山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

高校生平和大使に演説させない日本政府

2017年08月22日 23時45分20秒 | Weblog
 2014年以来、ジュネーブでの軍縮会議で核兵器廃絶を訴える演説をしてきた日本の高校生平和大使が、今年はできなくなった。日本政府が演説の場を保障しなかった。核廃絶を訴える活動をしてきた高校生が、国連の核兵器禁止条約に賛意を示し、日本を含む条約に反対している国々に署名を勧める演説をされたら困ると政府は思ったのだろう。核廃絶運動が条約に実ったのは眼前の事実であり、それにうろたえているのが日本政府だ。
 情けないとしか言いようがない。子どもが立派な活動をするようになったのを前にして、活動の足を引っ張る。あまりに心が狭い。いまの日本政府・安倍内閣の姿だ。政府はこんなに早く核兵器禁止条約が成立するとは思ってもいなかったのだろう。政府は今まで核兵器国と非核兵器国との橋渡しをする、それをするのが日本の役割だといってきた。なのに、今や日本は、国連会議にも参加もせず(オランダは反対だけど参加した、その点立派)、核兵器国の強固な一員だと宣言し、橋渡しの土台を自ら崩してしまった。高校生の発言にさえおびえるようになった。今年の広島長崎では、安倍首相は被爆者から厳しい批判を受けた。
 この平和大使の活動は長崎と広島の高校生が中心で、6、7年前の広島での平和教育の大会で高校生が世界に活動の場をひろげようと発表していたのを思い出す。頼もしい限りだ。
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