モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

濁りのない美しい色彩

2017-04-26 22:31:27 | 大人 パステル・色鉛筆・他

松本 『スーラ模写』 クレヨン
 
 

お久しぶりです、アカリです。桜も葉桜になり、段々と暖かい陽気に変化してきましたが、皆様体調の方はいかがでしょうか。
今日は水曜夜間クラスの松本さんの最後の作品をご紹介致します!

この作品は、ジョルジュ・スーラの点描画をクレヨンで模写されたものです。パッと見た時の発色の良さ、そして濁りの無い美しさが非常に印象深い一枚になりましたね。混ぜたい色を画面上に点で並置させて色彩を作られており、点描画の技法が非常に生かされている作品に仕上がりました。特に、手前の青いドレスを着た女性の首から胸にかけての肌の艶やかさや、ドレス上半身の色使いが美しく、より一層この作品を引き立たせてくれているように思います。一枚この作品を飾ってあげるだけで、お部屋全体がとても華やかになりそうですよね。私もこんな素敵なドレスを着て、幻想的な空間の中で華麗に踊りたいな..と妄想が膨らんでしまったり。(笑)

松本さんは真剣にコツコツと真面目に制作されておりましたので、進度が非常に早く、且つ丁寧に制作されており、そのスピードに、ノロマな私は毎度驚かされていました。松本さんを見習わなくては..

松本さんは、出産の為4月一杯で退会してしまいましたが、ご自宅でもぜひ赤ちゃんの絵などを描いて、見せびらかしに遊びにいらしてくださいね!いつでもお待ちしております!

 

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大人クラスの一版多色刷り

2017-03-22 00:56:48 | 大人 パステル・色鉛筆・他

左から 松本 / 石山 / 原  一版多色刷り木版画 / ポスターカラー・黒和紙

お久しぶりです、アカリです。今回は水曜夜間クラスの松本さん、石山さん、原さんの木版画の作品をご紹介いたします。

どこか見覚えのある作品...と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、小学生クラスが行っていた若冲の鳥の一版多色刷りを、なんと大人クラスの方も制作されました!

お三方の制作過程をずっと見させて頂きましたが、一版多色刷りは彫刻刀を使用して木版を彫る腕の力と、美しい線を彫り出す繊細さの両方が重要になってくる作品だと思います。彫り終えた木版に載せる色と、実際に刷って黒和紙に載った出来上がりの色の風合いが変わるのも版画の面白い所ですね。

皆様の作品は、色を何度も試行錯誤しながら作られていたこともあり、やはり色の味わい深さや繊細さがそれぞれに感じられ、小学生クラスでは出すことができない落ち着いた品のある木版画に仕上がったと思います。同じ鶏でも、全く違った雰囲気の作品が出来上がりました。

油絵や水彩などを普段描かれている皆様ですが、今回は彫刻刀でひたすら彫って、彩色したら手早く刷り..と沢山の作業行程があり、いつもとは全く違った新鮮な気持ちで制作されていた事と思います。

新しい事にチャレンジしてみたい方や、息抜きに小学生クラスのカリキュラムをやってみたいなという方は、大大大歓迎ですのでお気軽にスタッフにお声掛けください!

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この筆致から

2017-02-18 00:38:56 | 大人 パステル・色鉛筆・他

河内 『馬鹿』 色鉛筆・鉛筆

岩田です、毎日頑張ってます。

本日は土曜午後クラス、河内さんの作品です。タイトル通り馬と鹿をそれぞれ異なった画材で描きました。色鉛筆は初めて使ったということですが、その扱いがとても良い感じです。

鬱蒼とした草の中からこちらを見ている鹿。主役を描く以前にこの草むら、どう攻略すべきか悩むところですがそこは河内さん、奥にかけて微妙にぼかしたり、手前の草と奥の草に強弱をつけるなど空間を自然に演出しています。特に鹿に使われているタッチがとても繊細。暗く落とした背景から浮かび上がるような角が印象深く描かれていますね。又、背中の辺りのうっすら光っているような毛並みも美しいです。

馬の方は鉛筆画ですがやはり光沢のある毛並みを鹿と同じく丁寧に描いています。頭部から鼻にかけての質感、筋肉による凹凸も良く観察していますね。河内さんの作品の特徴はなんといってもこの柔らかで繊細な筆致。丹念に重ねられた筆致からは、完成に近づくに連れてなにか妙にリアリティーを感じる像が浮かび上がってくるのです。この馬の作品、ノスタルジックな白黒写真のようで実に良いなあ。

