散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

’80年代への旅

2019-10-10 | Weblog
66歳ということは33年前に日本武道館でみたとき年齢不詳だったけど33歳だったのか、シンディ・ローパー。
もしかしたらマドンナも還暦すぎてるのかな? あのころはマドンナ派じゃなくてシンディ・ローパー派だったし、
マイケル派じゃなくてプリンス派だった。そういう二項対立があった。いまとなっては何を言い争っていたのやら、
完全にノーサイド。とうの昔にマイケルもプリンスもいないし、マドンナもシンディもおばあちゃん。


あれはいったいだれだろう?

2019年10月10日、渋谷Bunkamuraオーチャード・ホールにシンディ・ローパーのライブをおっかなびっくり
体験しに行った。半年ほど前に戸川純のライブを新宿LOFTでみたときは、ステージにどうしてバナナマンの日村が
いるんだろう? と小首をかしげていたら、声だけは昔のまま戸川純だった。戸川純はシンディ・ローパーみたいな
メイクをしていたけど日村勇紀みたいになった。シンディ・ローパーも、ひょっとして?


ぜんぜん変わらず元気

スマホや携帯で写真を撮っていいのは演出の都合上、1曲目と2曲目だけ。その他の機材での撮影はNG。1曲目
は I Drove All Night……3枚目のアルバムの最初の曲、ちょうど30年前の曲だけど大切にしてるようだな。そして
2曲目は最初のアルバムから She Bop……撮影はここまでだから、つい撮りまくってしまう。


台の上に寝転がって脚を上げた!

仰向けに寝転がってレッグレイズをおこない腹筋を鍛えている? いまどきのスマホはすごいカメラがついてる
から、ものによってはこんなピンボケ写真ではなく鮮明なやつが撮れるだろうに、スマホと携帯なら撮影OKの
ライブがふえた。ARW(イエスの主要メンバーが脱退して活動してるバンド)もそうだしナイトレンジャーも
そうだった。キング・クリムゾンは何を使ってもいいけど終演後の撮影タイムのみだった。国内アーティストは
全面的に撮影NGのことがまだある。


あっ、むっくり起き上がってきた

1986年の日本武道館では撮影・録音NGだったけどウォークマンとマイクを持って入ってこっそりテープに
録音した。33年もたてば時効だろう。音質も悪いし海賊盤が作れるわけでもないし。ちなみに3曲目から撮影
NGになってシンディ・ローパーが何をしたかというと、繰り返し、繰り返し、客席に分け入って盛り上げてた。
駆け抜けるんじゃなくて、ずんずん入って行って見えなくなったり、客席に立って姿を見せたり。


あらためて見るとそう大きくない

荒木飛呂彦の初期の漫画『ゴージャス・アイリン』に大女ローパーというのが出てきて、当時は奇抜なルックスの
せいかプロレスラーと親しいせいかアメリカに勢いがあったせいか、シンディが大きく見えていた。いま見ると、
小粒でパンチのあるカワイイおばあちゃん。アクションが大きいけど、着実に休憩をはさみ、おしゃべりをする。
身ぶり手ぶりが若干ジョーカーを彷彿。ホラーっぽい。そこがいい。


映画の予告編みたいなアクション

’80年代のヒット曲をお客さんはいちばん喜ぶ。ふんだんにパフォーマンスしても、次から次へと知ってる曲が
出てくるからスゴい。マドンナと比べたらアルバムの数が多くないのに、このポピュラーぶり。(まだ比べてる)
プリンスが生きてるうちに見たかったな。マイケルはべつにどうでもいい。マドンナも。この秋はスティングも
そういえば来日したとか、してるとか。でも行かない。


ナイトレンジャーは行く

2019年10月7日、昭和女子大学人見記念講堂へ。ちょうどシンディ・ローパーとおなじころ人気絶頂だった
ツインギターのハードロックバンドで、当時そんなに好きじゃなかったけど友達に人気あったから何度も聴かされ
覚えてしまった。破壊的というのとちょっと違い、キュンキュン鳴り響く明るいギターがいまとなっては懐かしく、
なぜ女子大の講堂でおやじロックの祭典を? と、おののきながら出かけてみた。


ツインギターとベースがよく動く

シンディ・ローパーもよく動いたけど1人で歌い続けるから疲れるみたいで1時間半ちょっとで終演を迎えた。
ナイトレンジャーはベースが歌い、ギター(のベテランのほう)が歌い、ドラムが歌い、かわりばんこに歌う
から長持ちする。21時までと書いてあるのに、もうちょっと、もうちょっとと英語で粘りながら2時間半も
ハードロックやりまくった。いい年なのに。


スモーク上がるとお客さんが喜ぶ

シブがき隊が Zokkon命 でパクったと定評のある Don't Tell Me You Love Me にはじまり、’80年代に大ヒット
した2枚のアルバムの聴き覚えある曲のオンパレード。隣の席のおばさんは決して立ち上がらない。総立ちの
おじさんたち(ぼくも含めて)に囲まれて時折うなづいたり、目頭や目尻をハンケチで押さえたり。どうやら
感極まっている様子なのに立ち上がらないのは、感動しすぎて腰抜けたのかしら。ボンジョビに持ってかれた
あともナイトレンジャーを応援し続けている、筋金入りの極東グルーピーだったりして。


全員でドラム叩くナイトレンジャー

俺たち休むからドラムソロ長めによろしくって感じで舞台袖に引っ込んだメンバーが1人ずつドラムスティックを
手に持って現われ、ドラムセットの余ってるところを叩きだす。しまいにはメンバーみんなでドラマー取り囲んで
おのれの手が届く範囲でドラムをどかどか叩く、そんなおふざけもありました。あの手この手で楽しませようって
気がマンマンの面白いステージでした。中高生だった’80年代に戻る感覚を存分に味わいました。




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