モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

にじみやぼかしを使って

2017-05-13 00:40:44 | 大人 水彩

箕輪 透明水彩

岩田です。GW明け一発目は土曜午前クラスの箕輪さん。
春らしいとても清々しい一枚です。 モチーフはサクラとそこにとまるムクドリ。透明水彩の特徴を活かし、美しく表現されていますね。

密集している花をじみやぼかしを多用して描いていくという狙いは、演出という意味でも面白いですし、こうしたものを描く上で理にかなっている表現だと言えます。脇役の花は雰囲気重視、主役は対照的に描きこんであげることで視点が散漫になってしまうことを防げます。

又、枝を見てみてもサクラの木のごつごつとした印象を良くとらえていますね。光源に対して光が直接当たる側、影側の明度も的確に描いており、自然な立体感が出ています。

主役のムクドリも優しい顔が印象的ですがやや平面的な感じになっていますね。又、ムクドリが止まっている位置や光源を考えるとその上にある枝の影が投影された方が自然な印象になるでしょう。画面の中に箱庭的空間を想像し、そうした現象までも的確に描くことが出来れば作品の質も更にレベルの高いものになっていきます。

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両極端の表現

2017-04-19 22:14:40 | 大人 水彩

鈴木 透明水彩

水曜朝クラスの山下です。
最近暖かいを通り越して暑くさえある気温に翻弄されています。

さて本日ご紹介するのはこちらの2点。
勢いと力強さが画面から溢れるこちらの絵、透明水彩で描いたというのですから驚きです。
水彩というと滲みなどを使った淡い作品が特徴的ですが、鈴木さんの描く絵は水彩ならではの優しい色合いに加え、油絵のような迫力を感じます。
両極端のようなその2つの感覚を1枚の絵で表現できてしまうのが鈴木さんの最大の魅力ですね。

左の絵では、あちこちに向けられる視線や手の動きの賑やかな様子に対し、背後の船と空の静けさを上手く描き分けられています。
今にもたくさんの人達の声が聴こえてきそうな程、活き活きとしていますね。
そして、つい目を奪われてしまう要因として、一際鮮やかな色味を主役に使っている事が挙げられます。
左の市場での中心人物のエプロンの青色や、右の船の目が醒めるような赤色は、いつまでも観ていることができます。
加えて要所に使われた黒色は画面全体をピシッと引き締めてくれていますね。
黒は絵を力強く見せてくれる一方、多用すると汚く見えてしまうのですが、鈴木さんはここぞ!という所を見つけて黒色の良さを最大限に引き出しています。
どこにどの色を使うか、正確な判断があってこそ描ける作品です!

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絵から感じる世界観

2017-02-15 22:17:18 | 大人 水彩

西山 透明水彩

水曜朝クラスの山下です。写真は全て水彩画の小作品です。このように並べた作品を前にして、ただただ圧倒されました。西山さんは川崎の素晴らしさを伝えるため、『川崎の産業観光を支援する会』でナビゲーターをされています。川崎の地に惹かれ、その魅力を熱心に表現しようとしている事が絵を観ると伝わってきますね。絵について伺う時、その場所のお話をされる活き活きとした西山さんを見て、絵を描くにおいて一番重要である「この場所(モチーフ)が魅力的、描きたい!」という気持ちを持つ大切さを思い出させてもらえます。
西山さんの魅力溢れる作品は展示会イベントに出品されます。皆様ぜひ足を運んでご覧になって観てくださいね。去年の展示会の記事はこちら

 

日時 2月18日(土)10時から16時
場所 幸区役所1階・ゆめ広場 〒212-8570 川崎市幸区戸手本町1丁目11番地1 JR南武線矢向駅から 徒歩約15分 JR南武線鹿島田駅から 徒歩約20分
電話 044-556-6609
以下 幸区役所HPより抜粋
幸区市民活動交流イベント「さいわいみんなの交流広場」は、幸区内の市民活動の活性化を目的に、市民活動団体の活動発表やワークショップを通して、団体同士やこれから活動をはじめてみたい人が出会い、つながる市民活動のイベントです。当日は、活動の実演や体験コーナーに加え、パフォーマンスもあるなど、充実した内容になっています。

