オバラです。先週の木曜日で春休みワークショップが全て終わりました。短い春休み期間でしたが、小学生クラスの外部参加者の中には、茨城県からお母さんと泊まり掛けで来てくれた子もいて、その熱意に驚かされました。ご参加頂きました皆様、ありがとうございました!
上記の絵は日本画家の友人(なんと、岩田先生の予備校時代の講師でした!美術界狭い!)の作品です。先日彼の結婚式があり、左の絵はその時もらった招待状(なので真ん中に折れ線が入っています)ですが、彼ばかりでなく日本画家に最も愛されるモチーフの一つが桜です。私も絹本彩色でずいぶん描きました。
儚げな佇まいは、上品な日本画で表現するのに向いています。今回は背景にあえてピンク系のグラデーションを作り、淡い色味の花びらを強調させました。
日本画は岩絵の具といって、石を細かく砕いた砂粒を膠で貼り付けて行くので、基本的に混色はできません。粒子の大きさと重さが同じ場合は混色できますが、絵の具の混色のように「白+赤=ピンク」ではなく、「白いドットと赤いドットが入り混じっているので、遠くから見るとピンクっぽく見える」だけです。ですので、グラデーションが最も難しい画材と言われています。
濃い色と薄い色の筆を二刀流にトントン置くようにしながら、乾かない内に何度も中間色を重ね、グラデーションを作っていった子ども達の苦労をわかって頂けると有り難いです。
この春は、あまり天候に恵まれない花見でしたので、せめて子ども達の作品で桜の花見を楽しんでいって下さい!