モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

小学生クラス油絵紹介第13弾

2022-09-30 18:32:07 | 小学生 絵画


上段左から 紗希 5年 / 文美 5年 / 創太 5年
下段左から 遥大 4年 / 勇斗 5年 / 晴香 6年 

ミオスがテナントで入っている中野ビル定期清掃員の20代の男性から、「僕、中学時代の美術の先生が若くて美人で大好きだったのに、絵はド下手で才能がないことが情けなくて悲しくて。好きで頑張っても、全員が上達する訳ではないですよね?」と聞かれました。
大人クラスに通われている美大出身のデザイナーさん(お仕事がデザインなので、ミオスではファインを描いています)が、壁中に掛けて乾かしている小学生の油絵が完成してきた頃に、「もしかして最近の子の画力って上がってます?私、今の仕事に胡坐をかいていられない?小学生のこんなに上手い絵を見ていると、美術の経験値だけでなんとかなると思っていたのに、後から入社した子に追い抜かれるんじゃないかと焦ってきます!」とおっしゃり、それを聞いていたナツメ先生やホノカ先生(二人とも低学年の頃からミオスっ子)も、「まだ取ってある自分の小学生時代の油絵より、今の子たちの方が数段上手いので、同じことを感じていました。」と声を揃えます。

大丈夫!?才能関係ないし、最近の子の画力も上がってないです。
単純に私が年を取って子どもへの教え方が上手くなってきただけ。冒頭の中学の美術教員も、若くて経験値が低かっただけ。
あぁー、今度は自慢になってしまった…。

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小学生クラス油絵紹介第12弾

2022-09-29 23:08:00 | 小学生 絵画


上段左から  元晴 3年 / 凛 3年 / 和奏 4年 / 開 4年
下段左から 榛之介 4年 / 航大 4年

『限界まで無理をせず、自分に合った環境を選び、そこで最善を尽くせるような方法を考え出す』これは負荷を掛け過ぎてヘトヘト・ボロボロになっている学生に言うセリフですが、小学生の子どもには必要ないことだと思います。
自分というものが不確かな内に、できる可能性があることを狭めてはいけません。人生経験豊富な親や大人が客観的に見たつもりでも、成長によりアヒルが白鳥になることを見抜けない事もあるからです。
可哀想なくらい徹底的に過酷で劣悪な環境を与えてみることによって、思わぬ才能が見つかることも多いと感じています。それは本人も「あれ?絶対無理だと思ってたのに、なんかクリヤ出来た!?」「ん?やる前は物凄い嫌だと思ってたのに、ハマってた!嫌いじゃないかも?」と自分で驚くほどに。

で、私は試練を与えるために罵詈雑言を…って、もうええわい!どんだけ小学生を罵ってんじゃ!

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小学生クラス油絵紹介第11弾

2022-09-28 23:24:58 | 小学生 絵画


上段左から 直樹 1年 / 和希 2年 / ひまり 2年
下段左から のどか 3年 / 莉々椰 3年 / 真太 3年 

自分の人生が「腑に落ちているか?」と聞かれたら、どう答えますか?
不満・ストレスはどんな時に感じるかといえば、「なぜ私がこんな目に合わなきゃいけないのか分からない」「どうして私がそれをやらなきゃいけないの?」と憤った時に生じます。
同じ問題・苦難に直面しても、受け取る人次第で「理不尽」に感じたり、「挑戦と見なしたやりがい」に感じたり。
「なんとかなる」という感覚が持てる人は、困難を乗り越える時に必要となる武器を、必要に応じて的確に引き出すことができる人でしょう。
いつも甘やかされて守られていては、武器は身に付きません。武器があっても時々使ってみないと、いざという時に錆び付いて役に立たないかもしれません。

だから毎週ミオスの小学生クラスでは、非常事態を想定した訓練という名の雷を落とす訳です。
ってコレ、年がら年中激怒している言い訳ですけどね。
いつ背中から刺されても、納得できます!腑に落ちます!

