ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

NHK 旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 より

2011-05-21 23:24:15 | 本の話・素敵な話


NHK 旅のチカラ 「西太后のレシピ 心をとき放つ料理の秘密 フードプロデューサー・狐野扶実子 中国」より


今回の旅人は、フードプロデューサー狐野扶実子(41歳)。

狐野扶実子(このふみこ)は
世界的に認められた料理人だ。パリの三ツ星レストランの副料理長から、出張料理人に転身したあと、世界のVIPの会食に腕をふるい、2005年には、東洋人として女性として初めてフランスの老舗高級食料品店のエクゼクティブ・シェフに抜擢された。

 そんな狐野が、今、知りたいと願ってやまないのが「西太后の日常食」。フランス料理が優雅と快楽としての料理を重要視するのに対して、中国料理は「医食同源」。漢方を駆使した薬膳料理で、美と長寿を全うしたという西太后。

いったい彼女は、日頃何を食べていたのか。 北京に、そんな西太后の日常食の門外不出のレシピを受け継ぐ家がある。古き庶民の町、フートンにひっそりと看板も出さず佇む一軒のレストラン。「羊房11号」住所番地がその店の看板だ。
看板のないレストラン「家菜(れいかさい)」。
口コミで世界中から食通が押しかける隠れた名店です。料理はコース料理、小皿で20種類が出されます。

家菜のテーブルで、狐野扶実子が食事する食器の音と、料理をかむ音だけが響きます。

「うん すごく好き。なんか作っている人の・・なんかこう・・全部生きている感じがする。 火は通っているんだけど、なんか全部生きている気がする・・なんか 大切にされた人たちがここに並んでいるって気がする。 なんかぜんぜん違った。 
比較しちゃいけないけど、昨日(満漢全席を食べた)とやっぱり世界が違う」と狐野扶実子。

家菜のレシピは、西太后の食事を準備した順慶のひ孫へと伝えられ、現在は家菜を守るのは4代目のひ孫の「愛茵」さんです。
翌日の昼過ぎ、狐野は再び家菜を訊ねる。
「西太后のレシピを見せてもらえないだろうが、料理するところを見せてもらえないか。」

愛茵さん「我が家のレシピは、外には漏らさないことになっている。特にあなたは外国の方ですね・・それにうちの料理は複雑で、2日や3日で覚えられるものでもありません」

狐野「実際お目にかかりたいなという気持ちが、一つ一つの料理が出てくるたびに高まっていったことと、こうゆうお料理を作られる方の人柄みたいなものを・・私に興味を持たせました。今日は私にはすごく印象的で一生忘れることの出来ない食事の一つになった・・と言うことは事実です」

愛茵さん「私は普通の人ですよ。わかったわ。一緒に厨房にいることができればいいのね」
狐野「大丈夫ですか」 愛茵さん「大丈夫です」

翌日から4日間、狐野扶実子は家菜にお世話になる。
一皿一皿に秘められた薬膳の料理法と哲学を、自らの目と舌で徹底的に習得したいと考える狐野。しかし、そこで出会ったのは、温かく素朴な料理人たちでした。


この日、狐野扶実子はこんな事を画面で話していました。

フランスのパリの星つきのレストランとなると、上下関係もすごくありますし、あんまり・・こう話しかけられないし・・とにかく調理場のなかで声はしないことが当たり前の世界でしょうね。

(26歳フランスでのこと、夫の赴任先について行き 「ル・コルドンブルー」に入学。1996年料理部門上級コースを主席で卒業。
ある三つ星レストランの味に惚れ込み、掃除係から副料理長まで昇りつめました。
その後、自ら出向き料理する出張料理人に転身、その繊細な味が世界中のVIPに愛され、東洋人女性として初めて2005年フォションの老舗高級食料品店のエグゼキティブシェフに就任。最高責任者に抜擢される。)

しかし彼女は1年後、その職を辞しパリを離れ日本に帰ります。
そこには、狐野さんが向き合わざるを得なかった厳しい現実がありました。


アジア人の女性から命令されて、自分のやっていることを否定され、まあ命令じゃないですけど、ある程度 こうやって欲しい・・ということを言われると、時に、やはり 爆発した時も何回かあって、
・・調理場というところは、すごく危ないところですから・・包丁もあったり、鍋のなかグラグラ、本当に熱湯のものがあったり、そうゆうものぶちまけられて、あと本当に血の出る殴り合いの喧嘩など、私も何度も見たし・・自分がそうゆう目にあってみると、次から怖くて行けないんですよ・・その調理場に。

文化とか女性とか宗教とかね。そうゆう違いによって危ないことが、日本ではあまり見られないことがあるんだなあ・・と感じました。
ごめんなさい・・なんか いろいろ思い出しちゃって ・・ 涙 ・・ すごい久しぶりに思い出して ・・ 涙


大好きな仕事場 厨房に怖くて入れない・・狐野さんの意外な告白でした。
これから料理人としてどう生きていけばよいのか、大きな悩みを抱えていたのです。

この日、遅くまでお皿を洗う狐野さんの姿がありました。


つづく です。

とっても面白かったぁ
それに狐野扶実子さん、素敵だった。
雰囲気とか、ファッションとか・・。

カッコ良かったです。


旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その2
http://blog.goo.ne.jp/zi-nn-u-ru/e/415597be3974e30219f97369f22e0a31

旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その3
http://blog.goo.ne.jp/zi-nn-u-ru/e/4ac555bdafbec5b5c8701cc5abf26c15

旅のチカラ 「西太后のレシピ 狐野扶実子 中国」 その4
http://blog.goo.ne.jp/zi-nn-u-ru/e/7e6e204d227e58c515f0899684b59ee0




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。