絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

さとえ学園小学校入学試験の傾向と対策(No.576)

2016年12月12日 10時06分54秒 | 受験・学校

さとえ学園小学校入学試験の傾向と対策(さとえに確実に合格するためには)  

1、さとえ人気の上昇には理由があります!

 ここ数年栄東中学・高校との12年間一貫教育を強調しています。さとえ学園小学校で学び方の基礎を身につけた生徒達は栄東に進学してからそれぞれの道を目指して頑張り、早慶はもちろん東京大学にも進学しています。また、医学部医学科進学を希望する生徒達は中3から医学部コースに入り、平常授業に加えて医学部進学のための特別な授業を4年間受けます。その結果、医学部コース出身者の多くが医学部に進学しているとのこと。ちなみに、栄東は平成28年春東大合格者数で県立浦和高校を押さえて埼玉県内1位となりました。その栄東に内部推薦で多数入学できるさとえ学園小学校が人気沸騰しているのもうなずけます。外部進学も桜蔭など御三家中学に毎年合格しており、中学受験進学校としての評価もますます高まっています。だから、「系列の栄東に進学するのはもちろん外部受験も応援してくれる。」そういう私立小学校です。

 小学校に入ってから6年間の子供の成長と適性をじっくり見極めた上で進路を決めることが出来るのがさとえ小です。実際「出来れば御三家か早慶附属、そうでなくても栄東中(東大選抜クラス)に進学!」という志の高い受験者層が増えています。このように資質と意識の高い生徒達が入学し、それを熱意溢れる教師陣が素晴らしい教育環境の中で支えているのがさとえ小です。

 尚、都区内在住の受験者が大幅に増えていることもあり、平成28年10月の受験者数は前年比で3割増となり、実質競争率も上がり、以前より難易度が上がってきています。

2、傾向と対策

(1)総合判断の入試制度

 全科目の合計点で決められます。科目別基準点や足切りはありません。ただし、各科目の実施担当の先生が「特記事項」をつけると、たとえ合計点が上位であったとしても不合格となることがあります。

(2)行動観察

傾向-「行動観察」の試験時間中だけの評価ではありません。試験会場に入ってから出るまでのすべてを見られています。たとえば、はじめの1時間は我慢していられるけど、その後はしたい放題というお子様は到底合格できません。

対策-日頃から「『公』と場と『プライベート』の場では行動も発言もすべて変えるべきである。」ということを日頃の生活で教えるべきです。これは「いい子のふり」や「嘘をつくこと」を教えるのではなく、「人はTPOに応じて行動を意識して変えるのが正しい。」というしつけをするのです。そうすれば、この場はどう行動するべきかを自分で考え、自分で「あるべき行動」が出来るようになります。(自律) 

(3)制作テスト

傾向-開校以来長年絵画だけが出題されていましたが、一昨年から工作が出題されるようになりました。平成28年10月「紙皿2枚とモールとひもででオリジナルバッグを作る。」が出題されました。「創造性」そして「色彩感覚」、「作業の丁寧さ・緻密さ・手際の良さ」等が評価されます。対策-日頃から巧緻性を磨いておくことが重要です。工作を多数やることから始めます。まずは慣れることです。

(4)ベーパー試験

傾向-平成28年10月もさらに出題範囲が広がり、問題数も大幅に増えました。小学校入試全分野が問われています。レベルは基礎的なものから応用まであり、きちんと準備した人としなかった人で差がつく「努力が正当に評価される」問題です。問題数が大幅に増えたためペーパー試験を2冊にわけ、前半と後半の間に休憩が入りました。  出題内容は多岐にわたりますが、特に「投影図を点つなぎで描かせる問題」や「仲間捜しとあみだくじの融合問題」のように複数分野にわたる問題が多く出題されました。

対策-私立小学校受験のあらゆる分野の準備をすることが結局は「合格の近道」です。

山かけ勉強や過去問演習だけでは、まったく対応出来なくなってきています。 

(5)運動テスト

平成28年も大幅に変わりました。「先生が投げるドッチボールをキャッチし、それを籠に投げ入れる」「くねくね橋わたり」「跳び箱にのってとびおりる」「トンネルくぐり」等の普通の種目に加えて、集団ゲームを実施しました。指示をしっかり聞き、理解し、ルールを守れるかも評価していると思います。 

3、まとめ

 結局、さとえ学園小学校もペーパー試験だけでは合格は困難です。行動観察・運動テスト・制作テスト・親子面接を含めた総合力があるお子様が確実に合格しているのです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする