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安倍一族の虚言癖   らくせき

2017年03月28日 10時14分26秒 | Weblog
安倍さんをはじめとして最近の政治家は簡単にウソをつくようです。
「ポスト真実」というそうですが・・・
アメリカは知りませんが、日本の場合、戦前の歴史を改竄しようという
歴史修正主義を信奉している人たちに多くみられるような気がします。
大義のためには嘘も方便、といったところでしょうか?
その虚言癖がついつい出るのでしょうか?

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薄汚れた国!   文科系

2017年03月28日 10時14分26秒 | 国内政治・経済・社会問題
 ここによく書いている、ネトウヨ諸君のことで少少。

 これだけ誤った自国歴史観(3月25日の「日本右翼近代史論はこう誤っている」を、特に南京大虐殺については13日の「南京虐殺史実の決定版」を参照)を、しかも近隣諸国の反発を承知で、さらに靖国参拝などによってこれ見よがしに示すようにして、持ってきた政府って、どれだけ酷いのだ。多分以下が背景にあるのだろうということで一言。

 日本国民一人当たりGDPの歴史的推移を調べてみた。各国比較順位も含めて。1995年、2005年、2015年で、こう推移している。数字は、国連統計だ。
 順位は、5位、23位、32位と極端に落ちていく。1人当たり金額も、43,774ドルが34,629ドルにまで落ちた。95年と15年とそれぞれ10位の国との比率を観てみると、その劣化ぶりが分かる。3位であった95年は10位の国の126%だったものが、2015年には57%にまで落ちてしまった。他国がどんどん上がってきた間に、日本GDPだけが急減しているからだ。10位の国はこの20年に、34,871ドルから60,514ドルにまで上がったのである。
 これが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれてアメリカまでを買い漁った日本国の末路なのだ。いくら少子高齢化が進んだと言っても、これは酷すぎる。少子化自身が、若者の希望の無い将来、希望のない国の現れでもあるのだし。ちなみに、不安定労働者ばかりで、大人一般の給料がこれだけ増えなければ、若者に希望など全くない国と言うべきだろう。
 また、先進国は皆少子化というのも暴論。これは、20世紀末ごろのことで、英米仏などは持ち直して、出生率2を超えている。

 こうして、希望のない国こそ、為政者が美化せざるをえないのだと、そういうことだろう。「世界に冠たるドイツ」のヒトラーも、「東洋の神国にして、満蒙開拓に明日を観よ」と大音声した東條も、同じようなことをしたように。しかして現実の日本たるや、世襲政治家が跋扈し、官僚は身内(と言っても、各省毎の「身内」)を助け合うだけの互助会のよう。他の99%にとっては薄汚れた、みすぼらしい国というしかないのである。

 こんな国を懸命に美化する右の方々、何のためにこんなことに血道を上げるのか。本当にご苦労様な事である。
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随筆紹介  「ペット虐待大国」    文科系

2017年03月28日 09時29分18秒 | 文芸作品
  随筆  ペット虐待大国   S・Yさんの作品です
   

 ひょんなことからまた犬を飼い始めた。
 以前飼っていた犬たちが亡くなって二年、もう飼うまいと決めていたはずだったのに。寂しくはあるが、犬の面倒な世話がない生活、それにも慣れてきていたというのにだ。
 始まりは県外にある動物愛護団体に行った時だった。近くに犬のケージを積んだトラックが停まっていた。荷台に、臭くて汚れた小さな黒い雌犬がいた。まだ愛護団体も手をつけてない、たぶん処分される犬たちのうちの一匹だ。まったく元気がない。見過ごすことができなかった。
 後々、衝動的に連れ帰ったその犬を見ながら「なんてことだ!」幾度自分にも、社会にも舌打ちしたことか。虐待を受けていたその犬は人間を信用していない。脅えきっていて目も合わさず、体中が震えている。心を閉ざしたまま、わが家のリビングのケージ(大型犬用なのでかなり大きい)の隅っこで這いつくばっているだけ。食欲もない。
「ごめんね、環境が変わったから怖いよね。大丈夫だよ。でも、身体を洗わせてね」
とにかく臭いのをなんとかしたい。終始震えてはいたがシャンプーはなんとかできた。しかし、耳は粘土を詰めたように耳垢でいっぱい。しかも片耳は折れている。爪もまるで猛禽類のように伸びている。足裏は毛で覆われて肉球が見えない。これでは歩くこともままならない。
 犬の爪には血管が通い、爪を切らないと血管も伸びる。下手に切ると血管をも切ってしまう。病院に連れて行きたいが、脅えているので大丈夫だろうかと不安が先に立つ。

