モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

豊かな色

2017-05-27 20:48:04 | 大人 油絵・アクリル

原 油彩

岩田です。今日も暑かったっす。
本日ご紹介しますのは水曜夜間クラスの原さんの作品。犬を連れている少女が野原を散歩しています。夕刻でしょうか。背中の方から日差しが当たり手前に長く伸びる影が綺麗です。

原さんの素晴らしいところは、一つの描き方に固視しないこと。ある時はナイフを使ってマチエールを大胆に作ったり、はたまた今回のように面相を使って繊細な描き方をするなど幅広い表現にチャレンジしているのです。

今回の油彩、先ず驚かされるのが植物の色のバリエーション。木や草によって黄色味が強かったり、青みや茶色みが強かったりと色を変化させているのです。故に絵自体がとても豊かに見えてきます。
更に先述したように地面に落ちる影の色が良いのです。
というのも、影の色と言えばついつい黒っぽくなったり汚くなってしまいがちです。ところがこの絵の影は、他の部分と比べても微妙に明度が低いだけ。そして影の中にもほのかな明るさを感じるのです。絶妙です。

植物の色、影の色、空の色といい、原さんは実に色感の良い方だなあと思うのでありました。

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模写から得られたこと

2017-05-24 22:02:50 | 大人 油絵・アクリル

釜井 油彩

水曜朝クラスの山下です。最近暑い毎日が続き夏かな?とすら思います。

今回ご紹介するのは釜井さんのモネの模写作品2点。模写とは他の作品を真似て描く事を指しますが、皆さん模写をする意味はご存知でしょうか?
ただ描き写すだけでしょ?と思いきや、自分のオリジナルの作品を向上させる為に非常に勉強になるのが模写だったりします。
模写を通し他の作品と向き合うと、細かい色や筆の動きをいつも以上に観察する事ができます。すると、普段使わない色が必要になったり、持っていない色を使う為に混色をしたり、筆跡を真似る為手の動きを変えたり……と、様々な事を考える事が必要とされます。そうして新たな表現を覚える事ができるのですね。


釜井さんの筆のタッチは、画面に動きを感じさせてくれます。けれどそれは荒々しくはなく、ゆったりと漂うような、静かな時間の経過表現してるような、そんな魅力があります。
筆のタッチを残すように描けば力強さは増しますが、筆跡に頼るあまりつい観察や色の表現がおざなりになりがち。けれど釜井さんはそんな事はなく、対象の色や形と向き合って描こうとしている姿勢が感じられます。

そして、釜井さんの絵からは柔らかい空気に包まれつつも、しっかりとした強さを感じますね。その理由は、暗い色の使い所がお上手!ここぞ、という所にのみ使われる黒色が全体をキュッと引き締め、純粋な白や鮮やかな緑色を引き立てています。

模写を通してより進化した釜井さんの今後の作品に期待です!

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映画のワンシーンのような光景

2017-05-19 20:56:29 | 大人 油絵・アクリル

 

植松 油彩

ブログではお久しぶりです!大竹です。今回ご紹介させて頂くのは植松さんの二作目の油彩です。こちらも前回と同じく風景の写真集を参考に描かれていましたが、毎回写真のチョイスも素敵ですね!町から離れて海にポツンと漂う誰も乗っていない船は鑑賞する人それぞれに物語を想像させてくれますね。船は早朝の美しい光にドラマチックに照らされていて、絵全体がまるで映画のワンシーンのようです。

画面を半分を占める水面の色合いがとても美しいです。右側の朝日が反射するところから町の建物の映り込み、左手前へ暗くなっていく流れの中で様々な色が使われていますが、うるさくなくしっとりと仕上がっています。特に町の写り込み辺りの色合いはずっと見ていても飽きがきません。空の方も左側の雲の青の柔らかい色使いが全体に穏やかな雰囲気を与えています。右側の雲の色の変化は製作中苦労されていましたが面白い表情に仕上がりました!私は雲の形や色を捉えようとすると、どんどんのめり込んで止め時がわからなくなってしまうんですが、植松さんはバランスの良い描き込み具合で止められています。サラッと仕上げると物足りなく、かといって描きすぎてしまうと町や船と共にボヤけてしまっていたでしょう。素晴らしいです。学生に、少し前のデッサン構図講座で疎と密が重要と教えましたが、こうした風景画にも言えますね。

小原先生もびっくりするほど油彩がメキメキと上達していく植松さん、現在も新作の油彩を製作中です。完成と共にこちらでご紹介できる日を楽しみにしております!