 

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素直な絵

2017-02-14 23:33:24 | 大人 パステル・色鉛筆・他

三杯 色鉛筆

大学4年生の三杯さんは理工系の学生さんで、大学1年生から絵を趣味とすべくアトリエに通われています。突然ですが私は小さい頃から意地悪でイジメっ子な毒人間だと自覚しており直す気もサラサラございませんが、100人に一人位なけなしの母性をくすぐり無性に可愛がってしまう存在が表れます。その一人が三杯さんです。
大学生なのに、毎週激しい寝ぐせです。他の学生なら罵りバリカンでも使うところですが、「そこがまた味だよね…」と納得させられてしまいます。これは恐ろしい才能だと思います。
果てしなく純粋で、疑う事は知りません。自分より年下の大学2年生の大竹先生のアドバイスも、キラキラした目で「はい!」と聞き入れてくれます。騙されたり、就活でパワハラにあったりしないか心配でしたが、多分ここまで素直であると彼に悪い事をしたら天罰が降ると皆思うのでしょう。傷付く事もなく、意外とあっさり就職も決まりました。
作品からも、そんな彼の良い部分が醸し出されています。デッサンの狂いがなんだというのでしょう?いかに世間の目の方が濁っているかを気付かせてくれる、素晴らしい絵ではないですか!見ていると、微笑みが湧く絵です。温かい気持ちになります。
その証拠に、展覧会では子ども達から沢山の感想をもらっていました。「このえを見たら、コーラがむしょーにのみたくなってきた!」「こーら、かっこいい!ぼくもかいてみたいな。」見る人の心まで綺麗に素直にしてくれる作品なのです。 

大事なアイテムを取り損なったままラストステージまで進んでしまって「あれ?私なんか人生に必要だった大切なことを、然るべき場面で経験せずに、取返しつかないところまで進んでしまったんじゃなの?」と、後悔させてくれる人。私がどんなに手に入れたくても もう手に入れようがないものを、全て持っている人。あと1ヶ月で大学もアトリエも卒業してしまいますが、私に沢山のことを気付かせてくれた感謝の気持ちを伝えて彼を送り出したいと思っています。   オバラ

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色鉛筆で緻密なものを描く

2017-01-14 17:09:14 | 大人 パステル・色鉛筆・他

麻場 色鉛筆

遅ればせながら明けましておめでとうございます。岩田です。今年も充実した授業をしていきたいと思っております!

新年一発目は麻場さんの作品。画材は色鉛筆です。真っ赤な布の上に香水、貝殻などを置いて見た目にはかなりインパクトの強いモチーフとなりました。こちらの香水瓶、ガラスの質感もさることながら蓋などに施してある装飾が緻密、貝もかなり細かい凹凸がありちょっと厄介な感じです。

色鉛筆は消しゴムで消えにくい上に、芯先も直ぐに丸くなってしまうのでこうした緻密なものは色鉛筆だけで処理しようとするよりも、最初に鉛筆でアタリを取る時にある程度描きこんでおいた方が上手くいきます。とは言え、鉛筆と色鉛筆が混ざってしまうと発色も悪くなるので下書きの後は練り消しを転がして余計な鉛筆の粉を取っておきましょう。

今回の麻場さんの作品、実際に見てみると発色がとても良いんです。勿論最初に鉛筆でアタリをつけたのですがその仕事が必要最小限に抑えられているので鉛筆と色鉛筆が画面上で混ざっていないのです。更に幾つかの色を混色してとても美しい色を出しています。形や質感なども良く観察しており、大変バランスが良い作品となりました。そして基本的なデッサン力もアップしていると感じました!

