千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

筑紫哲也が率いた「朝日ジャーナル」黄金時代

2008年11月13日 | 
20歳代前半にシェイクスピア全集を、二束三文で売り払ってからかしら。わたしは、ほとんど書籍は買わない。

活字は大好き。本の匂いを嗅ぐだけで幸福感に浸るほうなのだが、どうせ安値で売るなら、最初から図書館で済まそうということになる。

そんな次第で雑誌もほとんど買わない。最新号を、土日に図書館でチェックする日々なの。1984年から1987年までの間、雑誌「朝日ジャーナル」だけは別だった。毎号わくわくした。

わたしは日本文学やルポルタージュが元々好きだったが、この雑誌をきっかけに、社会科学や自然科学の書籍にも関心を持つようになった。これぞまさしく、「雑」の「誌」だ。毎週、豊かな雑木林を散歩するように「知の楽しみ」を味わったものだった。

当時、編集長だったのは筑紫哲也だ。対談を続けて話題になったシリーズ連載に、「若者たちの神々」「新人類の旗手たち」「元気印の女たち」。

その筑紫哲也が亡くなった。享年73歳。

当時よく執筆していた紅一点の室田康子記者の記事は、すべて特筆もので、署名を見るたびに嬉しかった。

有楽町マリオンにある朝日新聞社のゲスト・ルームで村上義雄編集委員からの取材の際、出迎えを受けた1階で「あれ、監視カメラですか」と訊ねると、エレベーターを待っていた最中にも関わらず、驚いてやおら正面に仁王立ちになり「けしからんなあ」と壮語する自由な雰囲気があった。

小さな記事が載ったあと、友達が皆気付いてくれて「あれぇ、読んでいるんだ」と感動したのも懐かしい思い出。

もう、そんな雑誌は金輪際、でてこないだろうなぁ。
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Unknown (takeon)
2008-11-13 19:11:09
トラックバック有難うございます。『感謝する事の意味』のtakeonと申します。

本当に『本』を愛してらっしゃるのですね....本に対して雑な扱いをして来た事を少し反省しております。

又、訪問させて頂きます...『感謝』....
TBありがとうございます (サムディ)
2008-11-13 23:58:35
>豊かな雑木林を散歩するように「知の楽しみ」を味わった
その感じ、その幸福感は得がたいですよね。
Unknown (りろ)
2008-11-14 01:48:13
トラックバックありがとうございます。当時、千恵子さんがどんなことでご取材を受けしたのか、またおうかがいしたいですね。
また、ブログにもいらしてください。
Unknown (千恵子@アクセス最高値)
2008-11-14 08:55:58
>『感謝』
こちらこそ、謝々。

>幸福感
たいせつにしたいわ。

>どんなことでご取材を受け
来年にでも、書いてみましょうかね。
Unknown (北のCOSMOS)
2008-11-14 09:01:16
千恵子様
T.B.をありがとうございます。
筑紫さんに続く「本道のジャーナリスト」の出現が楽しみです。
楽観していませんが悲観もしていません。
これからもよろしくお願いします。
Unknown (Banbor)
2008-11-14 12:54:20
トラックバック有難うございます。
私にも人生の肥料でした。
あんのうん (千恵子@あんのうん)
2008-11-14 14:12:12
あんのうんさんが多いので、わたしも同様にしてみました。

>楽観していませんが悲観もしていません。
ぼちぼち、行きましょう。

>肥料
コメント、ありがとうございます。
はじめまして。 (ナカサン)
2008-11-14 19:50:55
幼稚な暴言ブログにも関わらず、TB頂きましてありがとうございます。
日を追うごとに、あらためてジャーナリスト筑紫哲也氏の存在を感じています。
筑紫さんに関しては以下でも少し触れています。
http://ameblo.jp/nakasan1960/entry-10163767366.html
TBありがとうございます (杉浦ひとみの瞳)
2008-11-14 23:36:23
情報について正しい評価をするためには、その判断の前提についての正しい理解が必要ですね。でも、個人が日々の生活の中で自分で得ることのできる情報の量を考えると、やはり信頼できる専門の情報紹介者、情報説明者が必要な気がします。
ですから、筑紫さんの存在はやはり、大きかったのですよね。
こちらこそ、ありがとうございます (千恵子@あららん)
2008-11-15 13:11:35
>ナカサン
国家のガン....。病は、深い。

>杉浦ひとみの瞳
わお。選挙に出た弁護士さんですよねー。

第一次接近遭遇は、悪徳企業グッドウィル本社前。2回目は、拙ブログ。3回目は、どこかなー。
乱世日和見 (順慶)
2008-11-15 14:21:15
TBありがとうございます。
「朝日ジャーナル」は手にすることはありませんでいたが、後に出版された『若者たちの神々』を読んで、ほんとうに神々しいと感じていました。
ニュース23も3月で終了するらしいです。
オープニング曲に坂本龍一やHASYMOの曲を使用するなどそんなところで注目していたのですが、筑紫哲也はあまり好きになれませんでした。
しかし昨今の思想は右傾化していると言われるようになり、右に寄りすぎないためにも筑紫哲也的意見も必要だと感じるようになりました。
合掌。
若者たちの神々 (千恵子@TVない暦30年)
2008-11-15 14:37:53
毎週、楽しみに待っていましたが、まとめて読むのもひとつの分析になるでしょうね。

映像の筑紫さんは、見たことがないので分りません。
読者の時代 (山端伸英)
2013-04-07 07:42:32
僕は朝日ジャーナルというと60年代後半の杉浦民平が小説渡辺崋山を書いていた時代だけが音を立てて思い出されます。それ以外の時代には気取りが出てきて不愉快でした。高田渡氏が筑紫氏に酔っ払って話している風景は実は本音なのです。渡辺崋山と同時に連載されていた「現代の偶像」のひとりポール・ニザン風に言えば偶像の後にやってくる物知り顔の偶像候補者たちの舞台になっていたのではないでしょうか。
Unknown (大山千恵子)
2013-04-07 15:37:50
山端伸英さん コメントありがとうございます。

60年代は、田舎には雑誌を立ち読みできる雰囲気はありませんでした。買うなんて、そのまた先ですし。

80年代になって、わたしの趣向と朝日ジャーナルがクロスしたのでした。

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