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歩くことが唯一の趣味ですから。

保渡田八幡塚古墳

2019-08-15 | Weblog
温暖湿潤な日本のことだから古墳ができて1500年もたつと、その上に草木が生えて腐葉土に覆われ、
すっかり森林になるので、墓なのか何なのかわからない丘になっちゃう。


そこに目をつけたのが群馬県の人たちだった

高崎市井出町1514にある保渡田八幡塚古墳は、上に生えた木や草を取り払い、腐葉土を取り除いて
1500年前の石で築いた姿を復元してある。ほっとくと草がまた生えてくるから、そうならないように整備
するのは大変なのでは? と思って見に行った。


ほら、やっぱり草が生えてきちゃってるし……

墓としての偉容を示すには、あの草はきっと邪魔なだけ。しかし、それに目をつぶると石で覆われた
前方後円墳が丸見えですごい。ちなみに、手前が方墳、奥が円墳、あわせて前方後円墳。どっちが
前か誰が決めたんだろう? 棺は円墳のほうにあるのに。


筒状の焼き物がびっしりと並べられている

あれは森に覆われてしまうと見えない。死者への供物だろうと思ったら、あれでも埴輪というそうだ。
人とか馬とか、素朴に象った土人形のことを埴輪だと思っていたが、古墳に供える焼き物はなんでも
埴輪というのだな。


筒状のやつが円筒埴輪、人や馬のは形象埴輪

たしかそういう呼び名だったと記憶している。保渡田八幡塚古墳を含む3つの前方後円墳のそばにある、
かみつけの里博物館でボタンを押して視聴した5分間ほどの映像資料で、そんなことをいっていたような
いなかったような。


後円墳のほうに続く階段を試しに登ってみると


前方墳のほうがこんなかんじに見えた


足元にあるはずのない階段があったので下りると


出土した石棺の復元物が展示されていた



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