モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

肌の色について

2018-11-29 22:00:30 | 小学生 絵画

旭です。今日は水曜小学生クラス低学年の自画像をピックアップしてご紹介です。
遂に自画像が完成しました!彼らの自画像の素晴らしさについては以前自己紹介に書きましたので、今回はどこに注意して指導したのかを、稚拙ながらお話しします。

まず、筆の使い方です。特に男子に多いのですが、筆を押しつけすぎてしまうんです。紙はボロボロ、色ムラが出てしまって、良くないことが多いのでやめましょう。力加減は絵や工作だけでなく人間関係においても大切なので、伝えたいことトップクラスです。自分がそのことに気づくのが遅かったからでしょうか?

次に、肌の色の作り方です。薄橙色 or ペールオレンジを塗って(ちょっと前までは肌色なんて言ってましたね)、暗いところは黒を混ぜて、なんて…教えませんよ!私は教育学部ですが、小学校の授業観察に行くと本当にあるそうです。指導案を見れば、「どこそこはこの色」なんて指定する文もあって。

でもミオス生には、顔の色しかり人の肌は、1色ではないことを知ってもらうために、肌の色を作って見せました。静脈のある皮膚は少し緑がかっていたり、動脈のある皮膚は紫がかっていたり、摩擦の多い関節は茶色っぽかったり、を実際に手の甲に絵の具を載せて見せると、納得してくれました。吸収の早い彼らを見ていると、ミオスに通う前の幼稚園、小学校低学年で教わってきた環境のせいか「肌色」という差別用語がつい口から出てしまう自分が情けないです。

教えれば教えるほど、彼らから学ぶ方が多いことを痛感します。今回は、この2つしかお話しできませんでしたが、もっと勉強して伝えられることを増やしていきます!!

コメント
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