 

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描画材の特徴を活かして

2016-12-03 16:55:13 | 大人 パステル・色鉛筆・他

河内  色鉛筆

岩田です。土曜日は来週含めて今年のレッスンもあと2回ですね。今回は土曜午後クラスの河内さんの作品。色鉛筆で描かれた鹿の絵です。こちらは二ホンジカでしょうか。白い斑点がとても印象的です。何かに気づいてこちらに振り返っているようなポーズも何とも可愛らしいですね。

明るい色から暗い色までの色幅もしっかりあって、メリハリがあります。うっそうと茂る草も良く描けています。そしてなによりも主役の鹿が素晴らしいのです。色鉛筆という描画材の柔らかい感じを活かし、毛並みを美しく表現しています。この無垢な顔の表情も大変魅力的です。

色鉛筆って特に最初はどこからどのように手を入れていったら良いのか迷う描画材だと思います。基本的にはデッサンのように黒い(暗い)方から調子を付けていくことは一緒なのですが明度、色相の事を同時に考えながら鉛筆で描いていくというのは正直ちょっと頭がこんがらがってしまいそうです。

又、描き進めに迷う原因として消しゴムで消すことが難しいというのもその一因です。色鉛筆のセットの中には白い色鉛筆も含まれていると思いますが有彩色を載せた上から白色はほとんど載りません。鹿のお尻の斑点のような部分は塗り残しておくと良いでしょう。

河内さんも描き出しは多少の戸惑いはあったと思いますが今までのデッサンの経験を活かし、最終的にしっかり描き上げました。次回も色鉛筆で素晴らしい作品作って下さいね!

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知恵の女神の象徴

2016-09-16 21:27:52 | 大人 パステル・色鉛筆・他

菅原 色鉛筆

大竹です。夏休みボケが抜けきれていない中、新しく課題が始まったり実習が控えていたりして猫カフェでいやされたーい!と思っていましたがフクロウカフェもいいかも・・・?!とこちらのフクロウの作品を拝見して気が変わってきました。

ご紹介させていただくのは前回の虎の綿密な毛並みのを色鉛筆で表現された菅原さんの新作です。顔、首回り、胸の羽毛の質感の違いをしっかりかき分けられていて素晴らしいです!胸のふわふわした羽に思わず触れてみたくなります。このフクロウ、瞳の上の黒い羽毛が眉毛みたいで可愛いですね。特徴的な羽の模様も一つ一つ丁寧に描かれていてフクロウらしさがよく表現されています。白と黒の羽の合間にオレンジが入ってるのも綺麗ですね。本当に写真でご紹介する形となってしまうのが歯がゆいです・・・!

フクロウはギリシャ神話では知恵の女神アテナの象徴ともされることから、森の長老や賢者のキャラクターとして描かれることが多いです。菅原さんのフクロウも、鮮やかな夕焼け色の瞳から知性が感じられます。瞳のツヤっとした小さな光も、絵の中のフクロウに命を与え作品全体の印象に大きく影響を与えています。猛禽類にはノネズミやモグラを仕留めることから少々怖いイメージもあったのですが、菅原さんのフクロウからは森の傍観する守り神のようなやわらかい印象を受けました。ペットは飼い主に似ると言われますが、動物も描き主に似るのでしょう。

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迫力満点!

2016-06-10 20:13:16 | 大人 パステル・色鉛筆・他

菅原 色鉛筆


今にもこちらを向いて威嚇をしてきそうな迫力満点の菅原さんの最新作、なんと色鉛筆で描かれているのです!
毛並みをよ~く見てみると様々な色が使われており、写真で見るのがもったいないほど丁寧に描き込まれています。ヒゲなどの白い毛の部分は菅原さんが編み出した描き方によって、細い線でも潰れず一本一本ピシッとキマっています。
どのようにしてお描きになったのかお伺いしたところ、もう廃盤となった製図用の硬質白の色鉛筆で、ヒゲの線を強く描き溝を作るのだそうです。溝になっていれば他の色を塗ってもそこだけ潰れずに残る、というわけです。私も小原先生も知らなかった技です…感服致しました。
アトリエのみならず、作品を持ち帰りご自宅でも試行錯誤して制作に取り組まれておりました。それだけ力のこもった作品ですので、虎の目にも魂が感じられますね。凛とした表情がとてもカッコいいです!
体毛の微妙な色の違いも丹念に追われていて、特に顔の白から黄土色への移り変わりが美しいです。ペットとして飼われるような猫ちゃんとは違った、力強くガッシリとした鼻や顎などの作りもよく出ていますね。
背景の強さもちょうど良く、木々の部分のタッチも不思議な揺らぎを感じます。まるで虎の威厳やオーラなどで背景がジリジリ揺らいでいるかのようです。
この虎ちゃん、頬のあたりの黒の模様が墨でシュッと描いたようで面白いですね。
こちらの作品は展覧会に出品されるそうです。(そうでしたよね?)その際は是非毛並みの描き込みやヒゲの部分に着目してみて下さいね。
大竹でした。
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ちょっと先の未来を予想しながら