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向こう側に存在する

2017-04-21 01:01:05 | 大人 油絵・アクリル

新谷 油彩

ここ最近、電車で見かけるピカピカの中高生の眩しさに眼がやられてしまっている大竹です。
今回ご紹介させて頂くのは新谷さんの油彩の静物画です。とても長い間制作されていたので、画面の隅々まで気を使われている隙のない美しい仕上がりとなっていますね。やはり最初に目に入ってくる茶色のコップが一番見応えがあります。筆跡をあまり残さず仕上げる事でガラスの冷たくツルツルした質感が出ていますね。ガラスの透け感や彫られた模様の丹念な描写から、作者の制作への姿勢が伺えます。木曜日クラスでお会いした時も、じっくりコツコツ、着実に描かれている印象を受けました。奥の赤い瓶の写り込みも楽しく描かれていたのが伝わってきます。暗めの色合いの中に床の写り込みの明るい色が入っているので、メリハリが付いてバランスも取れていますね。また右の青い瓶のガラスの曇りがとてもお上手です!向こう側が透けつつ手前の面がある事を説明していて、瓶の透明感が美しく表現されています。無機物の中に植物が入っている事によって人工物の冷たい印象を和らげてくれていますね。また瓶の模様の草と実物の草とで対比のようにもなっていて面白いですね!
瓶の描写もですが、瓶の影もまた瓶の存在感を出す為の重要な役割を持っていますね。学生のデッサンや油絵などでもつい影を後回しにしがちなのですが、物が置いてある事を説明するのに影はとても重要なものです。
半透明の瓶なので光が少し通過して、影の色が瓶の色になっているとこも丁寧に塗り分けられています。

私が木曜日クラスに行く前から描かれていた作品でしたので、ブログを描きながら当初を思い出し少しジーン…としてしまいました。大学の履修の関係で木曜日クラスは常駐ではなく補欠担当になりましたが、新谷さんの次の作品も楽しみにしております!

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濡れた地面と光

2017-04-07 10:30:30 | 大人 油絵・アクリル

木村 油彩 

ブログではお久しぶりです、大竹です。体調不良により授業とブログの方をお休みを頂いておりました、すみません。治りましたのでまた復活します!どうぞよろしくお願い致します。

今回ご紹介させて頂くのは木村さんの油彩作品です。
こちらはレオニード・アフレモフ(Leonid  Afremov)という作家の作品を参考に描かれています。この作家は筆を使わずナイフのみで景色を描くのが特徴で、鮮やかに雨の景色を表現しています。
木村さんも街灯の暖かな光や雨上がりの濡れた地面に落ちる光に惹かれ、それを自分にも取り入れようと挑戦なさっていました。
レオニードの作品はナイフで描かれていますが、木村さんは筆で制作されたので柔らかい印象になっています。空の青色と筆使いがとっても美しく、絵の中に同じ青色はない、という位念入りに色が作られています。一番気を使われていた街灯の光も素晴らしいです!中心の黄色から赤、紫への変わっていく色合いが鑑賞していてとても気持ちが良く、藍色の歩道に落ちるオレンジの街灯の光も色の濁りもなく綺麗に表現されています。この色合いを出す為に、何度も描き直し苦労されたのが作品から伝わってきます。
そして全体のフワッとした筆使いの中に、歩道の濃い色や街灯などの人工物がパリッと入っているので、作品全体がぼやけず見せたい部分がスッと目に入ってきます。また細かいところでは、道を歩くカップルも自然に歩いて見えるよう足の向き、体の傾きに等にも気を使われていました。

先月にはもう完成されていたのに、私の体調不良が原因でご紹介が遅くなり申し訳ございませんでした…次回作の日本画も楽しみにしております!

