植松 油彩
皆さん元気でお過ごしですか?梅雨明けもう少し先ですかね。
今回は、日曜クラスの植松さんの作品をご紹介致します。
お手持ちの写真集を元に、カモメが悠々と空を飛んでいる様を描いたものです。
スカーンと気持ち良い程に突き抜けた空を実に美しい色で表現していますね。
上昇気流を大きく開いた翼で読みながら、それでも強い風に体を取られ過ぎぬよう必死にバランスをとっているのでしょう。少し斜めになった体がそんな様を起草させます。
山の緑や海の青さを空の上から俯瞰して、2羽根のカモメは何を思うのでしょう。
その場所の色を反映するカモメの体はまるで白いキャンバスのようで、描かれたカモメの姿を見てもその空色や岩場の色を強く影響させているのが見て取れます。
故に、この情景との一体感を感じさせ、まるで高い建物の窓から見たシーンのごとく、鑑賞者に対し錯覚を促します。
実に清々しい佇まいの作品です。