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夏休み特別特集!「秩父鉄道の歴史・発展と地域とのかかわりを巡る」 其ノ四

2013年08月23日 | 旅行


 日帰りで巡る秩父鉄道歴史・発展の旅もいよいよ大詰め!!


 Ⅴ,終点 三峰口にある秩鉄を走った名車たち

 浦山口駅まで到着した一行は、終点の三峰口まで目指すため電車を待ちます!


 浦山口駅舎。長閑で昭和な感じの駅です。


 広ーーーいホーム!!


 改札の所に旗が気の時刻表が!西武線との接続なども書かれていて苦労が垣間見えます・・・

 しかし、時間になっても電車は来ません。この日、秩父鉄道線内で「瞬間停電」が発生。
 浦山口駅は駅構内に出発信号機がなく、いわゆる停留所扱いなのだそうです。
 そのため、下り電車は、上り電車を離合できる(上下線に信号機のある)影森駅で待機。上り電車を2本(この時は急行列車と西武線直通車)
 待っていたため遅れが増大してしまいました。
 駅員さんも「定時運行がモットーなのですが、いかんせんこの駅は信号もATSもないので影森で待つしかなくて…」と。
 さらに「ATSがないから、列車が停止位置に停まれないこともあって・・・」となんかすごい言葉を聞いてしまいました。

 ちねみに、駅に出発信号機がないのは「ひろせ野鳥の森駅」なんかや、JRだと「浦和駅」なんかも停留所扱いの駅ですね。


 さて、約20分遅れで 終点「三峰口駅」に到着。
 ここで見るものは、駅構内にある車両公園です。


 クハニ29形。

 ここは、秩父鉄道創立90周年を記念して、秩父鉄道で活躍してきた車輌を保存するためにでき場所。(1989年開園)
 園内には、アメリカのウェスチングハウス社で造られた大正10年製デキ1号をはじめ
 ワキ824・テキ117・スム4023・トキ502・ヨ15・クハニ29・デハ107・ED381・ワフ51 の10両が展示されている。
 しかし、屋外展示のため傷みの激しい車両も見受けられる。


 ED381


 ヨ15

 さて、車両公園を出て今度はもう少し三峰口より先を見てみる。


 実は、秩父鉄道は影森~三峰口を延伸する際、三峰口より先「落合」という場所(荒川と中津川の合流地点)までの敷設を計画したが実現しなかった。
 その名残が、SLの引き込み線用に今でも残っている。


 また、大輪~三峰山頂間をロープウェイが通っていたが、2007年老朽化のため廃止となってしまった。


 ちなみに、ここら辺の川は非常に透明でそこまで見渡すことができた。


 三峰口駅へ戻って帰りの電車へ乗り込みます。帰りは、今年で引退の1000系(1003F)でした^^


 熊谷駅についたころには、すっかり夜の帳が降りていた。


 Ⅵ,今後の秩父鉄道

 今後の秩父鉄道。
 まず、今年の10月に3編成残っている1000系のうち1001F(スカイブルー色)が引退。
 そして、平成26年3月に残った2本(1003F・1010F<オレンジ・バーミリオン色と秩鉄標準色>)の1000系完全引退が迫っている。

 新駅構想.1978年ごろから熊谷~持田間への新駅設置が要望・検討されていたが、2013年度中に熊谷市・行田市・秩父鉄道が調査費計上を行い、設置するかについての答えが出る模様。


 Ⅶ,秩父鉄道と地域の関係<鉄道が地域をつくり・地域が鉄道をつくる>

 今回の巡検において、秩父鉄道による様々な輸送需要や挑戦・地域とのかかわりを見てきた。

 鉄道が地域をつくる・・・秩父鉄道においては、セメント・石灰石業、長瀞・秩父など地域と連携した観光開発。通勤通学輸送。
 地域が鉄道をつくる・・・生糸・織物などの輸送を目的に、当時の秩父・熊谷の資本家によって設立。

 などといった、様々な交通と地域との関係がみられる「秩父鉄道 日帰りコース」非常に楽しい1日であった。

 終





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