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仕事を絵にする

2017-03-27 20:49:23 | 大人 油絵・アクリル

原 油彩 「おひさま」

 

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、大人クラスより原さんの油彩の作品です。ペンキを塗るのがお仕事ということで、ご自身のお仕事の風景をモチーフに制作された作品です!屋根の上の塗装をしている場面でしょうか。凹凸のある広ーい面に、白いペンキを塗っているところですね。空想画や風景など油彩にすることは多いと思うのですが、実際に自身の日常をストレートに絵にするのって中々珍しいというか、とても面白い着眼点だなぁと思わされる作品です。そしてそんなモチーフなのに堅苦しくなく、気持ちのいい、爽やかな空気感にバランス良く着地しているのも素晴らしいですね! 原さんは今までは油彩で風景画を何枚か制作されていますが、いずれも夜景だったり向日葵であったり、色彩の多い場面を絵にされてきました。しかし今回はいたってシンプル!!パキッとした画面構成に、無駄のない登場人物。どちらかというと、デザイン的な考え方の構成ですね。単純なモチーフのように見えるのですが、足元の細かなストライプが奥行きを感じさせ、そのストライプも細かな筆づかいで構成されていますので、見応えのある画面になっています。どことなく空想画のような雰囲気すら感じる、素敵な作品になりました!!こういったカラっとした作品に仕上げられるのは、ほんと羨ましいなぁと思います。 自分の仕事風景という、一見絵にならなさそうなモチーフ。それを明るく爽やかに作品に落とし込める原さんは、原さん自身もそういう性格なのだと思いますが、きっと絵にも仕事にも誠実なのだろうなぁと尊敬しました。学生に意地悪ばかりしている僕や小原先生は、原さんの爪の垢を煎じて飲まなければなりませんね(笑)

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何度も失敗を繰り返して

2017-03-25 17:57:26 | 大人 油絵・アクリル

松尾 油彩
 土曜日は岩田です。今回は土曜日午前クラス松尾さんの作品をご紹介します。黒い背景にマグマの様に赤黒い色をした龍が描かれています。口から霊体のようなものが出てきている光景が実に不思議な作品です。
 
松尾さんが以前から取り組んでいる箔を使った技法。今回も背景の波模様、龍の鱗の部分にも漆でいう沈金のような技法が取り入れられています。
油絵具を彫りそこに金箔を入れ込む、こうしたやり方で作品を作っている方は中々いませんね。実は松尾さん、この技術を思いつき、美しい表現に昇華するまで何回もの試行錯誤を繰り返しました。
最初のうちは箔を埋め込むのに色々な素材を使ってみたり、又技法も安定せず中々ご自身の思いに至らない作品だったのですがやり方を工夫しつつ、何度も失敗を繰り返す中で結果が出てきたのでした。本当に粘り強い方だと思います。
 
今回はそうした自身で培ってきた技法に加え、点描、マスキングといった様々な技法が松尾さんの世界観と相まって何とも不思議で魅力的な作品となりました。
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背景のたいせつな役割

2017-03-15 21:12:44 | 大人 油絵・アクリル

野中 油彩
 
水曜朝クラスの山下です。
暖かくなり始めたと思ったら急激に寒くなったりと気温に翻弄される毎日です。
 
さて、今日ご紹介するのはこちらの作品。
男性雑誌で見つけた映画のポスターを元に制作された絵です。
詳しくお聞きした所、普段人物のみの絵を描きがちだった為、背景のある絵に挑戦したいと思ったとの事。
背景を描く事で、人物の描写だけでは表現しきれなかった秘められた感情などを描く事を目指した、ともおっしゃっていました。
表現したいもの・できる方法を考え挑戦していく姿勢がとても素晴らしいです!
人物の背景に荒々しい波とゴツゴツとした岩を描く事で、この男性は不安な感情を秘めているのか、何かに挑戦しようと意気込んでいるのか、、と様々な想像をかきたてられます。
背景とはただ場所の説明をするだけでなく、登場する人(もの)の状態の説明をしてくれる役割も果たしているんですね。
 
また、描写面に着目すると、細かい描き込みとこだわりが本当にすごい!
この絵には様々な質感のモノが描かれていますが、人物の険しい表情・光を感じる空の表情・荒々しく今にも音が聴こえてきそうな海の表情・・。
すべての表情が描き分けられていて、様々な魅了で満ちあふれています。
制作する様子を見ていると、ああでもないこうでもないと、ご自身が納得されるまでずっと描き続けていました。無難に妥協する事なくこだわりを突き詰めていく姿勢は、何よりの描写力(表現力)なんだなあと改めて思います。
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余韻や風情といったもの

2017-03-11 23:21:38 | 大人 油絵・アクリル

田中 油彩(右は現在描き始めた作品の下塗り)

土曜日の人、岩田です。
今回は水曜日にいらっしゃっています田中さんの油彩。とても魅力的な作品ですね。
こちらは写真をもとに描かれたものですがそれをそのまま写実的に描いているのではなく、あくまでもそこから得られたものをご自身の表現したい世界観に落とし込んでいらっしゃいます。

私はどうしても写真など何か参考にする資料のようなものがあると、そちらに引っ張られてしまいがちになるのですがこうした作品を作られる方は、どういう絵を描きたいのかという意思をはっきり持っていらっしゃると思うし、自分自身を良く知っていらっしゃる方なのではないかと思うのです。

今回のモチーフでは、丘の上に広がる街並みを描いていらっしゃいます。建物を見てもその一つ一つが決して整ったものではありませんし、やもすると何が描いてあるかも分かりえないところもありますが逆にそうしたところに、鑑賞している者が街全体が醸し出す温かさのようなものを感じたり、ここはどうなっているのだろうとか、ああ多分あそこはこうなっているのだろうという想像力を掻き立てることとなっているのですね。

きっちり描き切るということは、作者の意思を隅々まで反映することとなりますが田中さんの作品のように、描き切らずに見るものに委ねるような余白を残した表現というのも、言葉にはできない余韻や風情を感じるものとなるのですね。
ただただ素晴らしいと感じます。 

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アクリル絵具で古びたタイルを

2017-02-25 20:12:02 | 大人 油絵・アクリル

赤塚 アクリル・ジェッソ(左‐赤はキャンバス・右‐青はパネル)

どうもどうも岩田です。

今回はチケット制でいらっしゃっている赤塚さんの作品。アクリル絵の具を使っての制作でしたが赤塚さんにとって初めての画材です。アクリルガッシュは水性の絵具ですが不透明水彩絵具。透明水彩とは違います。只、水の分量により透明水彩のような表情を出すことも可能です。今回はそんなアクリル絵の具の特徴を活かし2枚1組の作品を制作しました。

作品のイメージは、古びたタイルを赤塚さんが撮影した画像。それを元に暖色系の画面、寒色系の画面を作ったのですがその古びた感じを出すために先ずはそれぞれの支持体にジェッソをペインティングナイフで塗り、表情をつけました。

ジェッソとは炭酸カルシウムを基材とする下地材です。絵具と比べると少しだけモッタリとしていて厚みを出し易いです。又、炭酸カルシウムの粒子によってザラっとしたものからきめ細かいものまであります。ナイフ、ローラー、筆など道具を変えることで画面に現れる表情が違ってくるのが面白いところです。白いジェッソを塗ることで絵の具の発色が良くなる他、その表情が絵の具に面白い効果を与えるのです。

今回はナイフで出来た凹凸に水を多く含んだ絵の具を塗ることで、窪んだところは絵の具が溜まり、出っ張っているところは絵の具を弾くといった現象がおき、なんとも言えぬ古びたようなイメージが顔を出しました。ザラッとした質感と共に同系色の絵具を何色か混ぜたことによる効果も大変美しいですね。中央付近、斜めに走る白い帯がアクセントにもなっています。

赤塚さん、アクリル初めてでこの作品は素晴らしい!使い方により、色々な質感を出すことが可能な画材、これからも色々実験していきましょう。

 

