あんのん雑記

愛媛県西予市野村町の慈雲山安穏寺、
住職の雑記です

師匠の2度目の誕生日

2013年08月16日 | 日記
90歳をこえる師匠は、昭和20年、海軍航空隊の特攻隊員でした

「桜花」という爆弾に翼とロケットを付けた特攻専用機です
航続距離も無く自機で離陸もできないので、大型の飛行機で
米艦隊の近くまで接近し切り離し、突入しました

8月13日ごろに特攻待機の命令を受けます
米艦艇発見の報が入れば、即座に出撃します

しかしながら、
出撃を今かと待っている中、8月15日を迎え戦争は終わりました
そして、68回目の2度目の誕生日を迎えました

同期の隊員の方も多くの方が特攻に飛び立ち、
練習機で特攻へと飛び立った方もいたそうです

今生きている私たちの中に亡くなった方の命は
しっかりと生きていると思います

戦争の犠牲となった多くの命のご冥福を祈ります
そして、平和を祈念いたします