贅沢な時間


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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会社の応接室でひとり書類を作成した。
ずいぶん前に自作したスピーカーを倉庫から出してきた。
工場の設備を使って、何か面白いものが出来ないかと、その昔実験的に作ってみたのだ。
もう20年も前のことである。

設計を僕がやり、図面を引き、社内の木工部門に頼んで箱を作ってもらった。
また鉄工部門に頼んで、鋼材を溶接してスピーカー台を作った。
サイドのウッドは、仙台の建具屋さんにお願いして、硬い木材から削り出してもらった。
ユニットやネットワークのパーツは、僕が秋葉原で買ってきた。
バッフルには浅草橋で買ってきた本皮を張った。

何だかオリジナリティのない、いかにも当時の欧州のメーカーが作りそうな外観である(笑)
まあプロトタイプの1号機として、とにかくどんなものが出来るかやってみたのだ。
しかし計画は中断し、ほとんど音出しもしないまま、倉庫にしまい込んでしまった。
それを10数年ぶりに出してきて、音を出してみたわけである。

アンプは・・と思って探したら、やはりほとんど未使用の真空管アンプが出てきた。
知人が置いていったもので、何とウエスタンのオリジナルの300Bを使ったシングルアンプだ。
CDプレイヤーはマランツの録再機が更衣室で埃を被っていたので、それを引っ張り出してきた。
乱雑に床に置いて、安物のケーブルで繋いだ。
とりあえずこれで音は出る。

なぜ急にオーディオ機器を出してきたかというと、優雅な環境でリラックスして仕事に集中したかったからだ。
コーヒーを飲みながら、ひとり贅沢な時間を過ごす。
土曜日でお客も来ないし、この部屋なら好きなだけ大きな音も出せる。



このアンプは、こういう重い振動板のユニットには向かないのだと思う。
音自体は滑らかで、SNも意外にいいのだが、何というか、駆動力が平凡で覇気が少し足りない。
本来は、軽い振動板のユニットを大きめの箱に入れたスピーカーを鳴らすべくアンプなのだろう。

スピーカーは、まったくチューニングを行っていない状態なので、完成度がいまいちである。
上下ユニットの音色のつながりはいいのだが、音場は滑らかさに欠けて、位相特性は市販の高級機にはちょっと及ばない。
バスレフポートは、わざと低い帯域が盛り上がるようにチューニングしたのを思い出した。
レンジの広いソースをかけてみたが、35Hzくらいまではしっかり出ているようだ。
しかし、もう少し上の帯域にディップがあるような気もする。

まあ、作ったきりで、ろくに音を出していないのだから当たり前ではある。
測定器で測った正確なデータをもとに、時間をかけて調整していかないと、完成度は高められないだろう。
そんなことを考えながら、持ってきたオケやビッグバンド、ジャズ、ボーカルのCDを次々に大音量でかけた。

部屋の気温は低めであったが、ピーンと張り詰めた緊張感が心地よくて、暖房はかけずに仕事をした。
音楽を聴くにも、そのほうが気持ちがいい。
コーヒーのマグカップを片手に、2本のスピーカーの真ん中にひとり座る。
こりゃあ本当に贅沢で楽しいぞ。

午前中は書類の作成もはかどったが、午後になると飽きてきたので、そのうち仕事はやめてしまった。
ここからは音楽の方に没頭だ。
音楽というよりオーディオかな?
きっとこうなると思っていたよ(笑)

面白いもので、その辺りから急に音がよくなってきた。
アンプは実は昨日も何時間か灯を入れたので、急に音に変化があるとは思えない。
もしかすると、ネットワークなどの素子に信号が通って、段々と生き返ってきたかな?
何しろ20年近くも使っていなかったのだ。

スピーカーの位置を僅かずつずらして、音場も大分よくなってきた。
時折、特定の楽器がバシッと強烈な音で鳴って驚かされる。
もしかすると、鋼鉄製のスピーカー台が共振して、その帯域に色がついているのかもしれない。

久々にオーディオを楽しんだ。
とは言え、これ以上深入りする気はない。
これらの機器は、社員の家に運び込み、以降はそちらで調整してもらうことになっている。

ただ仕事をする上で、音楽をかけるのは、案外悪くないことがわかった。
自宅からLS3/5Aなどを持っていって、ちょっと贅沢な環境を作ってみようかな・・・

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オーディオのこと


LEICA X1

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machinistさんのスピーカーは、アルテックのユニットを中心にした自作スピーカーである。
箱の製作には何ヶ月かを要したそうで、エンクロージャー表面には自作のアルテックのロゴがプリントされている。
MJ誌やステレオサウンド誌で紹介されたことのあるスピーカーである。

ネットワークにはコイルを使用せず、各スピーカーユニットの高音部をそのままカットせずに使っているのが特徴だ。
つまりウーファーはアンプに直結された状態になる。
そのため鮮度が高く鳴りっぷりがいい。
勢いよく音の出るホーンの音圧に身を任せ、その快感を味わうことができる。

僕がドーム型スピーカーの信者で、ホーン型の音にアレルギーを持っているのではないかと、心配されている。
長年オーディオをやってきて、やはり人それぞれの好みというものは存在する・・と感じているそうだ。

