オバラです。小学校受験クラスでは、割りピン人形という厚紙と割りピンで制作する、自由にポーズが変えられる人形を使って人物画を勉強する授業があります。この人形は小学校受験をする幼稚園児に人間の構造を簡単に理解させる為に編み出し、20年掛けて少しずつ改良を重ねて来たアトリエ・ミオスオリジナルの教材です。(ちなみに写真の人形は初代のもの)
最初の頃は、漫画家などがよく使う木でできた球体人形を使用していましたが、立体を平面に置き直すことが幼稚園児には難しく、平面から平面に写せるような教材を考えました。これは正面の人間としても、横向きの人間としても、裏返して後ろ向きの人間にも形を変えられることから、あえて顔は印刷しませんでした。
上記の写真は、屈伸しているポーズの人形を表と裏にして、背中が見えるポーズと、足の間から顔が見えるポーズを2枚描きましたが、顔が見えるポーズの方は、太ももでお腹が一部隠れているところまで自分一人の力で描いています。とても自然なポージングですね。
毎年この割りピン人形を作る授業をやると、翌週辺りから「今まで苦手意識が強かったのに、自分一人で描きたいという意欲が出てきました!」などの嬉しいご報告が相次ぎます。人形遊びの感覚から、それを絵にする楽しさ・喜びに繋げ、人物画が得意になれば、受験絵画も苦痛なく克服できると思います。
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