(続) お山でウォーキング

里山歩きをメインにして運動不足の解消を図ろうと思っています。

神奈川県  台山を歩く(2)

2014-12-07 17:21:51 | 里山歩き
2014年12月6日(土)

八坂神社より


田園地帯を比奈窪(中井町役場)方面へ  徐々に雲が増えてきたような・・・


中村川沿いを歩きます。    台山のある丘陵地帯と中村川の間の狭い地域を北上するだけなので、前方の様子を見ながらかなり適当に歩く事ができます。


右手台山方面   川沿いからでも、丘陵地帯は近い距離にあることが分かります。


JR東海送電鉄塔(西相模-平塚51号)の脇を


上流方向に歩くのですが、川沿いの道はとても快適です。


中村川はここで藤沢川(右)と合流します。 右寄りに見える橋は藤沢川に架かる田尻橋で、本流の中村川(左)には滝ノ前橋が架かっています。


田尻橋の脇でこんな指導標を見つけてしまいました。 普通に歩いていればこの文字は見えないのですが、見てしまうと気になります。


田尻橋の少し先で右折(カーブミラーの下に指導標あり)   急きょ五所八幡宮は後回しにして弘法大師堂へ   距離不明が気にはなったのですが、せいぜい丘陵の縁辺りだろうと・・・


路線バス運行道路に出ます   よく見ると、中央石垣の上に【 弘法大師堂→ 】の指導標あり。 逆方向なので、あららと思いましたが・・・頼りは指導標だけです。


変則的な四叉路   正面石垣に【 ←弘法大師堂 】の指導標あり。 今度は左方向へ


この坂を「宇塔坂」と呼ぶそうです。  坂を上り始めてしまったので穏やかならざる心境に(苦笑)


坂の途中に  「宇塔坂五輪塔  中井町教育委員会」


この五輪塔についての詳しい内容はわかりませんでした。


更に坂を上って行くと


左上に弘法大師堂が現れました。


弘法大師堂説明板より
この堂の中には石の弘法大師像三体が安置されている。 弘法大師(空海)は水脈を知る能力を備えていたという。堂入口の井戸も、弘仁年間(800年代)弘法大師が諸国行脚の途中、この地に休息して杖を立てたところ、清水が湧き出したと伝えられる・・・  

右側の指導標にも注目しました。   指導標には【 一本松・富士見台休息所→ 】とあったのですが、この富士見台休息所は台山山頂から予定通りに進んでいれば立ち寄る所だったので、帰途はこの坂を下る事も可能だった訳です。 元々の予定コースはもう一つ北寄りの道でしたが・・・   いつかこの宇塔坂から歩いてみたいものです。


「弘法大師堂 中井町教育委員会」


弘法大師像




再び藤沢川沿いに戻って御堂橋(みどうばし)を渡りました。  橋の向こうにこんもりと樹木が見える辺りに五所八幡宮があるようです。


五所八幡宮(五所宮八幡神社)の前に立って


「五所八幡宮」(ごしょはちまんぐう)


社号標 「五所八幡宮」


手水舎




説明板によると、この神社は保元二年(1157年)比叡山の僧義円によって創建されたもので、後に、源頼朝の全国六十一ヶ所祈願所の一つに数えられている。源氏の再興に尽した中村荘司平宗平(たいらのむねひら)はこの神社を源氏の守護神とあがめ、中村・上中村の総鎮守にしたという。
例大祭(4月29日)は「かながわのまつり50選」、例大祭の神事「鷺の舞」は「かながわの民俗芸能50選」にそれぞれ選ばれている。


五所八幡宮 社殿


「五所八幡宮」  祭神は誉田別命(ほむだわけのみこと)他


神楽殿   かなり大きなものです。


狛犬 吽像


狛犬 阿像


天神社  祭神は菅原道真




五所八幡宮 本殿


度重なる修復の際に出た古い石材等を保存しているようです。


「八幡宮」 これは旧扁額


本殿真後ろに置かれた後三社


後三社の祭神


本殿後方に、さらに高みに向かう道


この先は墓地になっていました。


神楽殿脇の西参道から比奈窪へ


参道途中にあった梵鐘  説明板より
この梵鐘は寛永六年(1629年)の鋳造で、中井町最古の梵鐘。第二次大戦時、中井町で供出を免れたのはこれと井ノ口米倉寺の梵鐘の二つだけだったという。(中井町指定重要文化財)


西参道を下り


五所八幡宮西参道入口


五所八幡宮を後にして  中村川沿いを歩きます。


水田地帯の中を比奈窪へ   中井町役場が目前に迫ってきましたが、空模様の方もあやしくなってきましたね。



No.420



















神奈川県  台山を歩く(1)

2014-12-06 21:08:52 | 里山歩き
2014年12月6日(土)