確かにドームばかり聞いていると、ホーンの音は異質に感じる。
特に僕が好むオーケストラの再生は、弦楽器奏者の数が減るといわれ、ホーンのもっとも苦手とする分野である。
しかし実際に大音量で聞いてみると、ホーンならではの情報量とスピード感が、新鮮な驚きを与えてくれるのも事実だ。

幻聴日記を読まれている方はご存知だと思うが、machinistさんは以前はLS3/5Aを使われていた。
そのスピーカーが取り付けられていた痕跡が壁に残っている。
奥様が「以前のスピーカーは弦がよかった」と言われたのが印象深かった。

ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルのベートーベンの交響曲のSACDを聞く。
これはいい演奏だ。
小気味良く筋肉質で、しかも録音もいい。
まるでBMWのライトウエイトスポーツ・・という感じ。
これ、いいでしょう、全部買っちゃったよ・・とmachinistさんが言われた。
(実は僕も欲しくなり、帰るなりアマゾンに注文した・笑)

オーディオを真剣にやられている方の音を聞くと、その音に魂が宿っているのがわかる。
長い時間をかけて、磨き上げてきた音であることが伝わってくるのだ。
特に自作で一から組み上げた場合は、大変な労力を必要とするはずだ。
やはりオーディオとは、時間と経験がものを言う趣味だとつくづく思う。

自宅に帰って久々に自分の音を聞いてみたが、そういう凄みが感じられない(笑)
やはり不真面目で適当な態度ではダメなのだろう。
しかもデジタルアンプは日によって調子の波が激しく、その日は絶不調でがっかりした(笑)

しかし久々に刺激を受けたせいか、しばらく電源を入れていなかったエクストリーマを、毎晩のように聞くようになった。
目下のところ、ハイフェッツのブルッフ・ヴァイオリン協奏曲の1番を聞いてから、マリア・カラスのベスト盤を聞くのが毎日のパターンだ。
古い録音であるところが、またいい(笑)
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元凶


LEICA X1

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ついにLS3/5Aが5本揃ったが、実はまだ他にも持っている。
といっても完成品ではなく、ユニットとネットワークである。
何年も前に秋葉原で購入してそのままになっていた。
今となっては貴重な「新品」である。

これを自作のエンクロージャーに入れて鳴らしてやろうという夢を、ずっと持ち続けている。
COLKID-LS3/5Aを作ろうというわけだ(笑)
マニアというほどではないが、LS3/5Aは大好きで、いつの間にかこのスピーカーばかり集まってしまった。

僕はモノを滅多に中古に出すことはしないので、家はモノで溢れていく。
特にオーディオは我家が片付かない元凶になっている。(それとカメラも・笑)

僕はオーディオマニアのように、ひとつの仕組みをとことん煮詰めて、生涯賭けて追い込んでいくというのは苦手のようだ。
この組み合わせだとどういう音になるのだろう・・という単純な興味が、オーディオに熱中する原動力になっている場合が多く、一度聞けば後は飽きて聞かなくなってしまうことも多い。
元来大雑把なので、ミリ単位のセッティングなんていう細かいことは出来ない。
何しろ日によって音が違って聞こえるという不安定さなので、あまり真剣に聞いても仕方がないのだ。
まさしく不良マニアである(笑)

アイディアを思いつくたびに試しているのだから、部屋が様々な機器で埋まっていき、そのうち身動きできなくなるのは当然ではある。
逆にそのお陰で、何かやろうと思っても、いろいろなものが部屋に落ちているので、拾い集めれば事足りてしまうことが多い。

たとえばトーンアームだけで4本もあるし、アナログプレイヤーは3台ある。
今書きながら足元に転がっているのはLINNのフォノアンプであるから、それを繋げば簡単にアナログを復活させる事も出来る(笑)
小学生の時からコンポをバラで組んでいたので、オーディオ暦はもう40年近くになり、長年の垢のように機器が溜まっているのだ。

音を出してみなければ、どういう音になるのかわからないから、どんどん増えていくのは仕方がない。
しかし矛盾するようではあるが、もし全部捨てて最初からやり直すとしたら、ロジャースの5/9かハーベスあたりを適当なアンプで鳴らす・・くらいのシンプルなものにしたいという希望をいまだに持っている。
それひとつで後の機器はすべて処分してしまう。
それでオーディオからは永久に足を洗いたい・・と思うのだが、やはりそれは無理な話であろうか。
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完全に雨の一日


LEICA X1

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一日雨で、それもけっこう強く降っていたので、見事なくらい何も出来なかった。
こんな日も珍しい。
当初は、久しぶりに日光にでも行ってみようかと思っていたのだが、この雨ではどうしようもなかったろう。
行かなくてよかった。
(写真は全然別の日に撮影したものです)

ついのんびりとテレビの喜劇映画を見てしまい、午後になってから秋葉原に買い物に出掛けた。
雨の日のこんな中途半端な時間に出る人も少ないのか、電車はがらがらだった。
しかし秋葉原は人出が多く、けっこう熱気があった。

一昨日、5.1chのデジタル信号の伝送が出来ないと書いたが、DVDプレイヤーを替えたら簡単にOKになった。
しかも音のほうも、何だかいけそうな感じがするので、このままもう少し進めてみることにする。
意見を早々に変えて申し訳ない。

