崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

小さい村の戦争話

2013年06月22日 05時20分55秒 | エッセイ
 韓国の寿城大学校の学生20人、引率は家内の旧同僚の金貞淑先生の一行が台風4号と一緒に大学を訪れてきた。歓迎式に参加して記念写真を撮った。金先生は式辞の中で自分の定年までは9年、その教授職を学生へ譲りたいと言った。「美人教授」が魅力を学生にアピールするほど韓国では教授職は名誉職であることを改めて感じた。日本に初めて来た学生たちに良い印象を残したいと思いながら、台風も気になった。しかし関係学科の学生、教職員達が温かく対応して、いい雰囲気で別れることができた。最近このような教職員達の誠意ある行動に大学の基礎が出来たと嬉しく思う。その心と心の関係がより深められ組織化、形式化して固まっていくことを願う。
 6月25日は、朝鮮戦争の勃発の日である、今日、韓国と日本を結ぶ会のメンバーたちに朝鮮戦争を語る。その戦争は国連軍、中国軍などが参戦した戦争であったが、私が語るのはその戦争の時の小さい村でのできごとである。戦争によるある家の物語りのような実話を話す。私は実はこの戦争の真実をもっと本質的に語るためにはノンフィクションや小説にしたいと思っている。その小さい村の話を披露し感想を聞かせていただけることを願っている。反戦も好戦もない、平凡な話であるが貴重な体験談の伝達になればと思っている。