電脳筆写『 心超臨界 』

偶然は用意の出来ている人間しか助けない
( ルイ・パスツール )

ハッタリ文献を引用する――板坂 元さん

2004-09-03 | 03-自己・信念・努力
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「考える技術・書く技術」板坂 元、講談社現代新書、p148-p151

引用は、もちろん話を進める上に、直接に主題に関係のある資料として引くのが普通だが、しばしば説得のために有効に使われる。漢文など「古人いわく」とか「誰それの何々誌に言う」とかいう表現がしばしば出てくるが、故事・古語と自分の主題とをオーバーラップさせて、説得する技術として発達したもののようである。

(中略)

わたくしは、本を読んでいて面白いと思った箇所を、緑色のカードに書きつけてためておく(88-9頁参照)。大部分は使わないまま死蔵することになるけれども、ときどぎ整理しながら読むのは楽しみである。そして、視点を動かすための刺激にもなる。

(中略)

こんなカードが、毎週20枚ずつくらいは増加している。そして、何か書いたり話したりしなければならないときには、この中から使えそうなカードを選び出して、要点をノートに書き抜く。あまり上品な表現ではないが、ノートのそのページの上欄には、「ハッタリ文献」という題を書きこむ。もちろん、話の内容を説明するための材料ということが選択の第一の規準でなければならないが、同時に一種のハッタリの効果も考慮に入れる必要があるので、こういう題をつけるわけである。
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