さてこちらは先週描かれた水彩画2点。透明水彩は様々な技法を表現できる画材ですが、技法を使いこなすのは思いの外難しいです。技法を使う事ばかり気にかけ絵が置いてけぼりになったり、時にはその逆になってしまったり・・。西山さんの作品は1枚の絵の中に様々な技法が使われ、そのどれもが風景をより魅力的に表現していますね。まさに理想的な技法を使った作品の形!いつも紙の切れ端を使って絵の具の研究をされている熱心さがあってこその作品です。
そして、西山さんはご自分で撮影された写真を元に描かれていますが、写真の色や形に引っ張られすぎる事なく自分の世界を魅力的に表現されています。写真から見た風景を自分の中に取り入れ、自分なりの理想的な色、形、表現方法に変換して形にする。作品を通して西山さんの見ている世界観をダイレクトに感じ取れるからこそ、様々な人を魅了できるのですね。

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漢詩と絵画

2017-02-06 22:40:56 | 大人 水彩

中野 上 『アルザスのコルマールのクリスマス・マーケット』 水彩 / 下 『ブリュージュ』 油彩 『ブリュージュの漢詩』

オバラです。本日も大人クラス生徒さんの展覧会のお知らせを致します。
中野さん、嗜みというにはかなり本格的なたくさんの趣味(というのもはばかられますが)をお持ちです。素晴らしい所はその趣味全てがバラバラではなく、ギターもワインも漢詩も絵画も、中野さんのフィルターを通し融合されているということ。そんな中野さんの自然観と美意識をふりかえる事が出来る展示会となっております。
印象的に輝く光をテーマにした絵画にあいまった、この詩に掬されるような風景に対する深い愛情、恍惚として言葉も出ない感動は、リルケにも及ぶ境地でありますことでしょう。
皆様ぜひ足をお運び下さい!

【第54回 日本水彩画会 神奈川支部展】
会期:2月8日(水)~2月12日(日) 10:00~18:00(最終日15時まで)
会場:アートガーデン川崎 川崎区駅前本町12-1 リバークビル3F
℡044-200-1415

以下、中野さんより

水彩画『アルザスのコルマールのクリスマス・マーケット』40号を出展いたします。
この展覧会は、多分水彩画では神奈川で最高の絵が揃っていると確信いたします。(勿論、私は別にして)
そこで、いささか、パロディなのですが、この絵に漢詩をつけました。(今後推敲しまして、字面は若干は変わるかも知れません)

科爾馬聖誕節市場   科爾馬の聖誕節市場 コルマール   
千秋甃砌露華鮮    千秋の甃砌(しゅうせい)露華鮮やかなり
屋宇綺窓幾百年    屋宇の綺窓  幾百年
聖夜清光燦燈影    聖夜 清光 燈影燦たり
𦾔街絢爛向誰傳    𦾔街の絢爛  誰に向いて伝えん

さて、漢詩の内容は全く無視して戴きたいのですが、3月の漢詩の展示会には、何とか油絵を持ち込めました。
実は、3月16日と17日(AMのみ)に横浜開港記念会館で漢詩の書や色紙の展示会(その他講演やゲームも有)がありまして、油絵P30号ブリュージュと小生の駄作の漢詩(但し字は本物の書家)を出品します。
ところが、先記の水彩画の展覧会には、漢詩の色紙は持ち込めません。
ということは、東洋の文化の方が、西洋の文化よりも抱擁力があるということになります。
これは面白い話と思われませんか。

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透明水彩でホオズキを描く

2017-01-28 19:02:09 | 大人 水彩

高井  透明水彩

どうもどうも岩田です。今回は高井さんの作品をご紹介致します。

透明水彩で描かれた作品ですが、このホオズキを如何に攻略するかというのは中々頭を使うものです。あのどことなくパリパリとしたオレンジ色の物体、どうように描いていこうか高井さんも色々と思案されたでしょう。

一口にオレンジ色と言っても、よく見ると結構複雑な色をしています。朱に近いような色、はたまた黄色や黄土色、更には緑がかったような色。自然のモノはホオズキ一つとっても人間が予想だにしない表情を見せてくれるものです。