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公募展に出品するには

2017-02-21 21:28:21 | 大人 油絵・アクリル

奥 油彩 

精力的に油彩を制作する土曜午後大人クラスの奥さん。先月に岩田先生が奥さんの前作2点をご紹介したばかりですが、なにせご自宅でもバリバリ制作されていらっしゃるので、あっという間に作品が溜まります。
上記作品ではありませんが、3月に梅香る大倉山記念館での『港北美術展』に出品されます。この展示会は港北区主催の公募展ですが、奥さんは様々な公募展に出品されていらしゃるので「ここはあまり奇抜な作品にすると、理解されないのよね。」などと、傾向と対策を十分練って制作されていらっしゃいました。
近所ですので、ぜひ皆様足をお運び下さいませ。 

【展示期間】平成29年3月1日(水)~5日(日)10:00~17:00(最終日は15:00まで)
【会場】大倉山記念館
【体験講座】各無料~200円
4日:バルーンアート、昆虫クラフトキーホルダー作り、竹細工
5日:筆で一文字、竹細工

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山手ブラフ18番館

2017-02-04 17:31:55 | 大人 油絵・アクリル

英保  油彩

岩田です。今回は久々英保さんの登場。こちらの作品は横浜山手にあるブラフ18番館。大正時代に建てられたカトリック教会の司祭の住宅です。赤茶色のフランス瓦、外壁からせり出した窓、その両側に着いた細い板を縦に並べたグリーンの鎧戸など、今では中々見ることが出来ない凝った作りが魅力的な建物です。

以前ご紹介した英保さんが描いた同じ山手にあるイギリス館。今回はそのシリーズ第2段といったところでしょうか。しかしながら以前にもまして建物の構造が少し複雑。中々パースを取るのには苦心されていたようです。鎧戸やバルコニーの手すり、そのデティールまで含めると本当に手が抜けません。それでも何度も何度も離れて見たりを繰り返し、着地点を見出していったのでした。

絵全体を見ると、この建物を見せる為の演出には事欠いていません。画面の両側に暗さを作って白い外壁とのコントラストを対比させると共に、芝生の描き方にも変化をつけて、空間性を出しています。あたかも鑑賞者が長い山手の坂を登ってきて、木々の間に建つこの建物とようやく対面したようなそんな錯覚を起こさせるような作品であります。

こちらの作品は、2月12日から有楽町で行われる展覧会に出品されます!

「おおぞら展」
2月12日(日)~2月18日(土) 11:00~18:00(最終日17:00まで)
交通会館(JR有楽町駅前)地下1階 エメラルドルーム
千代田区有楽町2-10-1
Tel 03-3214-4288

どうぞご高覧下さい。

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圧倒されます

2017-01-27 22:06:58 | 大人 油絵・アクリル

菅原 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、菅原さんの久しぶりの油彩の作品です。前回の富士山も青色が美しく、シンプルながら存在感のある作品でした。今回の作品も、細かいところが潰れがちなブログの写真からでも描き込み量の多さと迫力が十分伝わってきます!

こちらプロのカメラマンが撮影した写真を元に制作されています。まず目に入ってくるのはやっぱり猿ですね。過去の色鉛筆の作品でも、細かな体毛の描き込みが大きな魅力でしたが、今回も逆光による体毛の表現が素晴らしいです。この猿は威嚇しているのではなく、ぽかぽか秋の日差しのあくびです。私達人間が圧倒されてしまうような風景でも、その中で生きている猿にとっては欠伸も出るほど日常の風景なのでしょう。そうした私達と動物達とのギャップも感じられて面白いですね。大きく空いた口の中の歯も、細い筆で一本一本数えられる位しっかり描かれています。細部まで隙のない完成度ですが、その猿にも負けない位背景もガッツリ仕上がっています!差し込む光の色のグラデーションがとても美しいです。木々の葉っぱも種類ごとに正確に描き分けられ、紅葉の赤色もメインの猿よりは控えめに、画面に彩りを与えてくれる色合いになっています。絵の雰囲気に合った絵の具作りがお上手です。風景の奥の奥まで魅入ってしまいます。

制作中、お猿を先に全部描いてしまうと、絶対後から背景が辛くなってしまうから、同時に進められるようにします!とおっしゃっていた動物が大好きな菅原さん。葉っぱに大変苦しまれていましたが、その分見所がいっぱいの素晴らしい作品に仕上がりました!

