電脳筆写『 心超臨界 』

行動は人を作りもし壊しもする
人は自らの行為が生み出したものなのだ
( ヴィクトル・ユーゴー )

福沢諭吉の『学問のすすめ』の最後に何が書いてあるか――北岡伸一

2024-01-06 | 03-自己・信念・努力
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福沢諭吉の『学問のすすめ』の冒頭は、「天は人の上に人を造らず……」だが、最後に何が書いてあるか、知っている人は多くないだろう。


◆巧言令色亦是礼――北岡伸一・東京大学教授
(「あすへの話題」09.12.24日経新聞(夕刊))

福沢諭吉の『学問のすすめ』の冒頭は、「天は人の上に人を造らず……」だが、最後に何が書いてあるか、知っている人は多くないだろう。

最後の第17編「人望論」のまた最後で、福沢は次の三点を論じている。

その第一は、言語を学ぶことである。難解な用語ではなく、分かりやすい日本語を用いて分かりやすい表現をせよという。

第二に、顔色容貌(ようぼう)を快活にせよ、と延べている。苦虫を噛(か)み潰(つぶ)したような顔をしていたのでは人は近寄ってこない。人と人が接触するところで発展がある。「顔色容貌の活発愉快なるは人の徳義の一箇(か)条」だとまで述べている。のちに福沢は、論語の「巧言令色鮮(すくな) 矣仁」を逆転させ、「巧言令色亦是礼」という言葉を作り、よく揮毫(きごう)に用いた。

第三に、専門だけに閉じこもらず、いろんな人と交際せよ、という。旧友を忘れず、新友を求め、様々な方法で交際を広げよと述べている。

昔教わった坂野正高先生の本の中に、外交史を勉強するためには人と仲良くせよ、という妙な教えがあった。仲良くしていないと、本を貸してくれないからだという。学問に淫(いん)した碩学(せきがく)は、新しい知識を得るために、ここまで徹底したのである。

私の狭い知見の中でも、立派な学者は、概して謙虚なものである。謙虚にしていないと、周りは何も教えてくれないので損をすることになる。つまり、学問的な貪欲(どんよく)さが、謙虚な態度に結びつくということではないかと思っている。

福沢の三つの教えは、当たり前のことで、簡単なようだが、そうでもない。私自身、三か条をよく守っているかどうか、今後とも反省し、自戒したいと思う。
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