今回は「マタイ受難曲と宗教音楽の魅力」の特集です。
マタイ受難曲と言えば、聞いているとき涙が出てきて止まらなくなったことがあります。キリスト教徒ではない私ですら「歴史上のキリストのその時のその場、その瞬間に立ち会っていた。」というような不思議な感覚がしたものです。ーもちろんそんなはずがないのですが、感動の嵐でした。バッハの作品には人をしてそうさせる不思議な力がありますね。バッハもそういう使命を帯びて生まれてきて、その一生でその使命を立派に果たして天国へ還っていったのだと思います。
さて、雑誌の内容はまさに「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」と宗教音楽への入門書です。門外漢にも理解できるようその歴史から説いています。そして、さらにこの雑誌のいいところは執筆者がその曲のDVDやCDを複数聞き比べ、どの指揮者のどの演奏がこれこれこう素晴らしいというガイドが掲載されている点です。試聴できないCD、DVDを購入する際にハズレ(平均以下の水準)を買ってしまう心配がありません。
モーストリー・クラシック 2015年 09 月号 [雑誌] | |
日本工業新聞社 | |
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