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構成し描くこと。

2017-01-21 17:06:32 | 大人 油絵・アクリル

奥 油彩 左『春 うらら うらら』 右『うさぎいるよ』

岩田です。今回ご紹介するのは奥さんの油彩2点です。どちらもモチーフは一緒で瓶や果物などの静物です。奥さんの場合、その静物をただ写し取ろうというのではなく、対象から得たインスピレーションや他の作品から影響を受けた事象などを元に何かしらのニュアンスを加味するなどして、対象を再構成し作品に落とし込むというのが特徴です。足しげく様々な展覧会に行っては、ご自身が面白いと思う作品を写メで撮影し、日々研究しています。

今回の作品、どちらも逆光ぎみの光線を設定し画面を構成していますが右手の作品は光と影を軸に画面を作り上げた感じ。それに対して左手の方はグリッド線を多用し、かなり複雑な構成になりました。奥さん、画面に対峙する度に構成をそれまでの計画とは全く違った方向へ舵取りすることもあり、時としてどうにも収拾がつかない画面になってしまうこともあるのですが今回の作品は沢山の色を使ったにも拘わらず、おおよそまとまった作品になっているように感じます。

正直これだけの要素を使いながらも一枚の作品に帰結させるのは相当な集中力と経験、粘りが必要なはず。それと同時に崩してはバランスを取りといった行為をご自身が楽しんでいるというのが何よりも作品づくりに大切な事なのでしょう。「うさぎ」の存在もどのような意図があるかは定かでないですが何か凄く面白いです。

私としては、様々な構成を楽しむことも奥さんにとって良いことだと思いますが目の前にセットされた静物を良く観察し、描くことも大切な事だと感じています。そのもののかたちや質感、その場の空気感などを感じながら筆を動かしてみる、そうした行為も又新鮮なものでしょう。

 

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白の魅力

2017-01-18 00:03:24 | 大人 油絵・アクリル

釜井 油彩

水曜午前クラス担当の山下です。ついこの間年が明けたと思っていたのに、気付けば1月中旬を過ぎていました。時間が過ぎるのがあっという間だなあというのを常々感じます。裏を返せば、時間が早く感じる程充実した毎日が過ごせているという事ですかね!

さて、今日ご紹介する作品は、釜井さんの油絵。こちらは、同じクラスの生徒さんが勤めているおしゃれな衣料品や雑貨を扱うショップがテナントとして入っている、みなとみらいのビルとの事です。建物のランプからもおしゃれな感じが醸し出されていますね。
この作品、特別彩度の高い色や目立つ絵の具を使っているという訳ではないのですが、画面全体から迫り来るような迫力を感じ、隙のない緊張感がビシビシ伝わってきます。それは、常に画面と真摯に向き合って筆を動かしている結果なのだな、と完成した作品を観てそんな当然の事を改めて思いました。
そんな釜井さんの作品ですが、観ていると同時に安心感も感じてきます。ずっとぼうっと観ていられる、落ち着きのある絵。その要因は、画面の色味が綺麗に統一されているためですね。
統一と言っても、絵をじっくりと観ると分かるのですが、灰色の中に青や紫、ほのかな朱色…など様々な色が混在しているのが分かります。一見すると"灰色"に見えますが、"灰色"なんて単純な一言では片付けられない位の色の魅力が詰まっています。
これだけの色を使って1つの色を生み出し、更に画面全体で色同士が喧嘩する事なくまとめるのはとっても難しいです。その中で鮮やかな色味を持つ緑色が一際綺麗に目立って観えますね。
そしてそして、なんと言っても釜井さんは白の使い方がお上手!白色というのは他の色との調和が取り易いのですが、白単体で使うと画面が粉っぽくなったり、"白色"という色味だけ独立して絵全体を壊してしまいがち。そんな白色を自分の世界観に綺麗に取り込む事が出来ているのは、流石だなあと思います。私は白色がとっっっっても苦手なので、釜井さんを見習って苦手を克服したいです。

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