透明水彩を使っての描き方も正直様々な描き方があると思いますがどちらかというとホオズキのようなカラッと乾いた印象のものは、絵の具を筆で置く時の思い切りが重要だと感じます。水っぽい絵の具を何回も重ねるというよりそのものの色を良く観察し、パレット上で作ったあとは思い切って紙の上に置いてあげましょう。その前に置いた色と馴染まないなあといって、水分を多く含んだ筆で何回も撫でつけているとどうしてもカラッというよりヌルッとなってきてしまうものです。

今回の高井さんの作品、ちょっと始めは絵具を置く時に躊躇している感じが見受けられました。その後私も少し手を入れさせて頂いたのですが途中からかなり思い切った色を載せて描いて行くことができました。もう一つのモチーフの陶製の容器はホオズキと比べるとツルッとした印象。やはりその思い切りが最終的にそれぞれの質感の違いを出すポイントとなったと感じます。

高井さん、これちょっとどうやって描けば良いの?そういったものをこれからもチャレンジして描いていってくださいね!

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水彩の魔術師

2017-01-25 00:18:35 | 大人 水彩

秦野 透明水彩

お久しぶりです。水曜夜間クラスのアカリです。 2017年初っ端からスタッフ紹介ブログでワースト1位をとり、大恥をかいたスタートとなってしまいましたが、依頼された仕事は早く済ます!というのを今年の目標の1つとして、より一層努力し精進して参りますのでどうぞよろしくお願い致します。

今回は大人クラス秦野さんの水彩画の作品をご紹介致します。私は秦野さんの描かれる水彩画が大好きで、ファンの1人です!秦野さんは普段、ずっと教室の一番隅っこで熱心に取り組まれている方なので、実はこの猫の作品を描かれていた時、秦野さん自身が猫になってしまわれたのでは?と思いながら私は作品を拝見していました。笑
水彩画は、筆のタッチや水の量によって完成した時の出来栄えが大きく左右されるものだと思うのですが、作品を4枚並べてみると、鮮やかな色、淡い色、暗い色、濁った色...といったように、筆のタッチで変わる色合いがすべて平等に使いこなされており、秦野さんにしか出せない優しい色使いが出ているのが見て取れますね。

1枚目の作品は、ご自身でセットされた静物をモチーフとしています。対象物が画面上にびっしりと並んでいる中、物と物の空間が感じ取れるのは、巧妙に計算されたモチーフの組み立て方と画面の構図がビシッと押さえられているからだと思いました。
下の風景の作品は、実際に撮影された写真を見ながら描かれたものです。淡いオレンジの空に遠くの家々が溶け込んでいくようで、家々から夕食の匂いが漂ってくるような懐かしさと、ほっと安心させられるような作品に仕上がっています。
最後に猫の作品ですが、こちらはオレンジの作品を始めに描かれていたのですが、水彩画としての猫を更に探求するため、同じモチーフをまた違った雰囲気で描かれていました。同じモチーフを2枚も描かれるこのストイックさ!私も見習わないと‥
現在は静物を描かれている秦野さん。どんな描き方をされているのか目が離せません!次回の作品も楽しみにしています!

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バランス感覚

2017-01-23 21:06:40 | 大人 水彩

上野 「パリの街並み」 透明水彩 
 
どうも幸介です!本日ご紹介するのは大人クラスより上野さんの作品。展覧会にも出品されていた透明水彩ですね。僕は担当曜日の関係で上野さんにお会いすることはほぼ無いのですが、イベントごとなどで年に数回お話をする機会があります。そんな感じで、初めてお会いしてからかれこれ10年くらい、犬猿の仲です(仲の良いタイプの犬猿です)育った環境や考え方、もう色んな面が120%違いますので、作風も僕とは真逆ですね。そんな上野さんの落ち着いた印象の透明水彩です。
 
こちらはご自身で行って撮影した写真をモチーフに描かれたのでしょうか。綿密な街並みの描写に対し、滲みを活かして偶然性をはらんだ色使いの空模様のコントラストが気持ちいいですね!!重たい街並みと軽い空が相乗効果を生んでいる絵ですね。ちょうど画面の真ん中で2つに分断されているようなこの構図、本来なら単調になりがちですが、重たすぎる程描き込まれた街並みの描写により、バランスを保っていますね。細かく描きこんだ絵は、見る人に視界が狭いような印象を与えてしまいますが、これは空の軽さでカバー。バランス感覚の良い作品だなと思いました!!
 