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オズフェスタ2022

2022-09-27 21:43:15 | お知らせ

10月2日(日)12時~16時まで、元住吉駅1階の東口側エスカレーター脇で、『オズフェスタ2022』の一環として、作品を展示させて頂けることになりました!
コロナ前まで開催していた『展覧会』のような立派なものではなく、小スペースで、会議机に立て掛けて見ていただくような形になりますので、小学生の油絵のみを展示する予定です。

私オバラもYouTubeで一人ひとり褒めちぎっておりますが、小学生の油絵は最高傑作だと思います。たくさんの人に、現物の生絵をご高覧頂きたいです!ぜひ皆様、足をお運びくださいね!
当日は12:30までは帆花先生・12:30からは小原が担当しております。
(現在、小学生クラスは全クラス33名の定員に達しており、入会はできません。ウェイティングのみ承ります。)

【おずっちょクラブ🌟イベント情報】 オズフェスタ2022 モトスミに大集合❗️

10月2日日曜日12時〜16時はオズ通り商店街のオズフェスタ2022が開催されます✨
ブレーメン商店街ではフライマルクトも開催されますので、モトスミの商店街は楽しいことがいっぱいです!

オズフェスタでは、オズ通り商店街のお店が出店します。地元のハンドメイド作家さんたちのブースやアート作家さんのワークショップ、他にもモトスミを中心に活躍している方々の楽しいブースが盛りだくさん。

駅前ではアトリエ・ミオスの作品展や慶応大学生たちのブースのワークショップとフードドライブ!飲食&休憩場所では住吉高校のチアリーディング部と吹奏楽部も出演💕
大盛り上がりそうです✨✨✨

飲食ブースではオズ通り商店街の美味しいフード&ドリンクをぜひどうぞ🍜🥯🍢🍺🍷
スタンプラリーの特賞として、西口プロレスやお笑いライブのイベントもあります。こちらは当日券もあります❗️
みなさんのお越しをお待ちしております!

#オズ通り商店街ーオズフェスタ2022

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リアルなケーキ

2022-09-26 19:56:17 | 親子

親子クラス担当の伊藤です。月2回開講のクラスですが、1回は台風の影響で休講となってしまい、しばらくお会いできず残念です。

工作の中でも食べ物関係は、とても人気があります。ブログを遡って、過去の制作内容を見てくださっている方が、ぜひケーキ作りをしたいと思っていたそうです。以前、たこ焼きやクレープ工作した時も好評で、制作後にたこ焼き屋に行ってみたり、ご自宅でクレープを作ってみたりと、日常生活にも話題が広がっているようです。

今月の制作では、粘土で作るケーキです。土台の形がしっかり整っているので、後は、好きなスポンジケーキの味となる色を絵の具で着色。ケーキのトッピングは、フルーツでもチョコでも自分の好きなものを沢山作れます。

カラー粘土を見ているだけでも美味しそう♪黄色の食べ物は何があるかな?紫色の食べ物は?親子で連想しながら、作っている様子はとっても楽しそうです!お子様の制作は勿論ですが、お母様も本当のケーキ作りをしているかのように、だんだん作りたくなって手が動きます。

最後にゴールドとシルバーのソースを豪華にかけたり、ホイップクリーム(粘土)で飾ると、リアル感倍増!!ご自宅でお店屋さんごっこにも使えそうですね!

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小学生クラス油絵紹介第10弾

2022-09-25 17:06:05 | 小学生 絵画


上段左から 祥英 4年 / 楓 4年 / 寧々花 5年
下段左から さくら 5年 / 謙太 5年 / 紗南 6年

素晴らしい絵とは?
時間をかければ良い作品ができるとは限りませんから、制作時間に依存するのではなく、あくまで完成作品で測られるべきです。しかし「密度×時間=成果(もしくは成長)」とするなら、同じ密度なら長い時間取り組んだほうが有利ですね。
そして同じ時間なら濃密に取り組んだほうが良いわけですが、その為には優秀(飲み込みが速い、手際が良い、センスがずば抜けている)な必要があります。

