崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

強風「神風」

2010年12月04日 05時51分35秒 | エッセイ
 昨日の朝、韓国へ原稿を郵送するために郵便局まで歩いた。強風が吹いてなかなか前に進めない。最近体重が増えたので飛ばされはしないと思い逆風に突進した。後に知ったが、その強風が東日本へ、そして千葉では19隻の船が横倒したという。朝鮮海峡の風は蒙古軍来襲に「神風」ともいわれ、私も下関に住んで既に慣れているはずではあるが、まだ苦手である。風は自然の神秘性を感じさせるものでもある。日本では「神風」などという言葉があり、政治的には「追い風」を願っている人も多いだろう。今朝鮮半島では南北関係の緊張の状況が続いている。
 私が郵便局へ入った時、身長高いハンサムな松山氏がいて驚いた。偶然に会ったので互いに無沙汰していたので久しく挨拶を交わし、用事を済ませて彼は自分の車で私を大学まで送ってくれた。私に神風が追い風になったのである。韓国では2月に風の神のヨンドン姥が地上に往来するという信仰がある。人はただの存在ではない。時には追い風にあい、時には逆風にあうかもしれない。自分はどんな風をもっているのだろうか考える。神風のような存在でありたい。