2016-06-01 21:36:28 | 大人 パステル・色鉛筆・他

松本 クレヨン


画材にオイルパステルと描かずにクレヨンと記載したのは、まさに幼稚園児が使う「サクラクレパス 太巻き」で描いたからです。磯辺です。
ただし、幼児クラスと違うのは、松本さんのサクラクレパスは開けてときめく24本入りなのです!初めてアトリエに持ってこられた時は二人で「こんなに安価でこんなにときめけるなんて素敵!」と盛り上がったものです。

今回の絵はそのクレヨンの特性を生かしたスクラッチという技法で描かれていて、鉛筆で下書きをして画面をクレヨンでカラフルに塗り潰した後、上からがっつり黒を塗り、先のとがったもので表面の黒を削り取って下の色を見せております。細かい表現ができて密度も上がるので、写真で見ると10号ぐらいの紙に描いているようにみえますね!随所に魅力があって見応えたっぷりで、ずっと見ていられます。
そもそも黒ベースにカラフルなネオンっぽい作品は大好きな磯辺、大興奮です。

そして、この絵なにがすごいって、洋服ももちろんスクラッチで描かれているのですが、この洋服の柄、実際の写真だと刺繍になっているところを糸の向きに合わせてスクラッチされているんです。写真選びの段階からセンスが伺えますね。ナイスチョイスです!
しかしひたすらコツコツ作業を続けなくてはならない今回の作品…
小原先生曰く、

あと少しで仕上がるという時に「もうちょっと限界を感じて来て…イヤんなっちゃってきましたー」と嘆いていらっしゃったので、削るのはストップして乗せて重ねての混色をお勧めしたところ「これなら楽しい!」と一気に仕上がり、危うく未完成お蔵入りになるところを救出したのでした。

とのことで、完成を見れて良かったです!細かい作業、お疲れ様でした!
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生徒さん立体展示のお知らせ

2016-05-30 22:44:31 | 大人 パステル・色鉛筆・他

Rika.Sugawara 2014 『鎮魂』 昨年の第63回創型展で展示された様子


オバラです。最近は石膏デッサン修行をされていらっしゃるSugawaraさんですが、ご自宅で制作されている彫塑の作品が6月1日より上野「東京都美術館」に展示されます。今回の作品は昨年同様、抽象なのか?それとも初心に戻って具象なのか?大変気になるところですが、私個人的にはSugawaraさんの抽象の形・塊に心が惹かれます。
皆様ぜひご高覧下さいませ。

以下、Sugawaraさんより

『開かれる瞬間~とき~』

開かれる瞬間(とき)、
それは姿を変える。

長い時間待ち続け、
その一瞬に命をかける。

深海に咲いて
儚く散る
華のように。


第64回創型展
内容: 彫塑・立体
会期: 2016年6月1日(水)~9日(木) ※6月6日(月)休館日
am9:30〜pm5:30※入場は5:00まで(最終日は2:00まで)
会場: 東京都美術館ギャラリー(上野公園内)
観覧料: 一般700円、大学生・高校生500円、中学生300円
小学生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添(2名) 無料
(Sugawaraさんから頂いた招待券が数枚ございます。差し上げます。)
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展覧会のお知らせ

2016-03-21 22:50:06 | 大人 パステル・色鉛筆・他

半澤真人 工場シリーズ 色鉛筆・マジックペン


上記の絵を見て「アトリエにある作品だ!」と気付いた方もいらっるのでは?元生徒の真人君が、南澤先生が設計建築したギャラリーで展覧会をします。ぜひ皆様、ご覧下さい!

