其ノ参です。前回は、長瀞の観光事業について 紹介しました。
今回は、秩父鉄道が運営の軸としていた「貨物事業」についてみていきたいと思います。
一部、街歩きやアニメの聖地など観光もご紹介。
Ⅳ,武甲山における石灰石の採掘・セメント業と秩父鉄道との関係
長瀞駅から再び秩父鉄道に乗車。秩父駅へ向かいます。

途中、和銅黒谷~大野原間にこのような施設が。
この建物は、秩父太平洋セメント本社工場(秩父セメント第2工場)で、秩父鉄道の武州原谷貨物駅である。
煙突・プラントの高さは約60m。建物の基本設計は、東京工業大学の谷口吉郎氏。
かまぼこ型屋根が特徴で、近年建築史的面で価値が高まっている。また、ここから約23㎞のベルトコンベアで叶山鉱山(群馬県神流町)と連絡している。

秩父駅に到着~。上り線に1003Fが離合。丁度西武からの4000系と並びました。
秩父駅には、駅ビル「秩父地域地場産業振興センター」通称“じばさんセンター”併設されている。
駅を出て、秩鉄の踏切を渡り東方へ。

到着したのは、「道の駅ちちぶ」。

ちちぶの水 なんていう、きれいなお水も。
さて、この「道の駅ちちぶ」、昔は『秩父セメント第1工場』が建てられていました。
秩父駅からは、工場へ分岐するデルタ線があり、工場が閉鎖された数年間は機関車の機回し線として活用されたが、現在は撤去されています。

工場があった敷地は、現在広大な更地となっており、今後鉄道輸送などによるエコを意識した企業誘致のため残されている。
現在、ウニクスが営業している部分は、グラウンド・プール・独身寮などがあった。
このあとは、秩父市内を歩きながら歴史的町並みを見学。

秩父神社。

表参道を見る。

秩父市内の路地。古い街並みが残っている。
秩父市内は、養蚕・絹織物業が発達したところ。

この、「秩父ふるさと館」は旧柿原商店の場所。
古い街並みは、国指定有形文化財に指定されているところが数多くあります。


秩父市内を走る路線バスは、西武グループの「西武観光バス」が運行。

御花畑駅方に向けて巡礼道を歩きます。

御花畑駅を素通りして、南側の踏切へ。ここの踏切は緒とした特徴があり。
毎年12月に行われる、秩父まつりの山車が通過する際に「架線を切り離し」できる踏切!なので、架線柱も特徴的な形をしています。

ちょうど、SLパレオが到着!参加者も写真を撮っていました。

仲見世通りでお昼休憩。

8月に映画化される「あの花」のフラッグ。


のぼりも!
お昼ご飯を食べて、ふたたび出発。羊山公園方に向けて歩いていきます。

住宅地の中にあるこの建物を見学。旧蚕糸試験場の建物「ちちぶ銘山館」

中はこんな感じ。
ここから、さらに坂を上って羊山公園の見晴らしの丘へ。

ここ。アニメ「あの花」にも出てきたスポット!

丘からは、「秩父橋」も見ることができます!

ジオパーク秩父の羊山公園についての看板。ここは河成段丘地形(河岸段丘)なんですね。

だから、ここの土壌を見てもわかるのですが、土壌の中には丸っこい石ころがありますが、
これは、川の流れが急で浸食によって、尖っていた石が削られて丸くなということです。自然地理学の先生も参加されたので地形分布なども勉強になりました。

羊山公園にはこんな銅像が。この方、秩父鉄道初代社長の「柿原萬三」の銅像です!秩父で活躍したことが身に染みる事を感じます。

さて、羊山公園・見晴らしの丘に来たらそのあとぜひ見ておきたい場所が、ここ!「武甲山資料館」です。
入館料がとられますが、秩父路遊々フリー切符の提示で半額になるのでぜひ行きましょう!

館内は、パネル形式での展示が中心。武甲山での貴重な自然科学資料を収集・保存しており、武甲山での石灰石採掘などの活動内容を見ることができます。

さて、山を下りて御花畑駅から再び電車に乗り、降りた駅は影森駅。

武甲山が間近です!
さて、武甲山は石灰石の採掘で有名ですが、その採掘には現在3社ほどがあたっています。
そのうち、旧秩父セメントの秩父太平洋セメント株式会社の本社工場か近くにあるので見てみることに。

三輪鉱業所。秩父鉄道の貨物列車はここに入線し石灰石を積んでいきます。

そのため、影森駅からは貨物線が分岐しており工場まで伸びています。左が三峰口方への本線。

しかし昔はもう1本貨物線が伸びていました。(有名撮影地の1つですね。西武4000系がちょうど通過して警笛を鳴らしてくれました?!)

この薄っすらと残っている幅広い用地。1918年日本セメントへ延びていた、「武甲線」の廃線跡です。
廃線(1984年)後は、一部が遊歩道となっており、そこを通って大通りまで出ていきました。

遊歩道には、一部取り残された架線柱や給水庫が残っていました。

裏山の、急な山道を踏み分けて山を下りた場所は・・・

浦山口駅!ここから、最後に三峰口駅へと向かいます!
というところで今回はここまで。
次回は、三峰口にある車両公園を紹介して終了になります。

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