劣化


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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久しぶりに古いCDを出してきて、またも「加水分解」事件に遭遇した。
厚みのあるケースに入った2枚組みのCDなどで、スペーサーとして入れられたウレタンが、長い年月のうちに加水分解してボロボロになるのだ。
以前もそれに気付き慌てて取り出して捨てたが、CDの背面にくっついてしまい、中には盤面が痛んで再生できないものもあった。
2009年10月15日の日記
前に書いたのは10年以上前であるが、すべてのCDをチェックできず、そのまま放置していたものもある。
あれから年月が経ち、さらに悪化している筈だ。

加水分解したウレタンというのはとにかく厄介で、触れると粉になってポロポロと崩れていく。
専用のポリ袋を用意して、その中にCDケースごとそっと入れて、手でウレタンをそぎ落としていくしかない。
CDの背面にくっついているので、それもポリ袋の上から落としてやる。
盤からは念入りに落とさないと、再生する時にCDドライブ内部を痛める可能性もある。

で、実際に再生してみたのだが、結果的にはほとんどのCDが再生できた。
強い補正機能があることを謳うパイオニア製のCDドライブなのだが、最初は読み込みエラーになるCDは多いのだが、再度トライすると何とか読みきってしまう。
10数年前は読めないものもあったと記憶しているが、ドライブ側も進化しているのかもしれない。
リアルタイムで再生する必要のあるオーディオ用CDプレイヤーとは違うので、一度でも最後まで読みきることが出来ればしめたものだ。
デジタルデータを保存して後でゆっくり音楽を聴けばいい。

ただ気になるのは、ウレタンが原因で痛んでいるCDばかりでなく、単純に古いCDほどエラーになる確率が高いように見えた事だ。
何度かトライすれば最終的には読み込めるのだが、新しいCDではほとんどこのエラーが出なかった。
盤面に傷が付いているなら分かるが、盤に反りが出たりデータ面が劣化したり・・という問題が起きている可能性はないのだろうか。

一番古いCDは学生時代、CD発売当初に買ったものだから、もう40年近い年月が経過している。
世の中はすでに配信が中心になっているのだろうが、今でもCDを使う事はけっこうある。
プラスチック製品なので半永久とは言えないだろうが、あるところでCDが一斉に寿命を迎えて読めなくなったら困るんじゃないかな・・・
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