「ドキュメント 死刑に直面する人たち 肉声から見た実態」 佐藤大介 岩波書店
共同通信から配信された記事と、「極刑の断層」連載に加筆したもの
丹念に取材されている報告
-------- 目次 緑字は千恵子メモ --------------------
1 「死刑」という現実
1.死刑囚たちの日常 袴田巌・死刑囚に面会した保坂展人(当時)議員(現)世田谷区長 拘禁反応の恐ろしさ 独房の彼の様子
2.死刑囚たちの胸中 「公平な処遇を行うため」集団処遇は1996年から行われていない
3.執行までの日々 公開された機密文書
4.執行の日 「足音が近づく 死刑囚・小島繁夫の秘密通信」 これも読まなきゃ
2 「死刑」と償い
1.ある「元死刑囚」の記録 母の涙
2.死刑と更生 文通している死刑囚(現・無期懲役囚)と逢う 事件から20年後の加害者 被害者の父
3.被害者遺族と死刑 息子を失った父親の言葉
3 「死刑」の行方
1.絞首刑は残虐か 土本武司・元検事 堀川恵子ルポにもでてきたひとだ
2.死刑と世論 世論調査の設問のなかに終身刑が導入された
3.「死刑廃止」は可能か かじを切った日弁連 死刑制度廃止検討会の発足 議員連盟 亀井静香 無期懲役の終身刑化
おわりに 江戸時代、刑場は北と南の入口にあり刑死者の首が道行くひとたちに晒されていた
インタビュー 安田弁護士など6人