しかし子どもに、優秀な人に近付くプロセスを探れと求めるのは早過ぎるでしょう。
センスなんて曖昧なものに振り回されず、ロジックで攻めます。子どもにも、なるべく年齢に合わせた理論で説明するようにしています。美術以外にも応用が利くように。努力して自らを優秀な人に変えられるように。

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小学生クラス油絵紹介第9弾

2022-09-24 16:17:24 | 小学生 絵画


上段左から 優衣 / 凛穂 / 由彩佳
下段左から 晴嘉 / 陸 ここまで4年生  / 千紘 5年生

成功するかどうか分からないことに多大な時間と労力を投入することは、出口の見えないトンネルを歩き続けることと同じです。大人だったら、その不確定さに恐怖すら感じる人もいるでしょう。
「この絵をどうしても納得いくように仕上げたい!」という気持ちが強ければ強いほど、上手く行かない時のダメージも大きくなるもの。あんなに好きで習い始めた美術が嫌いになるかもしれません。画集すら見る気がしなくなります。
「そんなに苦しいなら、趣味なんだからやめればいいじゃない。」他人はいとも簡単に言うでしょうが、そこでやめたら負の感情にさいなまれ挫折感に支配されていくでしょう。

しかしそこまで悩むのは、向上心が高く、真摯に取り組み、目標を持って努力しているからです。苦しむリスクの低い安定した趣味(ヨガとかですかね?)をやっても良かったのに、それを選択しなかった。
美術を極めれば極めるほど、経験も知識も蓄積され、自分の判断や気持ちも変容していきます。それを客観的に捉えてみてください。まぁ何をやっても、楽しいことも苦しいこともありますよ。

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小学生クラス油絵紹介第8弾

2022-09-23 15:02:21 | 小学生 絵画


全員3年生  上段左から 華蓮 / りおん
下段左から 紗和 / 優百 / 千紘 / 結卯

私は授業中、大概怒ってばかりいるのですが、制作がうまくいかずくじけそうな子には、部分点をあげるようにしています。高学年になると「あれ?実は私って大した人間じゃないんじゃない?」と自覚し、自分に厳しくなって来るからです。
ちょっとでも良い所を見付け「ここは良いじゃない!ここを描いた時はこうしたらうまくいったんだよね?」とできるだけ具体的に褒めながら、自分で次の手を考えられるようにそっと離れます。

美術はすぐに上達するようなものではありませんので、結果や成果が出るのは遥か彼方です。先生からもらった部分点をヒントとし、「今できる行動は何か?」と考え、成功に導くのは自分の力でなければいけません。うまくいかなかった所は「今回はたまたま思うように描けなかっただけ。来週来週!」と限定的に捉え、落ち込み過ぎないようにして欲しい。

想定通り完璧にできることはまずありませんが、逆に100%うまくいかないこともありません。絵は「0か100」という二者択一の評価でないところがいいのです。

物差しのメモリが大き過ぎて、部分点を測れない大人になると、生きていくのが苦しくなります。どんなに些細なことでもいいので、自分の小さな変化、成果、結果を認めましょう。これから先の人生が美術に触れたことで、少しでも生きやすく変わりますように…。

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小学生クラス油絵紹介第7弾

2022-09-22 17:49:32 | 小学生 絵画


全員2年生  上段 優理奈
下段左から 咲瑛花 / 湊 / 明香 / 一希

油絵紹介第二弾で書いた『先生に聞いてばっかじゃ成長しないだろ!脳死してんな!』に、「そんな罵倒を子どもに吐くなんて!」と卒倒される保護者も出てきそうですが(幸いにもまだクレームは来てません。これから来るかもな?)、『自走する人材』に育てる為に第一に求められるのは、「自分の頭で考えること」です。

分からないことを聞いてすぐに答えをもらうというスタンスを何度も許してしまうと、「自分の頭で考える」というトレーニングをする絶好の機会を奪ってしまうことになるわけです。指示待ち人間の一丁上がり。