今はいくつかの案件を並行して進めている状態で、自分でも訳がわからなくなることがある。
PCオーディオとSACDの5.1chで、これらは互いにまったく関係が無い。
同じアンプを使っているが、PCオーディオを鳴らすときはステレオ2チャンネルになる。
それらに使う小物を買おうかと秋葉原を回ったが、何を買ったらいいのか、時折自分でも混乱した(笑)

何度もスピーカーをつなぎ変えて実験するので、ガード下でバナナ端子を買おうとしたが、いくつ買っていいのか分からなくなってしまった。
1個300円と安かったので、とりあえずどっさりと購入した(笑)
また帰りに、以前紹介していただいたイタリア製のUSBからハイサンプリングのデジタル出力に変換するアダプターを購入しようとしたが、何とヨドバシなど一般のお店では扱っておらず、仕方なく取扱店のダイナまで戻ったりした。
中古ショップも何軒か歩いたので、かなりの距離を歩くことになった。

雨は降っていたが、いつものように警察官は大勢出ていて、しかもいつになく厳しい目つきで通行人を睨んでいる。
その前を何度も行ったり来たりしたので、怪しまれているのではないかと、精神的に疲れてしまった。
人が多く暑苦しく、荷物も多くなりがちな秋葉原は、雨の日に行くものではない。

帰宅してもPCオーディオ、5.1chとやる事は多く、その上普通のSACDソフトも買ってきてエクストリーマで聞いているので、時間がいくらあっても足りない。
何から手を付けていいかわからない状態で、とても今日一日で終わるものではない。
毎日こつこつやっていくことになりそうだ。
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現状


LEICA X1

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昨日から義母が泊まりに来ているため、オーディオをいじくり回すのはやめている。
機材をとっかえひっかえやっていたが、今は大人しく音楽を聞いている(笑)

昨日まで毎日、何らかの進展があった。
AirMacは今のところうまく作動してくれない。
最初はちゃんと動くのだが、突然音が途切れて、しばらく受信できなくなる。
少し経つとまた復帰・・を繰り返すが、落ち着いて聞いていられないので、とりあえず使用しないことにした。
設定が悪いのか、あるいは我家の環境が良くないのかもしれない。(鉄道の線路が近い)

現在はMacBook Proの光デジタル出力を直接パナソニックのデジタルアンプにつないでLS3/5Aを鳴らしている。
AirMacを通した音とはかなり違いがある。
AirMacの音は音場が整理されて大人しくなるのに対し、直結だと鮮度感はあるのだが荒っぽくなる。
どちらを取るか悩むところだが、今はAirMacの調子が悪いので選択の余地はない。

さらに昨日MacBook Proとアンプの間にベリンガーのサンプルレートコンバータをはさんでみた。
その結果音質がかなり向上したので、現在はベリンガーで24bit/96kHzに変換して聞いている。

このコンバータは、メインのエクストリーマの方にも加えたことはあったが、程なく取り外してしまった。
一見品質は上がるのだが、ゴリッとした質感まで柔らかく滑らかになってしまい、音楽の本質的な部分がそがれてしまうのだ。
しかしLS3/5Aはエクストリーマほど高性能なスピーカーではないので、そういう微妙なところはあまりわからない(笑)
今のところベリンガーを入れた方がスキッとしていい感じになる。

今回はLS3/5AでSACDの5.1chの再生に挑むことも計画していた。
フロントに3本のLS3/5Aを配し、サラウンドはとりあえずフルレンジの小型スピーカーをつないでみた。(LS3/5Aは3本しか持っていない・笑)

ところが、どういわけかアンプがリアスピーカーを嫌い、エラーになってしまう。
(アンプにスピーカーの接続状態をチェックする機能があり、その機能を働かせると、リアスピーカーが異常であると表示される)
その原因が分かるまで何度も配線を見直し、時間をロスしてしまった。
どうやらリアスピーカーのインピーダンスが、アンプの許容範囲内に入っていなかったようだ。
まさか普通にフルレンジスピーカーをつないだのに動かないとは思わなかった。
仕方なく大型のKEF103.2を引っ張り出してきて、リアにつないだところ、上手く認識してくれた。

ところが手持ちのパイオニアのマルチディスクプレイヤー(DV-600AV)をパナソニックのデジタルアンプ(SU-XR57)にHDMIケーブルでつないで、5.1chを出力するよう設定しても、2chのリニアPCM信号しか出してくれない。
てっきり5.1chのLPCM信号もHDMIで出せるものと思い込んでいたが、どうやらアンプ側がSACDに対応していない・・とHDMIケーブル経由で判定した時点で、2chのLPCM信号しか出さないというロジックのようだ。
つまりこの組み合わせでは、SACD 5.1chの「デジタル」での受け渡しは出来ないことになる。

これにはがっかりしたが、すぐに5本のピンケーブルをかき集めてアナログ接続にした。
とにかくSACD 5.1chの音が聞いてみたかったのだ。
ロジャースLS3/5AとKEF103.2は、考えてみたら同じ会社のユニットであり、それほど違和感なくつながりそうだ。

その状態で5.1chのSACDを再生してみたが、想像していたほど凄い音ではない。
コンサート会場にいるような豊かな音場感が出るのかと期待していたが、どちらかというと映画館っぽい音になっただけ・・・(笑)
この音では、高級オーディオが2チャンネルに戻ってしまったのも、うなづける気がする。
あちこちから音が出ればいいというものでもない。
まあ、5.1chに関しては、もう少しいろいろやってみて再度レポートする。
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思いつき