『Get in touch"Warm Blue" MAZEKOZE Art II』
いいものはいい。アートはアート。
「ブルーがあたたかいってどういうこと?」と不思議に思われるでしょう。でも、それは思いこみなのかも。情熱的なブルー、ぽかぽかしたブルーだって、きっとあるはず。人を先入観で決めつけず、いろんな個性があることを知って欲しい。そんな願いをこめて、様々なアーティストの個性豊かな作品を集めました。障害があるとかないとかは関係なく「アートはアート!」と、心おもむくまま愉しんでください。
※4月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)」。世界中のランドマークがテーマカラーのブルーに染まるこの日を、Get in touch は「Warm Blue Day」と名づけ、毎年イベントを開催しています。

会期 3月21日(月・休)~4月18日(月) 11:00~19:00 会期中無休
会場 伊藤忠青山アートスクエア(東京都港区北青山2丁目3-1シーアイプラザB1F)
入場料 無料

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続きの気になる作品。

2015-11-09 20:15:42 | 大人 パステル・色鉛筆・他

斉藤 左/右 オイルパステル


どうも幸介です!本日ご紹介するのは大人クラスより斉藤さんの作品、オイルパステルで描かれた連作です!背を向けて海を見つめる愛犬の姿ですね。左の作品が今年の2月に、右が先月に制作されていました。

連作と言う事で、「最初に来たときはひとりだったけど、今度来たときは恋人とふたりになっていた」というストーリーを念頭に置いて制作されたようです。そう言われて絵を見てみますと、左の作品は空の色も鮮やかで雲や風も流れるスピードの速い印象、なんというか若さやフレッシュさを感じます。向こう岸も遠く「これから先どんなことが待ち受けているんだろう」といった希望や嬉しい不安みたいなものも感じますね。右の作品は、向こう岸も射程内にクッキリと存在し、空の色も柔らかく落ち着いております。水面も穏やかに、かつ艶のある色彩で描かれていて、左の作品に比べると全体的に大人っぽい印象ですね!!

右の作品はパステルの粗削りな面を活かして素朴で新鮮な作品に、右の作品はパステルの柔らかさを活かして落ち着きのある作品に仕上げています。この画材の持ち味の使い分けは、今まで何作もパステル画を制作されてきた斉藤さんだからこそだなぁと感じました!

絵にストーリーを込めることによって、画材の使い方や描画のアプローチもより意識的になります。作風の幅も広がりますし、新しい技法にもチャレンジしていくことになります。結果として自身のスキルも上がっていきますので、ストーリー仕立てで作品を作るのもなかなか良いなぁと思いました!!またしばらくしたら、この作品の続きの絵も見てみたいなと思っておりますが、斉藤さん、いかがですか?陰ながら次作を楽しみにしております!!

田中幸介
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優しい心で描く

2015-11-06 23:54:45 | 大人 パステル・色鉛筆・他

菅原  左 色鉛筆 / 右 鉛筆


大竹です。最近は肌寒い日が多く、冬の始まりを感じますね。我が家でも慌てて冬服を引っ張り出しています。
今回ご紹介させていただくのは菅原さんの色鉛筆と鉛筆の二つの作品です。

まず左の色鉛筆の作品から。以前のカンガルーの親子の作品に続いて穏やかな空気が画面に存在します。メジロや葉の柔らかい色合いの中に入る柿の鮮やかなオレンジが、画面を引き締めているのでぼやっとしすぎずメリハリのある作品になっています。秋の澄んだ空気感も感じられます。メジロも思わず両手ですっぽり覆いたくなってしまうようなふわふわした質感と愛らしさがよく表現されています。
また、葉の部分も様々な色が塗り重ねられていて、空の空間の抜けとのバランスが取れています。描き込みと抜け(あまり描き込まない部分)は作品を制作する上で大切な要素です。隅から隅まで描き込むより、一番見せたい部分に集中し、他を一歩手前で止めた方がかえって伝えたい部分がより伝わるようになります。(そう言っても、私もついつい熱中して何処もかしこも描いてしまう事が多々あります…)

さて、色鉛筆のカラーの作品から一転、右の鉛筆の作品もご紹介します。こちらは菅原さんが飼われていたカブト虫(通称カブお)を描いています。最初の何日かはカブおの写真を見ながら制作されていましたが、中盤からはカブおと一緒にアトリエに来て実際に見ながら描かれていました。残念ながら、作品が完成される前にカブおは天国へ旅立ってしまったそうで、追悼の意も込めて制作されていました。カブおが死んでしまった時、凄く悲しまれ泣いてしまわれたそうで、それだけ作品からもカブおへの愛情が伝わってきます。菅原さんの作品全体から感じられる柔らかさは、きっと菅原さんの生き物を愛する優しさからきているのでしょう。
背中と頭の質感の描き分けや、立派な角もよく観察されて描かれています。F0サイズの小さな作品ですが、十分な迫力を感じますね。脚の部分にも苦労されていました。乗っている木も、質感がカブおと似ないように鉛筆を変えたりして工夫されていたので、お陰でメインのカブおも堂々として見えます。
私、菅原さんは動物や植物のイメージがあったのですが、今回の作品を拝見して、お魚などの海の中の生物も見てみたいと思いました。