ですので簡単に「指示」を出すのではなく、子どもに対して「自分の頭で考える」ように促す必要があります。
「どこをどんな風に描きたいのか教えて。その理由は?」「今の状態で何が足りないと思う?」「なぜ、最初の描き方ではうまくいかなかったのかな?」
席を代わって描き方をデモンストレーションする時も「今ここに赤を入れました。なぜでしょう?」「反射光をちゃんと描いてるけど、この色の調合に変えました。なぜか?…反射光は鈍い光だから!さっきのだと下から直接光が当たっているみたいだったからね。」
大事なのは、分析・実験することによって成功に繋げることです。未来思考を身につける為に、ネクストステップを自分で考えてもらうことは、大きな意味があります。失敗した時でも、前向きになる原動力になるでしょう。これから長い人生、自分の道を自信を持って自由闊達できるように。

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小学生クラス油絵紹介第6弾

2022-09-21 22:36:16 | 小学生 絵画


全員1年生  上段左から 陽太 / 佳帆
下段左から 瑞記 / 勧英 / 綾慈

とんでもないことをしでかしても「あの人は美術系だから仕方ない…」と見逃してもらったり、「やっぱりやると思ったよ…」と許してもらうことが多々あります。いつも大目に見てもらって申し訳ないな…と思いつつ、『美術系』の恩恵にぬくぬくと与っています。

協調性や社会性、不足してちゃダメでしょうか?
誰でもきっと日本人として生きて来たら、本気を出せば協調性や社会性も高いフリは出来ますよね。その程度で十分かな?と思っています。
周囲に合わせて集団の中で上手に世渡りする能力が高いと、皆が驚くような突拍子もないことはできないでしょう?世の中の矛盾やひずみに気がつき、疑問が湧くこともないでしょう?

周囲がなんと言おうと自分の考えを押し通して、変革する推進力が欲しい。
イノベーティブな未来の希望を自家発電し、おすそわけできる人間を育てたい。
大丈夫。やらかしたって、美術系には皆さんかなり寛大です。

ユーチューブはこちら

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小学生クラス油絵紹介第5弾

2022-09-20 22:34:39 | 小学生 絵画


上段左から 浩子 6年 / 圭介 6年 / 海聖翔 6年
下段左から 岳 4年 / 裕斗 5年 / 秀真 5年

子供のペースでやりたいように自由にやらせ自分一人で制作するのを、子供らしい表現方法として尊重することは、言葉を変えれば何もしない(教育を与えない)のと同じになります。少なくても月謝を払って美術教室に通わせている親御様はそれを望んではいないでしょう。
先生のアドバイスで自分の考えに近付いた(もしくは周りの人に褒めてもらえそうな期待以上の絵になった)ことは、個性を損なわせる訳ではなく、やり方を覚えるきっかけと、自信に繋がります。
「子供には無限の想像力が備わっている」これが大人の勝手な思い込み・大人が子供に押し付ける理想だという事は、まだ若い方なら記憶に残っているのでは?
だからこそ本人が目指してそうなったのではなく、やり方が分からないからそうなってしまった、大人が良いと思う子供らしい稚拙な表現方法をそのままにしてはいけないのです。親や教師は適切な指導で、本人が成長したいと願っているサインを見逃さないようにしてあげる。教えたことで、例え月並で画一的なつまらない作品になってしまったとしても…。

今は小学校の教師をしている、元生徒・元ミオス講師の旭が「ミオスの体験授業は風景画でした。パースの取り方なんて小学生にわかるはずもないので、ぐにゃぐにゃなビルを描いていたんですが、幸介先生に鉛筆を使って角度を測る初歩も初歩のパースの取り方を教えてもらって、ビルもピシッとした納得のいくものになりました。」と言っていましたが、私も幸介先生も子供の不安定な線が大好きで愛おしいので、本当は教えずそのままにしておきたいんです。でもそこで「味のあるいい線だね!」と褒められていたら、彼はミオスに入会せず、その後14年もの付き合いにはならなかったでしょう。

高学年になると綺麗にまとまった、あまり面白みのない絵を描きたがる傾向にあります。誰が見ても完成度が高くて良いのですが、ちょっと残念な気もします。しかし固くてつまらない絵こそ成長の証なのです。(そこから更に脱皮し、常識をブチ破った「これはやられた!」と思うような作品が描ければ、美大の道も拓けるかもしれません。)
私達は知識の欲求を刺激し導くという姿勢で、天下の礎を強化しようと思います。