LEICA X1

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けっこう仕事が忙しくて時間が取れない。

ふと、机で作業をしながら気楽に音楽を聞く仕組みを作ろうかと思い、MacBook Proを送り出し専用に使ってはどうだろうかと考えてみた。
パナソニックの余っているアンプにデジタルでデータを送り、LS3/5Aあたりを鳴らすのだ。

しかし調べてみたら、PCオーディオというやつも奥が深く、専用のパソコンを用意して、内部を改造して、専用のソフトを使って・・・と、どんどん深みにはまっていきそうな予感。
真面目に聞くためのものではないので、現在手元にある機器で揃え、お金をかけずに組むつもりであるが、いざやり出すとそうは行かなくなるのでは・・という恐れを感じる(笑)
PCオーディオなんて考えてもいなかったので、知識が全然ないのだが、もし詳しい方がおられたら教えていただきたい。
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音色


SIGMA DP2

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今日は午前中晴れると聞いていたので、朝からD3Xを持って出掛ける準備をしていたのだが、いざ家を出る段になり、何となく気が進まなくなって中止した。
この季節はまだ撮るものが少なく、何を撮っていいのか思いつかなかったのだ。

結局軽いカメラを持って、都内を散歩した。
重装備をやめたのは正解で、皇居の周りを歩いている時に電話があり、親戚に不幸があり急遽帰宅することになった。
虫の知らせかもしれない。


現在オーディオはSACDを中心に聞いているが、たまにはDVD-AUDIOも聞いてみようと思い、ソフトを買おうかと思ったら、もうこの世から消えてしまったという。
秋葉原を通ったので、DVD-AUDIOを買おうとお店に入ったら、もう在庫はこれしかないと小さな棚に案内された。
その在庫分を売り切ったらおしまいだそうで、すべて半額で売られていた。

手持ちのDVD-AUDIOのディスクはどれも共通した音の傾向を持っていて、密度感は高いのだが、暗くて少し重い音色になる。
今日買ってきたディスクも、そういう傾向を感じた。

それに対しSACDは、(我家では)フットワークが軽くハイファイ感を強調したような音になる。
僕としてはSACDの音の方が断然好きだ。

何年か前に、自分でCDからアップサンプリングしてDVD-AUDIOのディスクを作ったことがある。
ただのオーバーサンプリングとは違い、ちゃんと積分して変換するソフトで、計算に恐ろしく時間がかかり、CPUが2個入っているワークステーション(当時100万円もした)でCD一枚の処理に一晩かかった。(その間CPU使用率は100%になりっぱなし・笑)
何日かかけて、お気に入りのソフト何枚かを変換処理してディスクを作成した。
そちらは一般市販されているDVD-AUDIOソフトとは印象が異なり、スカッと伸びきったさわやかな音に感じられるので、今でも時折聞いている。

なお普通のCDを24ビット96kに変換して聞いたら音がいいのではないかと思い、ベリンガーのサンプルレートコンバーターを購入し、使用していた時期もある。
ところがこの機器を使用すると、たしかに滑らかになり品質は上がるのだが、本来持っていたガツンとくる実体感が薄れるように感じる。
何というか、トノコで表面の細かい凹凸を潰して、ツルツルに仕上げてしまったような音になるのだ。
それが嫌で、現在は機器を外して、CDはそのまま無加工で聞いている。

ただ(懲りない奴だと思われそうだが)デジタル信号の状態でDレンジを拡大してくれる機器があるなら、味付け程度に使ってみたいものだと思う。
それがデジタルアンプの欠点を補ってくれる可能性がある。
もちろん途中一度でもアナログに戻してしまっては意味が無いのだが、どういうわけか安いものほど入出力をアナログ信号に戻してしまう機器が多い。
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進展


SIGMA DP2

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オーディオ関連(エクストリーマ系)で進展があった。

何度も書いているのでご存知だと思うが、アンプのパナソニックSU-XR700は、アドバンスドデュアルアンプとバイアンプの両機能を備えている。
本来AVアンプなので小型のパワーアンプをたくさん搭載しており、ピュアオーディオ用に2チャンネルのみで使用する時に、余ったいくつかのアンプも有効に使おうという発想だ。

バイアンプ機能により、エクストリーマの上下のユニットを、それぞれ別のアンプでドライブすると、かなり音質の向上がみられる。
恐らく逆起電流が相当悪さをしていて、アンプもその影響を受けやすいタイプなのだろうと思う。

一方アドバンスドデュアルアンプは、ひとつのスピーカーユニットを2台のアンプでドライブする・・という機能で、SU-XR700の場合は更に進めて3台のアンプでドライブするトリプルアンプドライブも可能である。
ただしそれはスピーカーをフルレンジで使う場合(要するにバイアンプ機能を使用しない場合)で、バイアンプと組み合わせて使う場合は、下のユニットのみが2台のアンプによるデュアルアンプドライブになり、上のユニットは通常のシングルアンプドライブになる。

ところが当初より気になっていたことなのだが、どうも下のユニット(要するにウーファー)をデュアルアンプで鳴らすより、上のユニット(ツィーター)をデュアルアンプで鳴らした方が音がいいような気がするのだ。
(取説で指示されている接続方法を守ると、ウーファー側がデュアルアンプドライブになる)
以前実験的にツィーター側をデュアルアンプで鳴らしていた時期があって、その状態の方が好ましい音に感じられた。

