数日前、友人のマキノさんから日本蜜蜂の蜂蜜をもらった。
巣箱を作って山に置いてくる前の、作りたての巣箱を見せてもらった。
あの巣箱に日本蜜蜂の女王が入ってくれて、収穫できたということだ。
なめると、一度も食べたことのない味だった。
ちょっと酸っぱいような感じの味。
日本蜜蜂の密原は、木の花なのだそうだ。
深山に人知れず咲く木の花の蜜だ。
尊くて、ゆっくり味わってみる。
ダンナに「マキノさんから貰ったよ」と言うと、「パンの時に食べる」・・なんて脳天気なことを言うから「駄目!とんでもない」って釘をさした。
この密の希少性が、全然分かっていない。
蜂蜜といえば
2002年7月の別の、HP日記に書いたものがあるから、下記に紹介。
「蜂蜜と有毒植物のはなし」2002/7/21
我が家の食事に蜂蜜は欠かせない。
自家製ヨーグルトに蜂蜜をかけて食べている。この自家製ヨーグルトは、「冷え取り君」という商品名の足温器でつくっている。1Lの牛乳に大さじで山盛り2杯の無糖ヨーグルトを混ぜて、43度に設定した足温器で6~7時間保温すると出来上がる。
さて、蜂蜜で中毒した話って知ってる?
むかし遠征に出かけたギリシア兵たちが、クナクサの戦いというのがあって、バビロニア近くで敗戦し、はるかかなたの祖国に引き返そうと、チグリス川をさかのぼり、小アジアの山岳地帯にやってきた。そしてこれらの山の山頂に登ると、地平が見渡せ祖国が近いぞと元気を取り戻し、住民達の食料をぶんどって、しこたまたいらげたそうだ。この国にはハチの巣箱がたくさんあり、蜂蜜を食べた兵士はみな正気を失った。彼らは嘔吐し下痢をして立つ力をもつものは一人もいなかった。この原因は後に「黒海のシャクナゲ」に罪が着せられたようだ。この花の花蜜はアンドロメドトキシンという有毒な物質を含んでいる。
箱根の金時山へ登ったとき有毒のトリカブトが生えていましたが、このトリカブトは花蜜でさえ食べると危ないそうですね。蜜源の分からない蜂蜜を食べると言うことは、本当はとてもスリリングだとおもうのですが、薬局で中国産の1kg398円位の安い蜂蜜を買ってます。このトリカブト入りの蜂蜜は、もちろん市場には出ていないはずですが、自家産の蜂蜜で中毒して入院したというニュースは新聞に載りましたよ。
蜂蜜ではないけど、キョウチクトウも有毒植物で、確かトルコ兵が戦で疲れて住民から調達した肉をキョウチクトウでつくった串で焼いて食べて全員が倒れたそうです。
キョウチクトウの花が咲くと、この話を思い出します。