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神・霊魂と科学  文科系

2024年05月10日 06時46分27秒 | その他
 前から思っていたことだが、宗教を信じるということは、霊魂を信じるということと「同じ」であるらしい。最近読んだある本から知った。マイナビ新書「教養として学んでおきたい5大宗教」。宗教学者・中村圭志の著作である。ここにこんな文章があった。
「(宗教とは)霊や神のような不合理な存在の働きを前提とする文化の様式」

 このことについて僕は、ここにもこう書いてきた。人間は昔、自分の体を離れて、これとは別に自分の魂が存在するとか、ある人間の体が朽ち果てることははっきりしているが、それとは別にこの人の魂は存在し続けると考えた、と。すると、体とは別の「この魂の来し方行く末の世界」も存在するという理屈になって、それが神の世界となるはずだ、と。
 そればかりか、原始宗教では、すべてのものに霊が宿ると考えられていたようだ。この思想をアニミズムと呼ぶ。アニマというのが、ラテン語の霊とか魂とかの意味だからだ。太陽の神、海の神、地の神、月の神、戦争の神、美の神、商業の神・・・などなどは、ギリシャ神話で世界によく知られた神々である。そういうそれぞれの神が存在するとしたら、これらの霊を作った大元の神もいるという理屈になり、そのようにして後に生まれたのが一神教なのではないか。
「唯一の霊が万物の背後におり、この世界を作った」
 こう考える人々は、死は怖くないと思おうとするように僕には見える。自分の霊は永遠なのだと。ここに例えば、輪廻転生のようなことも考え出されることになる。「信仰と科学的認識・知見とは全く別のものである」として、創世記を丸々信仰するアメリカ人もプロテスタントに多いようだ。対して、日本人には特にこういう人々も多いだろう。自分の体が死んだら、自分はきれいさっぱり何も存在しない。その方がよほどすっきりする、と。

 ただし、科学と信仰は両立できるとして、神の根拠を地球誕生のビッグバンにまで遡って説いている最先端の理論物理学者も存在する。「科学者はなぜ神を信じるのか」(講談社BLUE BACKS 名古屋大学名誉教授、素粒子物理学専門・三田一郎著)。ちなみにこの先生は名古屋大学理論物理学の坂田昌一教室の後継者だった教授。この本には「カトリック教会はビッグバンを歓迎した」との帯がつき、こんなことを語っている。
「科学法則は「もの」ではないので偶然にはできません。宇宙創造の前には必然的に科学法則が存在したはずなのです。では、科学法則は誰が創造したのでしょうか」
「私自身は、科学法則の創造者を「神」と定義しています。ルールが存在するということは、その創造者である神が存在するということだ、と考えるのです」

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