もちろんこれはエクストリーマというスピーカーに固有の特質と、僕の音の好みという要素がからんでくる話で、必ずしも普遍的な方法とは言えない。
しかし試しにツィーターをデュアルアンプで鳴らす接続に戻してみると、やはりそちらの方が、この強烈なツィーターユニットの持ち味であるエネルギーに満ち溢れた音が生きてくるように思えた。

もしかするとエクストリーマという希有の鳴らしにくいスピーカーの問題点は、ツィーターユニット(Dynaudio Esotar D330)にあったのではないか・・とも思ったが、よく考えたら、同じユニットが同社の他の機種でも使われている。(このツィーターは当時世界一のツィーターユニットといわれた)
ウーファーユニット(Skaaningのカスタムメイド7.5インチユニット)との関係、パッシブラジエーター(KEF B139)の影響、ネットワークの位相への影響など、いろいろな要因が絡み合っているのだろう。
何よりもフルデジタルアンプ自体が、普通のトランジスターアンプとは違う特殊な性質を持っていて、スピーカーとの相性が極端な形で現れるのだと思われる。

いずれにしても、こうなるとツィーターもウーファーもデュアルアンプ(欲を言えばトリプルアンプモード)で鳴らしてみたくなるのが人情というものだ(笑)
そのためには、2台のアンプを用意して、HDMIの出力を分割して供給する必要がある。

HDMIというのはなかなか厄介な接続方法で、このケーブルを使って機器同士が連絡しあって、勝手に出力データを変えてしまったりする。
受け側の機器の性能を見極めて、相手が対処できるように、知らぬ間に品質を落としたデータに切り替わったりするのだ。
しかも本来1対1でつないでやり取りすることが前提なので、分割すると動かなくなることもあるようで、「やってみないとどうなるかわからない」という。

何はともあれ、HDMIのスプリッター(分配機)を購入し、DVDプレイヤー(パイオニアDV-800AV)のHDMI出力を二つに分け、あらかじめ用意しておいたパナソニックのデジタルアンプ2台につなげてみた。
その結果、ちゃんと欲しい出力が得られていることがわかった。
すなわちSACDを再生すると、サンプリング周波数88.2kHzのリニアPCM出力が2台に出力され、それならとDVD-Aのディスクを再生してみると、今度は2台のアンプに同時に192kHzと表示される。

というわけで、現在は2台のパナソニックSU-XR700を使用し、エクストリーマのツィーターユニット、ウーファーユニットを、それぞれトリプルアンプで駆動している状態である(笑)
音質的にはすっきりと濁りが消えて、エネルギー感、安定感が増した印象だ。
表現の線が太くなり、重心が低くなる。

厄介なのは音量調整で、上下のユニットを別々に操作することになるので困るかと思ったが、これが意外に便利。
リモコンを使用して1dBずつゆっくりと操作すれば、ずれることなく安定して音量を上下できるし、わざとツィーターとウーファーの音量を変えて、トーンコントロール的な使い方をすることもできる。

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雪の日の熱い音


SIGMA DP2

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夕刻、雪が降ってきた。
大き目の花弁のような白いかたまりが、漂うように窓の外を流れていく。
車の屋根を少しずつ埋めていく姿を、しばらく無言で眺めていた。

先ほどから、雨になったり、雪になったりを繰り返している。
すきを突くように、寝ている間に積もるかもしれない。
明日の朝、目覚めた時にどうなっているだろう。
道が凍らなければよいが・・・

今日はSV-2をJBLにつないでいる。
本来JBLを鳴らすために買ったアンプである。
しかし4425にはかなりオーバークオリティな印象がある。

音にエネルギーが溢れてしまい、気楽に聞くことが出来ないのだ。
4425が筋肉質になったように感じられ、存在感たっぷりの本格的な音で鳴る。
机に向かっていると、ちゃんとこっちを向けと怒っているように聞こえる。
これは本来メインスピーカーに使うべきアンプだろう。
もう少し軽い音を考えていたので、正直なところ、少々戸惑っている。

音が熱いのもこのアンプの特徴だ。
暖かいというより、熱いと言った方が合っている。
音を聞いていると本当に顔面が火照ってくる(笑)
もう少し涼しげな音にならないかと思って、スーパーツィーターを再度つなげたくらいだ。

しかも音だけではなくて、本当に熱いのだ。
外は雪でとても寒いというのに、部屋の中は薄着でのんびり出来るほどだ。
さーて、どうしてやろうかと、腕まくりをして考えているところだ。

ところでMrs.COLKIDが、僕が40kgもあるものを買い込んだと、僕の母親にちくったらしい。
今朝母親に会ったら、開口一番、40kgはうまく収まったのかと聞かれた。
実際、一日中腕と腰に痛みが残っていた。
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一日試聴


今日は朝から試聴を開始した。
いろいろな組み合わせを試しながら、外に出ることなく、一日中音楽を聞き続けた。
夕方になって、さすがに疲れたので、Mrs.COLKIDと隣の町まで行き、CDショップをのぞいたり夕食をとったりした。

SV-2にボンネットを被せると、巨大なカゴのようになる。
まるで部屋で何か生き物を飼っているかのようだ(笑)
今日は何度となく配線を繋ぎかえたので、安全のためにも被せておく必要がある。

最初にプリアンプのジェフ・ロウランド マニトウからの出力をSV-2に入れて、ジャズを中心にJBL4425を鳴らしてみる。
特有の重さの伴う音で、力強さはあるのだが軽快感に欠ける。
何枚かCDを聞いてみたが、その傾向は共通している。

スピーカーをエクストリーマに変えて、オーケストラを再生してみたが、やはりのっそりとした重さが伴う。
ただし今まで聞いた(デジタルアンプ以外の)アンプの中では、かなり相性は良さそうで、FMアコーステックスよりもいけそうな感触を得る。
芯があり表現が太く、オケのスケール感も出ている。
このスピーカーは意外にも管球アンプに合っているのか?