普段上野さんに失礼なことを言ってしまう事が多いのですが、ブログでこれだけ良いところを見付けたということでプラマイゼロ、ということにしていただきたいのですがいかがでしょうか上野さん……ということで、次回作にも期待しております!!
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入選おめでとうございます!

2016-09-27 20:27:58 | 大人 水彩

日曜クラスの箕輪さんが透明水彩で描いた『光をはむ』が、上野の森美術館が主催する~第29回日本の自然を描く展~に入選されました!
主役は鹿と言うより木漏れ日のやわらかさでしたので、題名に『光をはむ』とつけられたのですね!作品と題名の両方から優しさが伝わってきました。
作品を描いて終わりではなく、公募展に出品する意欲は素晴らしいことだと思います。美大受験生のごとく、真摯な姿勢で自主トレ制作までされる箕輪さんだからこそのなせる業ですね。感動しました!

箕輪さんへ 美術館の壁に掛かり客観的に見えたのですが、日本画も向いているのではないかと思いました。透明水彩とはアプローチの仕方が大分違いますが、表現したいことがじんわり出てきそうな気がします。残念ながら日本画は、ダイレクトな表現には向いていませんので、時間を掛けて制作してもいいかなと気持ちに余裕のある時がはじめ時だと思います。その気になったら声を掛けて下さいね!

そして、皆さんにお詫び。すみません、今日が最終日でした!一度ブログでご紹介させて頂た作品だったので、会場で拝見させてもらった時に撮った写真でお知らせしようと思っていたら、最終日にしか行けなかったという…ごめんなさい!反省してます!
ちなみにこの作品のご紹介記事はコチラ

話しは全く変りますが、展覧会会場となる国際交流センターで打ち合わせしてきました。(毎回のことですが、真ん中のいかがわしい映画監督のような南澤先生が目立ってイヤだなー。)毎日毎晩、準備を頑張っていまーす!あと1週間で間に合わせるぞ!

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大胆且つ繊細

2016-08-27 17:54:04 | 大人 水彩

服部 透明水彩

岩田です。台風近づいてますね。気を付けて下さーい!

本日ご紹介しますのは土曜午前クラス、服部さんの作品。こちら海外の旅行先で撮影された写真を元に描かれたものです。手前にいきなり柵がドーンとそびえる何か意味深な構図・・・。というのも服部さん曰く「こちら側の虐げられた世界とあちら側の煌びやかな世界を遮る鉄格子。まるで牢獄にいるようなこちら側から、恨めしく光の当たるあちらの世界を覗いているといったイメージを表現しました。」とのこと。
つまりこの世の光と闇といったようなものを服部さん流に大胆且つ繊細な構図と手法で表してるのです。実に面白いですね。
特に私が良いなーと思うのは上方のツタ。「逆光」が良く表現されています。というのも暗さがしっかりついていることで下方に垂れ下がっている光を透過した葉っぱが繊細に美しく描かれているのです。まさにこの逆光のシチュエーションが服部さんが思い描いた世界観を表現するカギになっているんですね。
こちらの作品を描いたことで思い切って絵の具を置くことにもう抵抗が無くなったと思います。今回の様に大胆且つ繊細に攻めていきましょー。
出来れば油絵なんかもチャレンジして頂けると嬉しいなあと思います!!

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まだまだ現役

2016-08-24 22:37:44 | 大人 水彩

三ツ矢・水彩

 

若干暑さが和らいできたようなそうでもないような日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか、磯辺です。
今日は私の知る限り多分ミオス最高齢の、三ツ矢さんの作品を紹介させていただきます。

着彩用の画材は透明水彩と顔彩で、鉛筆で下描きした後そのまま着彩をはじめることもあれば、ボールペンや墨汁でアウトラインを決めてから着彩することもあります。

えび:三ツ矢さんの生き物シリーズに共通して言えることなのですが、目がかわいい!目って結構難しくて、私も途中までいい感じに描けていたのに目を描いた瞬間なんだか変になってしまうことが多々あります。二匹のえびの位置や、角度なんかもバランスが取れてますね!

