このブログNo.676で「10代のための人間学」を紹介したところ、さっそく反響がありましたのでちょっと説明しますね。
森信三先生が若者に対しておっしゃっていた「腰骨を立てる」ですが、2つの意味があると思います。
1つ目は文字通り「臍の下(丹田)を前に突き出すようにして、腰骨を立てて、背筋を伸ばし、胸を軽く張る姿勢をとること」です。これにより、自然と腹式呼吸となり、結果、心が落ち着き、頭脳明晰となり、勉強・仕事がはかどるのです。これは武道(剣道、居合道、弓道)でも腰を入れる姿勢が重要視されているし、茶道、華道でも同様だそうです。仏教の瞑想(座禅)も腰骨を立てることが基本です。また、立ち姿であっても腰骨を立てている姿は姿勢がよく美しいものです。
ちなみに、ウエルストリームでは1時間目授業の最初に黙想(1~2分間)をしています。このとき生徒(幼児)に対して姿勢を正すように指導していますが、その正しい姿勢とは腰骨を立てた姿勢です。習慣としてこれをすることにより生徒達の心に「志望校に合格するために今日も頑張って勉強しよう!」というスイッチが入ります。
2つ目は物事に対して取り組む心の姿勢のことで「腰骨を立てる」とは「何事にも正々堂々と渡り合うこと。本気で努力すること。」です。腰が引けていたり、中途半端では何事も成功できないからです。
「腰骨を立てる」ことを習慣として子供達に指導すると皆姿勢が良くなり、頭までよくなります。是非我が子で試してみて下さい。早ければ、半年も経たずに効果が出ますよ。