 この雌犬には名前がなかった。年齢もわからない。ブリーダーに繁殖用に飼われていたと聞いた。長年にわたり何度も何度も子どもを産まされたあげく、しだいに産む数が減ってきたので不要になったのだとか。繁殖の時期だけはまともな餌を与えられたが、普段はろくに食べさせても貰えずに、狭い劣悪な環境に閉じ込められていたという。名前の代わりに番号が付けてあったと、トラックの運転手は言っていた。

 うちに来て三日目、やはり食べないので夫と動物病院へ連れて行くことにした。ぶるぶると脅える犬に「大丈夫だよ、大丈夫」と車の中で背中を撫で続ける。ほんとは抱きしめてやりたいのだが、抱こうとすると猛烈に暴れるのだ。抱かれることに異常なほどの恐怖心を持っている。
 評判のいい病院を選んだ。男の人を怖がるので担当は女医さんになった。
「この爪では歩けないよね」やはり血管が伸びきっていたので、医師は止血しながら爪を切り、足裏の毛をバリカンで刈った。肉球が出てきたが、後ろ足指を骨折していた。耳掃除だけで一時間、炎症を起こしている。歯槽膿漏で歯もボロボロ、食べられないはずだ。歯石除去と抜歯をしなければならない。入院になるそうだが、予約が二カ月先までとれないので、ドッグフードは柔らかいものや缶詰にすることにした。
「ペットショップがあるのは日本だけですよ。生き物を商品のように店頭販売するなんてねえ」。治療をしながら医師が言う。だから悪質なブリーダーが商売にしてしまう。店頭で高額で売られている犬は当然売れ残る。値下げして売る場合もあるが、大半は殺処分される。それも子犬はほとんどが餓死させられるそうだ。命の扱いが間違っている。この国は法治国家で文明も進んでいるのに、なぜこんなに野蛮なのだ。他国のように、需要があってから注文に応じて繁殖させるという法を早急に作らねばならない。
私は怒り心頭だ。
「ところで名前は付けましたか?」医師はカルテを作らねばならない。
「あっ、『すず』にします」

 すずは ほんの少しずつ私たちに慣れて来た。うちに来るまで閉じ込められていたので、外の世界を知らない。名前を呼ばれたこともない。尾は根元から切断されていたのでしっぽを振ることもなかった。何もかもが初めてで震えてばかりだったが、一カ月もすると、夫と散歩ができるようになった。どうやら散歩は気に入ったようだが、帰ってくると自分のケージにまっしぐらで、相変わらずケージに入ったまま出てこない。
 ある時、すずがケージに向かいながらテーブルの下で立ち止まった。同時にたまたま夫が何か喋りながらテーブルに近付いてきた。と、すずがヒィーというようなかん高い声を上げると海老のように背を丸めて走り出し、ソファや椅子にぶつかりながらケージに飛び込んだ。そのままワナワナと震えている。唖然として私と夫は顔を見合わせた。言葉が出てこない。今の今まで夫と散歩に行っていたのに、なぜ急に夫に驚いたのか? おそらくテーブルの下からは夫の腰から下しか見えず、太い男の声がしたので驚いたのだろう。恐怖のトラウマがあるのだ。
いったい何があったのだ? 犬が悲鳴をあげるなんて、私ははじめて聞いた。すずは今までどんな怖い思いをしてきたのか? 胸を衝かれた。
 守ってやろう。なんとしてもこれから先は守ってやろう。

 すずと暮らし始めて二カ月になるが、あの時の悲鳴以外、声を聞いたことがない。一度も吠えない。長年の恐怖生活で声も失ったのだろうか。

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