お家:こういうお家って下描きをはじめる段階で構造を意識しながら描かないと、途中でつじつまが合わなくなったりするのですが、三ツ矢さんはしっかりと描けています。緑の色使いもとっても素敵でおしゃれな雰囲気に仕上がっています。

ざくろ:こちらも、割れているざくろということで、形をとるのが難しいはずなのですが(とくに上の出っ張り)下描きに時間をかけて丁寧に形を追っていらっしゃいました。外側の皮の部分の絶妙な色合いもとっても素敵です。

ほおずき:手前にある葉っぱはボールペンの線をくっきり出しているのに対して、奥にある葉っぱはほぼ鉛筆の線のままです。これによって手前と奥でしっかりと奥行き感が出せていますね!構図やほおずきのグラデーションも◎。

鯛:小学生クラスの年末のカリキュラムで鯛を描いていた時期に、三ツ矢さんも同じく割りばしペンでチャレンジ!割りばしペンは慣れるまでなかなか使い辛そうでしたが、このしっかりしすぎない線が墨汁とマッチしています。うろこの部分の筆のタッチもいいですね。

うぐいす:そして最後に桜とうぐいす。手前に細かいものがたくさんあると、背景を一思いにさらっと美しく塗る…のが激しく難しくなるので、今回はもうあえて空を点々塗りする作戦に変更!青の色幅を制限することで細かいタッチだけれどごちゃごちゃしない背景に仕上がっていますね!

展覧会にはこの中からチョイスした作品を出品予定の三ツ矢さん。絵は自分が「もう無理だ。」と決めるまで一生描き続けられます。今後も素敵な作品をどんどん生み出していってくださいね!

 

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イカのダンスは済んだのかい リベンジの巻

2016-08-20 17:59:05 | 大人 水彩

山本 透明水彩 左 新作 / 右 前回にアップした旧作

どうもどうも岩田です。皆さんお元気でしょうか。今回は土曜午前クラスの山本さんの作品をご紹介致します。
こちらの作品、実は以前一度ブログでもご紹介した作品なんです。「イカのダンスは済んだのかい?/イカノダンスハスンダノカイ」という回文をテーマに作られたものです。
その時のブログでご紹介したのが右側。私たちから見ると上出来じゃん!と思いつつも山本さんの中ではちょっと解せない部分があったのでその後リベンジをしました。というのもマスキングテープを貼ってマスクしたところから少しだけ絵の具がはみ出してしまったんです。そこで今回は背景の縁取りのデザイン、全体の色などの変更も含めて全体を刷新しました
背景の模様は直線的となり、前作と比べてもハッキリしています。そこに配したモチーフに関しても前作は何となく行き当たりばったり感が見えますが今回はしっかり計画がなされ、洗練された印象になったのが分かります。
使われている色もシックになりロートレックが活躍していた19世紀のパリの雰囲気が前作よりも意識されたような気がします。そして山本さんが悩みに悩んだ文字も恰好良い!
ホントにお疲れ様でした。素晴らしい作品になりましたね!

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地元に貢献!

2016-08-10 22:24:30 | 大人 水彩

西山 透明水彩

水曜午前大人クラスの西山さんは地元川崎の愛に溢れていらっしゃる方です!産業都市として発展してきた川崎市の高い技術を持った企業・工場の魅力について、多くの市民の方々に知ってもらうために、川崎産業観光ツアーや産業施設の素晴らしさを体験するツアーを実施していますが、こちらの作品はその案内の様子を絵にしたもの。どうりでコンダクターが描かれている絵も3枚ありますね。工場…と聞くと、私なんかは少々ハードルが高いお話なのかな?などと考えてしまうのですが、こんな素敵な水彩画つきで紹介されていたら、思わず興味が湧きますよね!

1年ほど前、西山さんは彩度の低めな水彩画を描かれていました。「なんとなく混ぜているといつも大体茶色系の色ばかりになる」と話していたのを覚えています。そんな西山さんに「なんとなくつくった茶色禁止令」を出してはや1年。全部同じような色になってしまう現象は、もう起こりそうにないですね。一枚一枚の絵にちゃんとアクセントになる色が鮮やかに入っていて、それが温かみや、ワクワク感を引き出しています!

