結婚して20年(^_^)磁器婚式というらしい

おかげさまで２０年目の結婚記念日を妻と「一緒に」迎えられました。

それだけで。

本当にそれだけで。

ありがたいと心からそう思っています。

１９年目の結婚記念日は、オンライン面会という形でお祝いをしました。

私が100均でくす玉を買ってきて画面に映る妻の前で割るささやかなお祝いでした・・・。

昨年。妻は入院していたんです。

日々、私を支え続けてくれていた妻に感謝をしてきました。その妻が倒れ、ご飯を炊くことも洗濯をすることもしたことがない私に突然やってきた「非日常」。妻のいない「非日常」を私なりの「日常」にするためには修業の日々でした。恥ずかしい話ですが、自分が経験して初めてわかることが多かったです。そして、妻への感謝も足りなかったと実感しました(^^;

日常が日常でなくなった時、日常のありがたさを知る。心からそう思いました。

2022年7月上旬。

右中大脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血。外出先で倒れ、心肺停止となった妻。

１回目は右開頭動脈瘤クリッピング・外減圧術。２回目は右開頭血腫除去術・外減圧術。その後、気管切開術などの手術が施行され妻は命をつなぎました。

2022年8月下旬。

破裂による脳への影響が大きく脳の腫れがひかないため頭蓋骨は外したままリハビリテーションセンターへ転院。

病棟内の日々は頭部を保護するヘッドギアを被り常に見守る人が一緒の車椅子生活。自立へのリハビリが続けられました。

2022年12月中旬。

頭蓋形成術(頭の骨入れ手術)のため転院。

2023年1月上旬。

高次脳機能障害、左側の片麻痺を残し身体に障害をおって妻は私の元へ帰って来てくれました。

入院中はコロナ禍。感染拡大により転院の日程延期などの影響を受けました。そして、病棟はコロナ対策により面会は全面禁止でした。

妻が入院していた約６ヶ月の歳月で直接会えたのは転院時の２回。そして、リハビリテーションセンター入院期間中にオンライン面会(30分)が３回行われました。妻の表情を見られるだけで本当に嬉しく、ありがたかったです。

そして、コロナ禍では病院からは“何かあれば連絡します”と言われ家族は連絡を待ち続ける日々を過ごしました。家族にとって「何かあれば」を待つ日々に心身の安堵はありませんでした。特に集中治療室にいた約１ヶ月は、妻の命への不安と恐怖がのしかかりました。それでも、妻は生かされ、生きることができています。

退院から約１０ヵ月が経ち「妻との新たな日常」を作るために２人で少しずつ前に進んでいます。毎日“今日の晩は何しようかなぁ”を考えてはみるものの結果的に《おとこ飯》で日々を乗り切る！というあら技(笑)です。今のところ妻もそんなあら技についてきてくれているのでありがたいです。妻の内心は聞かないことにしています(笑)

「自分がやってきたことができない。してあげたいのにできない。つらい。悔しい。」そう言って涙する妻。

妻の気持ちを思うと胸があつくなります。

妻が生きて傍にいてくれる。

本当にありがたい結婚記念日となりました。妻にとって日々リハビリ。私にとって日々修行。妻は自宅に帰ってからできるようになったことが少しずつ少しずつ増えています。何よりも笑顔が増えました。妻は笑顔が似合います。その笑顔が私の心を穏やかにしてくれて、心も救ってくれています。

スーパーで買ってきたチーズケーキでささやかなお祝いしました(^_^)v

妻へ。

一緒に２０周年を迎えられたなぁ。

俺がついてるから大丈夫(^_^)v

俺たちにおめでとうやな！

これからもよろしく！