このYouTubeはこちらをご覧ください。

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小学生クラス油絵紹介第4弾

2022-09-19 16:16:25 | 小学生 絵画


上段左から 怜奈 3年 / ひかり 3年 / 昴大 4年 / 貫志 4年
下段左から 結斐 3年 / あまね 3年 / こころ 4年

コンテンツからコンテクストへ主流が変わってきています。
コンテンツとは、絵画作品そのもの。つまり、いかに作品として多くの人から評価される優れた絵画を生み出すかという本人の努力が絶対不可欠になります。
これに対して、コンテクストとは「背景」のこと。作品自体に、「どんな人物が」「どのように生み出したのか」という物語を付与することで、人々の関心を誘い、作品への評価を高めようとするものです。
最近では、とくにこの手法が重視されていると言われていますが、私もYouTubeの語りでそのお手伝いをしているつもりです。
脱線ばかりの長話ですが、絵の価値が数段アップしているはず!
子どもの1枚の絵の前に立ち止まる時間が何倍にも増えたはず!
このYouTubeを見たおじいちゃん・おばあちゃんが孫の成長を感じて寿命が延びるはず!

YouTubeはこちら

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小学生クラス油絵紹介第3弾

2022-09-18 17:48:53 | 小学生 絵画


上段左から 凛太郎 1年 / ひかり 1年 / 里都 1年 / 栞璃 1年
下段左から 千代 1年 / 千暁 1年 / 花音 1年 / 美鶴 2年

子どもにとって『好きなこと』は、「少なからず自信がある」なんてものではなく、100%『得意なこと』です。大人より自由に使える時間が多い子ども達は『好きなこと』に情熱を注ぎ没頭します。
人生において熱意を持って向き合えるものを、子どもの内に見付けられたことは幸運でしょう。
しかしもしそれを仕事にして、評価に晒されることに耐えられるかどうかは、また別の問題となります。
「趣味だから…」と言い訳で逃げることは許されません。
ライバルを選べたり、減らすことは不可能です。得意な技だけ繰り出しても、見切られ飽きられます。
大好きで得意なもので勝負して負けることの敗北感は底知れず、全否定に感じる人も多いでしょう。

くじけず前に進めるかどうかは、スポーツの経験にあると私は常々力説しています。
世の中の天才たちを相手に戦い、「1点差で負けた」「自分のミスでチームの足を引っ張った」「監督の一言で流れが変わった」勝負の過酷な経験が、自分を奮い立たせ次の一歩を踏み出す勇気になります。

覚悟を持って戦いに挑んだことがある人間、重責を背負ったことのある人間が、美術の世界でも生き残れるのです。
生ぬるい美術部でなんとなく絵を描いて、友達に「〇〇ちゃん上手!」なんて褒められて満足している人が、勘違いして美術で生計を立てようとしても「いや君くらいのレベルの人は5万といるから、金を払う価値はないよ。」の一言で辞めるのがオチ。
自分が有利だと思っていた試合で敗北した時の挫折感に耐えられるか?
明確な結果を出さなくて済む職場で働き、美術は趣味とするか?
後悔が少なそうな方を選択してください。

ユーチューブで一人ひとりご紹介しています。大変長いですが、宜しければご視聴ください。こちら

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小学生クラス油絵紹介第2弾

2022-09-17 20:39:39 | 小学生 絵画


上段左から 紗綾 / 真央 / 紗希 / 結香
下段左から 葉大 / 貞臣 / 智晶 / 颯太

土曜日ですがオバラです。来月から小学校受験が始まる為、午前中からプライベートレッスンの予約が入り、10時から22時までノンストップで授業が続きます。小学生の『油絵』はYouTubeで紹介していますが、必然的に真夜中に撮影することになり、使い果たしたエネルギーをアイスで補充ししゃべりまくっています。
よく幸介先生が「生徒さんが何時間も情熱を注いで描いた絵の感想は、疲れているからと言って手を抜いたブログを書く訳にはいきません。」と言っていましたが、私はダラダラしゃべっているだけになっていないでしょうか?ちょっと心配ですが、今日から連続9日間アップしていきたいと思います。