そこでプリアンプを外して、SACDプレイヤー(ソニーSCD-1)のアンバランス出力を直接SV-2に入れてみた。
途中に昔作った自作のボリューム(東京光音製)ボックスをかませてみた。
それでエクストリーマを再度鳴らしてみる。

肩の荷が下りたようにすっきりとした軽快な音になった。
ストレートで鮮度が高く品質感もあり、こちらの方が好ましい。
昨日の予想通り、プリアンプの相性が悪かったようだ。
ただエクストリーマの能率が低いので、ボリュームをかなり回さないと音量が得られない。

この状態の音だが、弦が非常に有機的に鳴り密度感が高い。
ハイエンドもよく伸びており、金管楽器やシンバルなどがきらびやかに出る。
しなやかというよりも、ゴツンとした力強さやゴリゴリとした強引さがあり、なかなか魅力的である。
今までエクストリーマと組み合わてみたアナログアンプの中では、相当満足度が高い。
早い時期にこういうアンプとめぐり合っていたら、デジタルアンプに行くことはなかったかもしれない。

問題はそのデジタルアンプと比べてどうか・・ということだ。
念のために、そこでパナソニックのSU-XR700に戻して同じソフトを再生してみる。
プレイヤーはパイオニアのDV-800AVでHDMI接続する。
つまりいつものフルデジタル再生である。
これでエクストリーマを鳴らしてみる。

スカーッと抜けきった特有の音は、やはりアナログアンプでは聞いたことのないものだ。
SV-2が鉈で切りつけてくるのに対して、デジタルアンプは日本刀の一撃のようにシャープである。
解像度も非常に高く、低音楽器も引き締まって聞こえる。
部屋の温度が何度か下がったようになり、空気が清々しく感じられる。
何よりもリミット感のないフォルテシモの盛り上がりは狂気を感じさせ、思わず頬が緩む。

SV-2+エクストリーマの再生する弦は、タッチが強くデジタルアンプより潤いや密度を感じさせ、聞いていて心地よい。
真空管アンプということで、どうしてもSNが少し悪く感じられるのと、ドスンと響くローエンドの解像度が低く、楽器の位置がはっきりしない。
だがアナログアンプで鳴らしたエクストリーマは大方そうなる傾向があり、こちらの音の方がデジタルより好きだという人もいるかもしれない。

僕としては、エクストリーマとの組み合わせではデジタルアンプの方をとりたい。
そこで再度SV-2をJBL4425につなぎかえてジャズを再生している。
今度はスピーカーの能率が高いので、ボリュームのノブの位置も適切である。

SV-2というアンプはクラシックを聞く方が設計されているようで、単に真空管アンプの雰囲気で聞かせるというタイプではない。
高い駆動力と全域に渡るエネルギー感が特長で、かなり本格的な音のアンプであると思う。
4425では力不足の感もあり、少々困っている(笑)
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始動


午後あたりから調子が回復してきた。
丸一日くらい、ほとんど食べ物を口にしていない。
お昼に様子を見ながらスープを飲んでみたが、どうやら問題なさそうな感じ・・・(笑)

調子に乗って、家に帰ってから、昨日届いたアンプのセッティングを始めた。
サンバレーのSV-2という、845シングルのステレオ・パワーアンプである。
かのマーク・レビンソン社の社長も使っているという管球アンプである。

ところがこれが重い。
重量が40kgほどなので、いけると思ったのだが、脂汗が出てくるほど重い。
箱から出すのにも苦労した。

考えてみたら、ろくに食べていないのだった。
そうか、体力が落ちているのだ。
それとも歳だろうか?
昔だったらこれくらい・・・と思ったが、やはり重いものは重い。

何とか持ち上げても、数秒間しか保持できない。
管球アンプはトランスが重いので、重量バランスが悪くて持ちにくいこともある。
途中まで運んでは休み、運んでは休み・・を繰り返した。
ひざの上に乗せて一休みしたら、数秒でひざが痺れてくるくらい重い。

換気を考えてのことだが、棚の一番上にアンプを置く場所を用意した。
そこに乗せるのが大変な作業だった。
下まで持ってきて、30分位休んで体力の回復を待った。
そして意を決して一気に持ち上げた。

まったくオーディオフリークというのは馬鹿である。
病み上がりに何でこんな重労働をしなければならないのか。
しかも、やらないよりやった方が元気になっている(笑)
少々腰が痛いが気にしない。

やっとの思いでアンプを乗せて、真空管の入った箱を空けたら、取扱説明書が入っていて、「一般の方が一人で持つ限界を超えています。移動時は最低2人で持つことを考慮して・・」と書かれていた(笑)
正直言って、当分この場所から動かすのは嫌だ。

