モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

受験絵画指導方法

2017-07-04 00:31:09 | 小学校受験講習会

昨日は夏のワークショップ第一回目の講座、【保護者向け受験指導講座ー絵画編】がありました。
入室するなり各席にクレヨン・クーピー・画用紙が置いてある机が目に飛び込み、参加者の皆様ドキドキだったと思います。が、それこそが今回の講座の狙いの一つ『子どもが試験会場でどのような緊張感を味わっているか』の経験・理解です。実際の受験で「こんな大きな画用紙に何を描かされるんだろう?描いた事のないテーマだったら難しいな。上手に描けるかな?」と不安でいっぱいの着席をし、興奮で指示を聞き逃すこともあることを体験して頂きました。

描いて頂いたのは10分で家族の絵でしたが、普段お子様達に「考える時間が長過ぎ!」「塗り方が雑!」「人物が小さい!」「のんびりダラダラ描かない!(or 慌てて描かない!)」など注意していらっしゃる方々が全く同じ注意をされる羽目になり、私も子どもに代わって復讐とばかりにチクチクご指摘させて頂きました。
その後数枚ピックアップさせて頂き、ビフォーアフターで『言いたいことが一瞬で伝わる迫力ある構図』に変えました。何を中心に持ってくるか、一番大切な目に見えない気持ちはどのように表現すれば良いか、具体例を上げました。

次は夢の絵です。ほとんどの方が非現実的な空想の世界を描かれる中、願望(泳げるようになりたい)を描かれた方もいらっしゃいました。素晴らしい発想力だと思います。このようなテーマの場合、「大人になったら宇宙飛行士になるのが夢」などの見解も該当します。
違う課題でも、得意な絵(描いたことのある絵)にもっていくことは可能です。「ありがとうと言われた絵」「うれしかったこと」「お手伝いの絵」「最近のニュース」「得意なこと」=全て洗濯物を畳んでいる場面でも構わないと、柔軟な思考に導かせるコツをお伝えしました。

3つ目の課題は何を描くか全く思い付かない場合の対処法です。「最近大笑いしたのは何が起きたからか、絵で説明して下さい」これに自信を持って挙手できる方はそういないでしょう。受験という特別な場面では、他人の失敗を笑うことは好ましくありません。
「ああ、もうお手上げ!焦って何も思い付かない!大笑いどころか悲しくなってきた…」白い画面は焦燥感を煽ります。そんな時は、紙からはみ出す位大きく、大笑いしている自分を描けば良いのです。ドーンと笑顔が描けたらそれだけでリラックスできますし、手を動かしている間に何か思い付くかもしれません。「この間、葉っぱの陰に隠れてたカマキリを見付けた時、大笑いじゃないけどすごく楽しかったな。」そうしたら、顔に重ねて手前に虫を描けばいいのです。もしそれでも思い付かなくても真っ白のまま提出したのでなければ、次の試験まで低いモチベーションを引きずってしまうこともなくなるでしょう。

最後に「迫力のある構図や目立つ作品の描き方は、どの位基礎ができてから教えたら良いでしょうか?」との質問を頂きました。
実はお子様の年齢やタイプ、実力によって教え方や教える順番が異なります。同時進行がいいタイプ、いっそ基礎は飛ばしてしまった方がいいタイプ、迫力ある構図は一切やらない方が迷わなくて良いタイプなど様々とお答えしました。これはプロに見せて頂き一人一人ご相談頂くのが良いと思います。

あっと言う間の1時間半の授業でしたが、ご参加頂きました皆様にアンケート上では喜んで頂けたようでホッとしております。
来週2回目の【保護者向け受験指導講座ー制作編】は、3名様分の空きがございます。ぜひご検討下さいませ。

711日(火)10301200  紙工作「カンガルーを作る」・粘土「恐竜を作る」
<ご受講料>1講座7,000
詳しくはコチラ


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