菅原さんの次回の作品もお楽しみに!
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ボールペン画

2015-07-28 03:22:19 | 大人 パステル・色鉛筆・他

セルプきたかせ アトリエjet’s Artistsである半澤真人さん(元アトリエの生徒さん。高校生の頃から20年通って下さいました。過去の自画像はこちらをご覧下さい。)のグループ展が明日より開催されます!
緻密で力強い線描きが魅力の真人君の工場の作品は、最近はモノトーンに変って来ているそうです。どんな進化が見られるか、私も楽しみです!ぜひ皆様、足をお運び下さい!   オバラ

● アトリエjet’s展
会期:2015年7月29日(水)〜8月3日(月) 11:00-19:00
会場:麻布十番ギャラリー 港区麻布中版1-7-2エスポアール麻布102
主催:セルプきたかせアトリエjet's

セルプきたかせ アトリエjet’sとは
神奈川県川崎市所在セルプきたかせ(障がい者福祉事業所)は就労を目的とする施設。アトリエjet’sはセルプきたかせの余暇活動のひとつ”絵画”を選択している利用者さん中心のアトリエ。彼らの作品は自由で感性あふれるものばかり。彼らの作品とふれて、明るく、元気にそして彼ら自身も豊かになり社会とつながるきっかけとして活動を続けている。
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画風を探す旅

2015-06-22 20:16:22 | 大人 パステル・色鉛筆・他

斉藤 画材左から:パステル・パステル・パステル・色鉛筆・パステル

どうも幸介です!本日は大人クラスより斎藤さんの5枚にもおよぶ連作をご紹介したいと思います!こちら、ご自宅で飼われている猫ちゃんをモチーフにした作品ですが、連作、というか全く同じ構図で反復練習かのように描かれています。『どういうふうに、どんなタッチ(画風)で描くのが自分に一番合っているか』を探すための連続作品とのこと。同じ絵を5枚も描けだなんて僕には苦行のようです。なんというかこういう「コツコツと納得いくまで続ける」って、体育会系の描き方だと思いませんか!?毎日真面目に同じ練習を続ける野球部のようです。

同じ、といってもそれぞれ実験的に画用紙の色や着彩の順序のアプローチを変えつつの制作でした。上記の画像は、左から制作した順番で並べて掲載しています。皆様はどの作品が一番気に入りましたでしょうか。

一番左の作品は、目の荒い画用紙にブラウンのパステルで、ダビンチのスケッチのような風合い。
二番目の作品は、しっかりとデッサンを行い背景にも暗さを入れたレンブラントのような作品。
真ん中三番目の作品は、暖かな毛並みの着彩に背景の水色が差し色になって、可愛らしい印象です。
四番目の作品は唯一色鉛筆を使用し、毛並の立体感と色彩の複雑さが良いですね!パステルに比べ色鉛筆の方が線も細く色も薄い分、スッキリとした透明感を感じます。
最後の5番目の作品はグレーデッサン。画用紙に濃い目の色を選び、通常のデッサンと違い明るい部分まで描きいれてあります。個人的には、この重たく落ち着いた雰囲気の5番目の作品が一番好きです。主張が激しいのに闇にまぎれるような、猫のイメージにピッタリです!

今回は2月から続けて描かれていましたので、月に1枚以上完成するという猛スピード。今まで斎藤さんはじっくりと時間をかけて制作されることが多かったので、これはもうすんごいスピードアップですね!ご自身では「犬派なので猫にはあまりこだわりなくパッと描ける」とおっしゃっていましたが、描くたびにスピードも描写も着実に上達しております。こういう反復練習をしっかりとやる姿勢、ぜひ美術系へ進学を考えている学生にも学んで欲しいなと思います!

田中幸介
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