日帰りで巡る秩父鉄道歴史・発展の旅もいよいよ大詰め!!
Ⅴ,終点 三峰口にある秩鉄を走った名車たち
浦山口駅まで到着した一行は、終点の三峰口まで目指すため電車を待ちます!
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浦山口駅舎。長閑で昭和な感じの駅です。
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広ーーーいホーム!!
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改札の所に旗が気の時刻表が!西武線との接続なども書かれていて苦労が垣間見えます・・・
しかし、時間になっても電車は来ません。この日、秩父鉄道線内で「瞬間停電」が発生。
浦山口駅は駅構内に出発信号機がなく、いわゆる停留所扱いなのだそうです。
そのため、下り電車は、上り電車を離合できる(上下線に信号機のある)影森駅で待機。上り電車を2本(この時は急行列車と西武線直通車)
待っていたため遅れが増大してしまいました。
駅員さんも「定時運行がモットーなのですが、いかんせんこの駅は信号もATSもないので影森で待つしかなくて…」と。
さらに「ATSがないから、列車が停止位置に停まれないこともあって・・・」となんかすごい言葉を聞いてしまいました。
ちねみに、駅に出発信号機がないのは「ひろせ野鳥の森駅」なんかや、JRだと「浦和駅」なんかも停留所扱いの駅ですね。
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さて、約20分遅れで 終点「三峰口駅」に到着。
ここで見るものは、駅構内にある車両公園です。
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クハニ29形。
ここは、秩父鉄道創立90周年を記念して、秩父鉄道で活躍してきた車輌を保存するためにでき場所。(1989年開園)
園内には、アメリカのウェスチングハウス社で造られた大正10年製デキ1号をはじめ
ワキ824・テキ117・スム4023・トキ502・ヨ15・クハニ29・デハ107・ED381・ワフ51 の10両が展示されている。
しかし、屋外展示のため傷みの激しい車両も見受けられる。
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ED381
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ヨ15
さて、車両公園を出て今度はもう少し三峰口より先を見てみる。
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実は、秩父鉄道は影森~三峰口を延伸する際、三峰口より先「落合」という場所(荒川と中津川の合流地点)までの敷設を計画したが実現しなかった。
その名残が、SLの引き込み線用に今でも残っている。
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また、大輪~三峰山頂間をロープウェイが通っていたが、2007年老朽化のため廃止となってしまった。
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ちなみに、ここら辺の川は非常に透明でそこまで見渡すことができた。
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三峰口駅へ戻って帰りの電車へ乗り込みます。帰りは、今年で引退の1000系(1003F)でした^^
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熊谷駅についたころには、すっかり夜の帳が降りていた。
Ⅵ,今後の秩父鉄道
今後の秩父鉄道。
まず、今年の10月に3編成残っている1000系のうち1001F(スカイブルー色)が引退。
そして、平成26年3月に残った2本(1003F・1010F<オレンジ・バーミリオン色と秩鉄標準色>)の1000系完全引退が迫っている。
新駅構想.1978年ごろから熊谷~持田間への新駅設置が要望・検討されていたが、2013年度中に熊谷市・行田市・秩父鉄道が調査費計上を行い、設置するかについての答えが出る模様。
Ⅶ,秩父鉄道と地域の関係<鉄道が地域をつくり・地域が鉄道をつくる>
今回の巡検において、秩父鉄道による様々な輸送需要や挑戦・地域とのかかわりを見てきた。
鉄道が地域をつくる・・・秩父鉄道においては、セメント・石灰石業、長瀞・秩父など地域と連携した観光開発。通勤通学輸送。
地域が鉄道をつくる・・・生糸・織物などの輸送を目的に、当時の秩父・熊谷の資本家によって設立。
などといった、様々な交通と地域との関係がみられる「秩父鉄道 日帰りコース」非常に楽しい1日であった。
終
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