早速、真空管を挿し込んで電源を入れてみた。
少しハムノイズが聞こえるが気にしない(笑)
スピーカーはJBL4425をつないで、入力はジェフ・ロウランド マニトウからの出力をアンバランスに変換して入れてみた。

まだ聞き出して間もないが、ごくまっとうな普通の音である。
特に真空管的という印象はない。
もしかするとプリアンプとの相性が良くないかもしれない。
まあ、これからいろいろな組み合わせで、もっとじっくりと聞いてみる。

それから、噂通り熱は相当のものだ。
電源を入れると程なく部屋が暖かくなって、薄着になって聞いている。
オイルヒーターを買う必要がなくなった(笑)
冬だからまだいいのだが・・・
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ウーファー復活


D2Hs + Nikkor-HC Auto 50mm F2.0

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日曜日に秋葉原を歩いたが、道端にパトカーが一定の間隔で停まっていて、警官が歩道に立ち通行人を監視していた。
怪しい人物が通ると、パトカー内の警官も応援に出てきて、取り囲んで尋問する。
ドアを開けて警察官が走り出てくるので、何事かと思って見てしまった。
ちょっと物々しい感じで、何か大きな事件があったのかと思うほどであった。
毎週こうなのだろうか?
秋葉原の人たちは慣れているみたいで、何とも感じていないようだったが・・・(笑)

カメラは久しぶりにD2Hsを持っていった。
特に理由は無く、いつもと違ったカメラで気楽に撮ってみようと思ったのだが、試聴に時間をとられてしまい、ほとんど撮ることは出来なかった。

ところで今日帰宅したら、いきなりJBLのウーファーが届いていた。
まだお金払っていないのに・・と驚いたら、代引きで送られていた(笑)
Mrs.COLKIDが払ってくれたので、明日にでもお金を返さねば・・・

早速箱に取り付けて聞いているところ。
価格を考えれば当然であるが、エクストリーマや昨日聞いたスピーカーに比べると、品質はワンランク低い。
4425には無駄にお金をかけるのはやめた方がよさそうだ(笑)

やはりホーンに癖があるのか、ボーカル帯域が、おかしく感じるぎりぎりのところにある。
少し鼻をつまんだような声になるが、中途半端にスーパーツィーターを付けると、変な癖が強調されて完全におかしな方にいってしまうので(笑)、一度リボン型ツィーターを外すことにした。
さらにしばらく聞いてみて、プリアンプのクラウンSL-1も外した。

今はエレキットの300BのアンプにCDプレイヤーを直結して聞いているが、普通にジャズを聞く分にはけっこうご機嫌に鳴る。
真空管アンプとよくマッチするスピーカーだ。
アンプをもう少しだけ、いいのにしたいなあ・・・
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ヴァイオリン


今日はジローさんにヴァイオリン・メーカーのTさんの工房に連れて行っていただいた。
Tさんは自らオーケストラで演奏もされるヴァイオリン製作者で、半地下になった仕事場兼リスニングルームには、JBLのパラゴンが鎮座している。

天井の高いこの部屋で、大音量でオケを鳴らすとともに、ご自分のヴァイオリンの音のチェックも行うのだ。
さらには木工工具や工作機械の並ぶ工房が隣接しており、そこの壁には趣味で組み上げた自転車が吊るされている。

大変うらやましい環境である。
座って音楽を鑑賞するだけのAVルームより、好きな時に好きなことのできるこういう部屋の方がずっと素敵である。





写真家の横山進一氏による、ストラディヴァリウスの高価な写真集をすべてお持ちで、それらを見せていただいた。
この本の大きさと印刷のクオリティで、はじめて氏の意図したものが伝わってきたように感じられた。
Tさんは横山氏ともお知り合いで、いろいろ興味深いお話をお聞きできた。

Tさんは何とマーラーが大好きということで、趣味が一致したことにも驚いた。
こちらは若輩者ではあるが、同じ「ものづくり」をする者として共通する話題も多く、話が非常に楽しくて時間の過ぎるのが早かった。
弦楽器を作る工程を拝見し、高価なヴァイオリンの原材料を見せていただき、ストラディヴァリウスなど名器の構造について、実際に自分の手で作り上げていくプロにしかわからない貴重なお話をお聞きした。





パラゴンでクラシックというのは初めてである。
それもフルオーケストラである。
大きなスピーカーなので、マッキンのXRT20などと同じように、オーケストラが壁一面に巨大なスケールで展開される。

反響板のあるスピーカーにしては、各楽器のパートが異例に明瞭に再現される。
ティンパニが聞いたことの無いような直接的な鳴り方をしたので、驚いてお聞きしたら、Dレンジを拡大する特殊な機器が挿入されていることがわかった。
なるほど普通に機器をつないだだけでは、こういう音にはならないだろう。
Tさんは演奏を客席ではなく舞台の上で聞く立場におられ、その音を再現するのに必要な秘薬のようである。

それにしても、スーパーツィーター、スーパーウーファーと、上下をしっかりと付加して、名機パラゴンのfレンジを躊躇せずに拡大されている。
こういうことをやるのは僕だけかと思っていたが、一流のプロの方がやられているのを見て嬉しくなった。
オケはやっぱりこれでなくては・・(笑)
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衰退


