小池百合子氏、前原氏からの名簿に対し、「絞り込む、全員はありえない」（29日朝）

　わたしは、民進党解党を仕組んだ前原氏の行いは犯罪的だと思っている。日本政治史上まれにみる愚行だと思っている。愚かさぶりが、解党の翌朝にもう証明された。
　解党に伴って昨日（28日）、前原氏は、小池新党に公認申請をする名簿、おそらく民進党前衆院議員全員の名簿を提出したのだろう。それについて今朝（29日）小池氏は、予想されたとはいえ、強烈な中間回答を発表した。「羽鳥モーニングショー」で小池さんの短い記者会見が、9時半ごろ中継された。その内容は、提出された公認申請の名簿を「これから絞り込む」「全員ということはありえない」と断言した。昨日の報道では全員流れ込む、全員受け入れ（細川日本新党元首相の小池氏への助言）との観測が流されていた。だが、全く違う。
　前原氏は、希望者全員が受け入れられるよう交渉するといっていた。わたしは、合併でも、合流でもないのだから、交渉というものが成立する関係でないと昨日も書いた。今日の小池氏の厳しい発言からもそれはうかがえる。前原氏の一方的な希望でしかなかった。野党第１党を解体し、莫大な持参金付きでお願いしますと差し出したのが、軽くあしらわれる。一夜明けてこの惨めさ。こんなことも想定できない前原氏の能天気。責任ある大政党の政治家とは思えない。素人のわたしでも見通せるのに、こんな浅はかな行いで、わやくちゃにされた民進党と支持者がかわいそうだ。野党と市民の共闘という財産を打ち捨てられた被害もはなはだしい。
　だが、野党と市民の共闘は、共産党・社民党・自由党？・市民連合がその運動をしっかり支えて進むことは確かだ。