『油絵』紹介の第2弾、全員2年生です。
突然ですが、心理的治療法の一つに「暴露療法」というものがあります。これは、あえて不安な場面に直面し続けることで、その不安感を克服していく方法です。
具体的には、自分が避けたいと思う場面にあえて挑戦します。誰だって怒られるのは嫌いですし、できれば「怒られるかも…うまくできないかも…」と緊張したくないもの。しかし社会人になれば、クレーム対応、難しい取引先との交渉、苦手な上司との会話、会議でのプレゼンテーションなど、胃が痛くなる仕事も避けられません。 そのような状況で、冷静に自分はどんな対応ができ、不得意な部分をカバーすることが可能か、判断し対応することが大切になります。それには繰り返し嫌な緊張状態に身を置き慣れることで、必ず克服できます。
自己肯定感も、褒められて育つものと勘違いされがちですが逆です。叩かれて叩かれまくって、そこから這い上がらなくては成功のイメージが湧きません。

え?この話、絵画教室とどんな関係があるかって?私が授業中、「ダメだ、そんなんじゃ!許さん!」「先生に聞いてばっかじゃ成長しないだろ!脳死してんな!」「お前の全力はそんなもんなのか?えぇ?手抜きすんじゃねー!」と激怒しまくっているって話です。
絵なんか上手くならなくていい!むしろ美大に行くなんて言わないでくれ!世間の荒波に飲まれない逞しさを、理不尽な目にあっても立ち向かえる強さを、美術を通して身に着けてくれればいいってこと。
(暴言を正当化していることは、お子様にはご内密にお願いします…)

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極彩色の木

2022-09-16 20:17:06 | 大人 油絵・アクリル


松下 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは松下さんの油彩の作品です。
極彩色の木『レインボーユーカリ』をモチーフに描かれています。私も初めて名前を聞いて調べてみたのですが、本当に絵の具で描かれた様な見た目をしているのですね。なんでも樹皮が時間の経過と共に色が変化するらしく、青から紫、オレンジから茶色へ変化していくそうで、仕組みはイチョウの葉っぱが緑から黄色へ変化するのと同じだそうです。松下さんはこの極彩色を再現する為、ルミナスカラー(蛍光色)の油絵の具を購入し使用しています。

メインとなる手前の大きなレインボーユーカリに目がいく様、他の木々と比べ鮮やかな色がふんだんに使われています。捻れる様な筆跡で樹木らしいしなやかな流れが表現されており、鑑賞する者の目を1番に引くことでしょう。激しい明暗差や、鮮やかな色が集まる場所は人の視線を集めやすいので、主役を目立たせるテクニックが使われていますね。
作品上部は空を覆い隠す程の枝が敷き詰められており、かなり密度の高い画面となっています。風景画は粗密(あまり描き込まない部分と、沢山描き込む部分)のバランスを取る為に、空を見せる事が多いですが、松下さんの作品はこの魔法の様な木々が網の様に枝を伸ばしている様子を強調させる為、あえて画面の中の抜け感を捨てたのでしょう。カラフルな樹皮とも相まって、非常にインパクトのある作品になっています。
樹木以外にも、周りの草や葉の緑も非常に多くの色が使われています。レインボーユーカリの力強い色彩に負けない様、しっかりと絵の具作りがされているのでしょう。ねじれる様な筆跡で樹木の成長の流れを描いているのに対し、葉っぱは点描の様に絵の具を細かく置いて描かれています。それぞれ違った絵の具の乗せ方が面白く、油絵と相性の良いモチーフだと思います。

作品から作者の描きたいもの・表現したかったものがビリビリと伝わるエネルギッシュな1枚だと思います。完成のイメージを強く持ち、それに向かって制作の道筋をどの様に立てていくか事前にしっかりと計画されていたのではないでしょうか。木々によって視界がはっきりとしない風景ですが、不思議と迷いの様なものは感じさせないのは、作者のイメージが強く現れている為なのでしょう。

 

 

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