フィルムカメラ


Z9 + TECHART TZM-02 + LEITZ SUMMICRON-M 50mm f2

大きな画像

人から古いフィルム式のカメラの使い方を教えて欲しいと言われた。
僕ももう忘れてしまったよ。
と、言いつつ、棚の奥から何台か出してみた。

ライカのM4-Pは、この前ライツのレンズをZ9に取り付けて撮影した時に、防湿庫から出してあった。
それとニコンのF3とFを出してきて、机の上に並べた。
FはK師匠からいただいたものだ。
F3は高校生の時に父親に買って貰った最初の一眼レフで、長年に渡り一緒に世界中を旅した。

とは言え、F3は電池が切れており、緊急用のレバー式のシャッターしか切れなかった。
これは入れ替えておかないと・・・
と言って、実際に使うわけではないのだが(笑)

いじっているうちに、やっぱりこの頃の一眼レフカメラっていいな・・とつくづく思った。
機械としての完成度が恐ろしく高い。
最近はこういう、とことん磨き上げた純機械式の道具に触れる事がなくなったので、凄く新鮮でもある。

F3は今回は動かなかったが、電源を使わないFは快調に作動してくれた。
レバーを巻き上げて、ピントを合わせて、シャッターを切る。
本当にすべての動作が有機的で、カメラが自分の身体の延長になったようなダイレクト感がある。

実は個人的にはレンジファインダーのカメラって苦手で、どうしても一眼レフに走ってしまう。
写真を撮る以前に、機械の操作自体に快感が伴うのだ。
何というか、ガンダムを操るアムロのような気分になれる(笑)

久しぶりにフィルムで撮ってみようか・・という気持ちに、ちょっとだけなった。
で、ヨドバシに行ってフィルムを見て、その価格に驚いてしまった。
ネガで2000円、リバーサルで4000円くらいする。
こんなに高いんだ・・・

まあ生産量が限られているものな・・・
さらに現像やプリントの費用もかかるから、相当の金額が飛ぶことになる。
こりゃあ失敗したら、目も当てられないな(笑)

カメラがデジタルになった時、コストを考えないでシャッターを切れることのメリットが、いかに大きかったかを思い出した。
最初にデジタル一眼レフカメラを購入したのは、20数年前なのだが、たまたまその数日前に、コンタックスのT2に新しいフィルムを入れた。
そのまま二度とフィルムカメラに戻ることはなかった。
何しろ今でも最後のフィルムが入ったままのT2が、目の前にぶら下がっているのだから・・・(笑)
コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )