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祇園祭 前祭 山鉾巡行 on 2016-7-17 その1 1番目の長刀鉾~6番目の太子山

2016年11月21日 03時57分42秒 | 京都情報
祇園祭は、京都市東山区の八坂神社(祇園社)の祭礼で、明治までは
「祇園御霊会(御霊会)」と呼ばれた。貞観年間(9世紀)より続く。京都の
夏の風物詩で、7月1日から1か月間にわたって行われる長い祭である。
京都及び各地に流行った疫病退散を祈願したのが元々の由来である。


このブログでは2016年7月17日に行われた前祭 山鉾巡行の23基の山鉾の内
1番目長刀鉾から6番目の太子山までの曳山を動画と写真で紹介します。

1番目 長刀鉾








上の4枚の写真は毎年「くじ取らず」として巡業の先頭を務める長刀鉾です。


上の動画は長刀鉾の巡行です。

長刀鉾の名は、鉾頭に三条小鍛冶宗近作の大長刀を飾ったことに始まります。
宗近は一条天皇永延 (987~989) 頃の刀工で、三条一派の祖。
現在は大永二年(1522)三条長吉作の長刀を保存し、複製品を鉾頭としている
左大臣頼長の佩刀小狐丸鍛造に冠する謡曲「小鍛冶」などが有名です。

長刀は宗近が娘の病気平癒祈願のために奉納したもの。
現在、生稚児が二人の禿(かむろ)を従えて鉾に乗り稚児舞を披露します。
刀の先は決して八坂神社と御所の方向には向かない掟があります。
屋根には鯱が飾られています。
前懸、胴懸の絨毯、見送の中国明代の「雲龍文綴錦」の模造品であるが
見応えがある名品である。



JR京都駅に展示されていた長刀鉾のコーナー

2番目 山伏山



上の2枚の写真は山伏山の巡行です。

神体の山伏は右手に苛高珠数(いちたかじゅず)、左手には斧を持ち
腰には法螺貝をつけ笈を負う。
八坂神社からの清祓とともに六角堂から法印の祈祷も行われ、神供を供える
三宝も仏式の黒塗のものが用いられている。明治初年の神仏分離以前の姿を
この山にみることができる。
八坂の塔が傾いたとき法力によってそれをなおしたという浄蔵戸貴所の大峯入り
の姿をあらわしている。
繭を紡ぎ布を織りあげるまでの工程を描いた水引は珍品



上の写真はJR京都駅に展示されていた山伏山のコーナー

3番目 白楽天山


上の写真白楽天山の巡行です。


上の写真はJR京都駅に展示されていた白楽天山のコーナー。

山上には中国唐の詩人白楽天(唐冠を付けている)が、道林禅師に仏法の
大意を問う場面。
前懸はトロイ城陥落のときアイネイアスが父を救出する図を表したベルギー製の
毛綴(タペストリー)の優品であり、大津祭月宮殿山の見送と双幅である。



4番目 孟宗山




上の2枚の写真は孟宗山の巡行です。


上の写真はJR京都駅に展示されていた孟宗山のコーナー

中国の史話「二十四孝」の一人である孟宗は病気で年老いた母を養っていました。
ある冬の日に筍が食べたいと言い出した母の為に孟宗は竹林に筍を探しに雪の中
探し回りついに筍を掘り当て母を喜ばした説話を題材としています。
孟宗山は別名を「筍山(たけのこやま)」とも呼ばれています。
見送は竹内栖鳳が喜寿の年の昭和15年(1940)の作の「白地墨画竹林図」で
孟宗竹が風にそよぐ様を描いた墨絵です。きらびやかな極彩色の山鉾の見送の中で
唯一墨一色で描かれた墨絵は特筆される存在です。




5番目 函谷鉾(かんこほこ)

上の動画は函谷鉾の巡行です。


上の写真はJR京都駅に展示されていた函谷鉾のコーナー

函谷鉾は巡行の順番の決まっている「くじ取らずの鉾」であり、前祭の山鉾巡行では、
長刀鉾に次いで第二番目に巡行する鉾(山鉾全体の中では5番目)である
函谷鉾の名の由来は、中国の戦国時代に斉の宰相を務めた孟嘗君(もうしょうくん)
(? - 前279年)が函谷関で、家来に鶏の鳴き声を真似させて関門を開かせ
難を逃れたという故事(『鶏鳴狗盗』)による。
前掛は旧約聖書劇「イサクの嫁選び」説話をもとに洗わせており
イサクに水を供するリベカの場面で16世紀のベルギーで織られたタペストリーで
重要文化財になっています。
稚児人形 左大臣一条忠春の子、実良(さねよし) をモデルとした等身大の人形が
使われています。実良は稚児として函谷鉾に乗り込むことになっていたが
実現しませんでした。


6番目 太子山

上の写真は太子山の巡行です。


上の写真はJR京都駅に展示されていた太子山のコーナー


上の写真は出発前の太子山。

聖徳太子を祀るのでこの名がある。聖徳太子が四天王寺建立にあたり、自ら山中に
入って良材を求め、老人に大杉の霊木を教えられ六角堂を建てたという伝説を
題材とした山である。
杉が立てられている。
頌徳太子は少年像で右手に斧、左手に衵扇を持っている。
前懸は緋羅紗地に阿房宮(中国秦代の宮殿)の刺繍


次に祇園祭の一般的な事項について記載します。
冒頭で述べたように祇園祭は7月1日より約1か月にわたって実施されます。
2016年の場合下記のような行事が実施されました。



前祭(さきのまつり)山鉾巡業の行列は9:00頃四条烏丸を出発、9:45頃に
四条河原町を左折、河原町通りを北へ向かい10:30頃河原町御池を左折し
11:00頃に烏丸御池に到着する経路を巡行します。




上の2枚の写真は巡行前、23基の山鉾が各町で待機している場所を示しています




上の2枚の写真はミニ鉾と展示場所の外観です。



本ブログの作成にあたり「京都 祇園祭のすべて」Ars BOOKS(下の写真)、
祇園祭宵山会議発行のリーフレット及びWikipediaを参照しました。


祇園祭山鉾連合会のサイトに詳細な山鉾の解説をされていますのでリンク
させていただきました。(下記サイト)
 http://www.gionmatsuri.or.jp/yamahoko/naginatahoko.html


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