坂呂橋バス停・坂呂橋交差点・・・秋葉神社・・・台山153.5m・・・八坂神社・・・
・・・弘法大師堂・・・五所八幡宮・・・中井町役場・比奈窪バス停

   台山は小田原市、中井町、二宮町にまたがる低山で、なだらかな丘陵地帯にあってその山頂を特定することも難しいような山です。 典型的な里山ウォーキングを楽しむことができる場所ですが、以前北側(中井町)から歩いたので、今回は南側(小田原市)から歩いてみる事にしました。山頂付近までは特に問題なかったのですが、その先でコース変更を余儀なくされてしまい、後のコースどりはぐちゃぐちゃになってしまいました。 この際とばかり、思いつくままに歩いたのが原因ですが、結果的にはとても面白いウォーキングになりました。 もしかするとウォーキングの理想形ではないかと思えるような(苦笑)・・・  (坂呂橋付近との標高差はおよそ120m)


道路は県道709号線で、北方向(比奈窪方面)を見ています。 手前少し戻った所に坂呂橋交差点と「坂呂橋」バス停があり、桜並木の右側には中村川が流れています。


今日は時間的に余裕がありそうだったので、坂呂橋を渡る前に、近くの神社に立ち寄ることにしました。
写真の場所はすぐ傍のコンビニの駐車場の脇を左に入ったところですが、正面の山裾にぶつかった後、右折して少しばかり進むと


「豪族・中村氏居館跡(殿ノ窪)」という説明板が目に入りました。
説明板によると   この中村郷周辺を広く領有していた中村庄平ノ宗平は、源頼朝の石橋山挙兵の際、次男土肥次郎実平をはじめ、女婿岡崎四郎義実とその嫡男真田与一義忠等々一族を挙げて参戦せしめ、よって宗平の頼朝の覚えめでたく開幕後も頼朝がしばしばこの館に宿泊したという。・・・

尚、神社の場所は偶々この説明板の傍で出会った地元の方に伺ったところ、先程右折した場所を逆に進めば良いとのことでした。


すぐに見つけることができた秋葉神社の参道石段と鳥居


秋葉神社  取り立てて立派なお社とは言えませんが、この静かな佇まいと小さな神社であっても手入れが行き届き、その土地に生きる方々の思いが伝わって来るような神社の風景が好きです。 




「秋葉神社」  秋葉神社には火防の神が祀られていることが多いそうですが、先程この場所を教えて頂いた方からも、かつてこの辺りが大火で焼け野原になってしまった後にこの神社が建てられたという話を聞かされました。








神社の階段を降りて右に進むとこの道路に出ます。  右手の道から出て振り返ったところですが、手前に進めば坂呂橋交差点はすぐ目の前です。


坂呂橋交差点   県道709号線 左、比奈窪、大井町方面  右、押切から国道1号線へ  正面には台山方面が見えています。


坂呂橋   下を流れる川は中村川  橋を渡って直進します。


「隧道口」バス停(神奈中バス)


直進   左は中井町の中心部に向かう道(路線バス運行)


道路は右に曲がって二宮方面に向かいますが、台山は直進して農道に入ります。


舗装された農道を進んで   右手はキウイ畑


この農道をそのまま進めば何の問題もなく山頂方面に向かえる筈ですが、もう少し自然な道を歩いてみたいなどと考えて、ここで左に曲がってみました。


左に曲がった直後のようす  50mほど進んだ後


東に向きを変え




こんな所までやって来ましたが、やっぱり心配になり方向を変えて・・・


最初の舗装された農道に出てしまいました。  左へ




舗装された農道を進みます。




西側の展望が開けてきました。  左手が相模湾方面、右寄りに大観山から駒ヶ岳・神山方面


手前に不動山


尾根筋に近づいてきました。


尾根筋に乗ると、丹沢方面の展望も開けます。 右寄りに塔ノ岳・三ノ塔方面


塔ノ岳から大山方面
お天気が良く、土曜日ということもあって、蜜柑の収穫がさかんに行われていました。


尾根筋を北西方向へ進んだところに三角点(少々見つけにくい所です)   前回とは逆方向からやって来たので、案の定、すぐに見つけることが出来ませんでした。


玉ネギ(?)畑の中の三角点(フェンスの外から撮影)


三角点(ズーム使用)


三角点付近より  手前左側が高山、右側に不動山  その間の奥に箱根中央火口丘


台山山頂付近にあるJR東海の送電鉄塔(西相模-平塚55号)
この鉄塔脇の道を下り、台山の北側を大きく回り込むようにして中井町の久所方面に降りる予定だったのですが(以前も途中まで同じ道を利用して中井中央公園へ)、ここから50mも行かない内に


目を疑うような光景が現れました。 ごく普通の森林だったところがばっさりと切り取られ、平坦に造成された土地には今話題のメガソーラーが建設されていたのです。足元の高くて急な斜面の真下までパネルが広がり、今まであったルートは影も形もありません。まだ建設途中で、作業をしている人達の姿も見える状態だったのですが、あっけにとられるというのはこんな事?


