義は進んだ。共通の言葉として日本語が使われ自然に日本語が上達する。ここで参観している英語の先生の門脇氏に一言メッセージを求めた。言いたいこと、表現手段として言語の重要性を語ってくれた。私は授業に満足し、それは参観者の感想文にも書かれていた。