私は特に左上の絵が好きですね。鉛筆の線もシンプルかつオシャレな入り方をしていて(特に帽子や腕)、色も、よくぞここで止めました!という絶妙なライン。これ以上色々なところに色をいれてしまうと、きっとごちゃごちゃしてしまうのではないでしょうか。逆にアクセントになる女性の服の部分なんかは、思いっきり鮮やかな青紫を一思いに入れていて、メリハリがあります。

西山さん、絵はとっても素敵になったので、あとは水張り、頑張りましょうね!!(笑)磯辺でした。

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柔らかな絵

2016-08-06 10:09:25 | 大人 水彩

秦野 透明水彩

暑いです!岩田です。今回は秦野さんの水彩。秦野さんは世界の様々な町の風景を水彩で描いています。何気ない路地など、何の変哲もない場所を魅力的に描かれていますね。

相対的にみると淡い調子でさらっと描いているように見えながらも、良く見ると微妙な色の違いに拘っているのが分かります。特にご自身が気にかけていらっしゃるのが影の中の色ではないでしょうか。特に白い建物の影がとても美しい。濃すぎず薄すぎず、その色調も絶妙です。

又、秦野さんの風景の中で特筆すべきは「車」の存在です。坂道を上る車、夕日に照らされて眩しい位の光を受けて走る車。この存在が画面のポイントとなっていますが何よりもこれだけ可愛らしく表現しているのは秦野さんが愛情を持って描いているからかもしれません。

以前は静物を主に描いていらっしゃいましたが風景を描いても、やはり魅力的な作品へと昇華されていますね!この柔らかな作風がとても好きです。

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小木さん選りすぐり4点

2016-07-09 20:25:19 | 大人 水彩

小木 透明水彩

暑いです!岩田です。
本日ご紹介するのは小木さんの作品。ミオスに通われてからずっと透明水彩を続けて描いてらっしゃいます。小木さんはとにかく熱心。作品のレベルを上げる為の努力も沢山されています。言い換えれば描くことが本当に楽しいのだと思います。

今回掲載させて頂いた作品は4点。風景や静物実に様々なモチーフを描いていますがその中でも良い作品を僕の視点で選りすぐってみました。

風景は特に繊細に描かれています。先の効く筆を使って緻密に表情を出しているのが画像からも見てとれます。湖岸に置かれたカヌー良い味出てます。合掌造りの風景も雪の表現良いですね。

アジサイを描いたものは風景とは又違って比較的ゆったりと描かれた作品。
アジサイといえばどうしてもチマチマ描いてしまいそうですが、こちらは鮮やかな色を使って短時間でモチーフの印象を見事に捉えています。何度も絵の具を重ねるのではなく一発で決めているところも多く、そのぶん絵具の発色がとても良いです。
風景とは違い実際に置かれたモチーフをこのように描くには中々勇気がいるものです。繊細な中にも大胆な筆致が潔く美しい。

小木さん、現在はデッサン鍛えてます。今やっていることが水彩に反映される日が楽しみです!



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そんなテーマが!

2016-07-02 23:09:13 | 大人 水彩

服部 透明水彩


岩田です。夏も近づいて来ましたね。
本日ご紹介しますのは土曜午前クラスの服部さんの作品。透明水彩で描かれることが多いのですがご自身曰く「ちまちま描いていくのが好きでどうしても気づくと隅から隅まで細かく描いてしまうことが多いのです。今回は細かいところに拘らずもっと大きくゆったりと描いていきたい。」ということでスタートしました。
因みにこちらの風景は、ご自身が旅行で訪れたイギリスの田舎の村。屋根も含めて全て石で作られた独特な家々が並びます。とても美しい風景ですが、やもすると意図に反していつものようにちまちま描いてしまいそうです。
普段、机で描くことが多い服部さん、画面との距離が近いぶんどうしても細かいところが気になってしまうのかもしれません。そこで対策としてイーゼルを使って描いてみることにしました。すると効果覿面。いつもならどうしても細部に拘ってしまうであろう建物や草木など遠近感を出しながらとてもゆったりとした印象で捉えることができました。絵具同士が層になってとても美しい表情を醸し出しています。素晴らしい。
昔の風情を残すイギリスの田舎、そんな原風景に派手な服の観光客がいる違和感。そんな時代を超えたミスマッチな面白さを服部さんは今回の作品で一番のテーマとしました。放射線状を基本とした構図のほぼ真ん中にいるのは、まさしく派手なピンクの服を着た観光客。構図的にもその狙いはバッチリ表現されていますね。
次回作もそんな服部さんらしいテーマを含んだものが見られそうです。乞うご期待。
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