山頂にごく近い所に広がる畑   ここまで戻って

いろいろと考えたのですが、この後の予定は全てボツという事にして、取り敢えず往路で歩いてきた農道とは別のルートで再び小田原市側に戻ることにしました。後は中井町方面を適当に歩いてから帰ろうと・・・


登ってきた農道と良く似た農道を下ります。  左寄りは曽我丘陵(不動山)ですが、富士山には雲が




二宮方面と中井町の中心部を繋ぐ道路(路線バス運行)に出たところ   降りて来た農道を振り返って見たものですが、この辺りは往路の農道の入口からさほど離れていない打越というところのようです。(住所は小田原市小竹)
右手の建物のフェンスには「小竹メーターステーション 小田原ガス」と記された看板が架かっていました。


これから比奈窪辺りまで進んでみようと思ったのですが、先ずはやや逆方向にある御堂のような建物に向かうことにしました。 地形図にある神社のようです。


八坂神社


八坂神社


狛犬 吽像


狛犬 阿像  

この後は五所八幡宮(ごしょはちまんぐう)に向かうつもりです。


神奈川県  台山を歩く(2)へ




N0.419





 

神奈川県  西沢(西丹沢)を歩く

2014-12-02 17:33:36 | 里山歩き
2014年12月2日(火)

西丹沢自然教室・・・下棚・・・本棚・・・西丹沢自然教室(往復)

   私が山を歩き始めた頃、初めて西丹沢に入って最初に歩いた場所が西沢でした。 残念ながら、当時の渓相とは随分異なるものになっていますが、いくつになっても懐かしく、特別な思いがあるところです。 今回は当初の予定を少しばかり変更したことから、本棚を往復するだけの散歩的なウォーキングになってしまいましたが、元々西沢を歩く事が目的だったので気分的には十分満足のいくものになりました。(標高差は約220m)


西丹沢自然教室(西沢出合  西沢と東沢が合流する地点にあります)




西丹沢公園橋  下は河内川(こうちがわ)


吊橋より  下流側


吊橋を渡ったら少しばかり植林帯の中を


指導標 【 畦ヶ丸 ⇔ 西沢出合 】  このルートは「東海自然歩道」の一部になっています。


最初に現れた大きな堰堤   堰堤左手に高巻き用の階段あり


階段を上って堰堤の上流側に出たところ   広々とした河原が広がります。


木橋1  現在のルートは簡易木橋で沢を何度も渡り返します。 なので、大雨の時は遡行が困難になるかもしれません。そんな時に歩くハイカーはいないと思いますが。


指導標 【 畦ヶ丸 ⇔ 西沢出合 】




堰堤の右手を巻きます。


木橋2


木橋3


渓相が大きく変化したのは、過去に起きた集中豪雨と、その対策のために建設された複数の堰堤が関係しているのでしょうね。


木橋4


谷道は変化があって面白いと言えば面白いのですが、歩き難いのが難点ですね。


木橋5


堰堤の右手を巻いて


堰堤の上流側はがらりと表情を変えます。


木橋6


木橋7


また堰堤の右を巻いて


木橋8  対岸にやや広いスペースとベンチらしきものが見えてきました。


八番目(間違っていたらごめんなさい)の木橋を渡った所に唯一の休憩所
指導標 【 西沢出合1.3Km ⇔ 畦ヶ丸3.5Km 】

たしかこの休憩所の辺りに権現山への進入口があったと思うのですが(過去に登山経験あり)、指導標にもその標示がありません。 周囲を調べてみると、少し奥まった所に踏み跡があってその入口に「注意 この先行き止まり  この径路は林業用径路で登山道ではありません」という標識が立っていました。 私の勘違いかもしれませんが、どうも権現山への登山道は廃道扱いになってしまったようです。 というわけで権現山に立ち寄る予定は変更して先に進む事にしました。


しばらく鹿柵沿いに


下棚沢出合  これは左手の下棚沢方面を見たものです。
指導標 【 西沢出合1.5Km ⇔ 畦ヶ丸3.3Km 】 左【 下棚 】


下棚へ


150mほど進むと下棚が見えてきます


下棚


下棚 下部


木橋9  下棚沢出合に戻って   この木橋は下棚沢の出口にかかる木橋で、西沢本流に架かるものではありません。


木橋10


今も西沢全体に荒れた雰囲気が漂っています。2010年の集中豪雨によるものでしょうか。 少々古い話ですが、1972年三保地区を中心に甚大な被害をもたらした集中豪雨はよく知られているところです。


木橋11


木橋12


木橋13  実際に渡った木橋はこれが最後だったと思います。


本棚沢出合
指導標 【 西沢出合 ⇔ 畦ヶ丸 】  直進【本棚】


本棚沢出合
この木橋は右手、畦ヶ丸に向かうためのものです。 今日はこの木橋を渡らずに直進します。


本棚沢出合から少しばかり直進すると


本棚  左寄りに一番大きな滝


本棚  右寄りは僅かな水しか流れていません。


本棚


本棚  下部のほぼ全景


本棚を後にして  下棚沢出合


ベンチのある唯一の休憩所


最初の一番大きな堰堤の上まで戻って来ました。


大堰堤直下


西丹沢公園橋


吊橋より  上流側(河内川)   左寄りの一番奥が小笄、大笄方面でしょうか


左寄り奥は石棚山稜の稜線


吊橋より  下流側(河内川)


西丹沢自然教室




No.418