SIGMA DP2

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つい先ほど、ダンボール箱に梱包したJBLのウーファーを、近所のコンビニまで台車に乗せて運び、宅配便で出荷してきた。
とりあえず作業の第一段階が終了した(笑)

いよいよCDプレイヤーの製造から撤退するメーカーが出てきたという。
パッケージソフトの衰退である。
もうCDなんてやめましょう・・ということだ。
物質的な無駄が無く、より理想の姿に近い「配信」を主流にしようという動きである。
同時に下落する一方のソフトの価格も、上手く制御してしまおうという目論見があるらしい。

そんな時代にアナログを復活させようなんて、時代錯誤も甚だしいが、どうしたものかと考えている。
あなたはアホですかと言われそうだ(笑)

もしかすると、アナログをまったく知らない世代からは、逆にカッコいいと言われるかもしれない。
アナログディスクの時代が、オーディオ界の全盛期だったということもあり、この世界ではアナログの経験が無い人を下に見る向きが強い。
もちろんこれは今のベテランマニアから、という意味で、もっと上の世代が生きていれば、蓄音機の時代を知らなければ半人前に見られるのかもしれないが(笑)

ところで配信音楽というのも、ちゃんと音質を意識した機器に一度データを溜め込んで再生・・というのならいいのかもしれないが、パソコンなどを使ったホームオーディオでは、まだ音質的に未開発の部分があるようだ。
先日ジローさんのお宅で、マックのHDDから再生した音楽を聞かせていただいたが、耳のいいmachinistさんが、すぐにHDDからの再生は音が悪いと指摘された。
古典的なアナログプレイヤーやCDプレイヤーの方が、音に実在感があるのである。

ジローさんもそのことは承知していて、気がつきましたか・・という感じであった(笑)
音は確かに出るのだが、音質的にはまだこれからの世界であるという。
主流にするには危険な印象もあるが、オーディオそのものが、衰退して多くのものを失ってしまったので、平均点自体が大幅に落ちて、世間一般ではこの程度で十分なのかもしれない。

また、その時さらにいくつかの面白い現象に気付いた。
ジローさんが、ご自分の再生装置に、見えないところでいろいろ秘密の工夫をされていたのだが、それらがCDやSACDといったデジタルの音源には有効でも、アナログのソフトにはかえって何もしない方がいいのではないか・・という話になった。

アナログディスクの音は、それだけで不思議な説得力があり、何もせずストレートに再生した方がいいのである。
それはアナログ時代にオーディオに本格的に取り組んでいた方なら、意味がお分かりになるなると思う。
生の音がどうとかいう問題ではなく、良く鳴った時のアナログディスクには、スパーンと抜けきったようなオーディオ的快感と強い説得力がある。
それが体験したくて、みなオーディオをやっていたのだ。

もっとも僕自身は、もうあの頃ほど理想に燃えた音は必要としていない。
今の方が音質的にずっと進んでいる部分もあるし、逆に衰退している部分もあるような気がするが、いずれにしてもあまり生活を侵食してくるような音であって欲しくはない。
ほどほどでいいのだ。

ただ頭の中に欲しい音の基準ははっきりと出来ているので、それに沿った音であれば満足である。
アナログディスクの再生系も、多少なりともその気持ちよさを味わえるなら、復活させてもいいかな・・と思う。
マイクロのハイスピードイナーシャみたいな大袈裟なのを、棚の奥から引っ張り出すのはさすがに躊躇するが・・・(笑)
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エイヤッ


今日のうちにこれだけはやってしまおうと思っていたJBLのウーファー外しを実施した。
といっても大した作業ではない。
大きいスピーカーではないから、箱を倒してねじを緩めてユニットを取り外せば完了だ。
15インチを選ばないでよかった(笑)

部屋がモノでいっぱいで、スピーカーのところまでいくのが大変で、躊躇していたというのが本当の理由。
足元に積んでる本や雑貨の山をかきわけて、スピーカーに近付いて、エイヤッで有無を言わさずにやってしまった(笑)
10分ほどで完了した。

加水分解したエッジ部分がベトベトになっている。
キットを買って自分で貼りなおす手もあるが、業者に頼もうと思っている。
梱包する箱も必要だね。





内部はけっこうしっかり作ってある。
ユニットはダイカスト製の立派なフレームで、マグネットも決して小さくは無い。
コストダウンばかり考えている今のプラスチックオーディオとは違う時代の製品である。

悪名高きネットワークも覗いてみた。
例によってケーブルは細く、コア入りのコイルが離れたところに接着されている。
何本か出ている色分けされたケーブルは、上のドライバーと、なんと2個あるアッテネーターに行く。

どうしたものかとしばらく眺めていたが、いじる意欲は急速に失われていった(笑)
素子を良くすれば質は高まるだろうが、位相がどうなるか保障がないし、ばらすのが面倒くさくなってきた。
やーめた、という感じ。
とりあえずこのままでいこう。

面白いことにユニットを外したら、中に折り紙で作った紙風船が1個入っていた。
バスレフの穴から、子供が突っ込んで取れなくなったのかな・・と思ったが、もう一方のスピーカーにも同じものが入っていた。
そうか・・何とか式レゾネーターというやつだ。
そういえば一時流行ったことがあったなあ・・と思い出した。
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