先日のブログ(No.407)で「心のあり方」=「心の行動習慣」まで指導すると良いとありましたが、正直言って、日々の生活に追われていて、なかなか子どもの「心のあり方」までは指導できていません・・・・。
そうですね。日々育児と仕事に追われていると、なかなか目には見えない「心のあり方」までは手が回らないのが普通です。だから、「人に迷惑をかけるからダメ。」とか「よその人(周囲の人)から笑われるからダメ。」とか「お受験で合格できなくなるからダメ。」という指導で終わってしまいがちです。
しかし、「心の行動習慣=心のありかた」の指導をせずに、「ああしちゃダメ、こうしちゃダメ!」と目につく行動だけをしかっていても、きつく叱られたことはしなくなりますが、子どもは悪いことや危ないことを次々とします。まるでモグラたたきゲームのようで、キリがありません。
「なぜ、そういうことをやってはいけないのか?」「なぜ、そう行動してはいけないのか?」そして、「叱られたらどう思うべきか?」「子どもとして、人として、どうあるべきか?」を指導しないと、「やっちゃダメ、と叱られていないことは何をして良い。」とか「誰も見ていないので、何をしても良い。」とか「試験・成績には関係ないから、何をしても良い。」というように大きな勘違いをする子まで世間では出てきます。
つまり、お子様の目についた行動だけを次々叱っているという状態は病気に例えると、病気の原因を放っておいて、症状だけを追って、対症療法的に治療するのと同じことです。いくら治療しても原因を放置しているので次々と症状が出て、投薬してもキリがありません。そのうち多剤大量投与の副作用でますます病気になってしまいます。
本当に健康になりたいなら、つらい症状を抑える薬も大切ですが、まずはその原因から正すべきなのです。
お子様を本当にイイ子にしたいなら、親もエネルギーがいりますが、子どもには「あるべき行動」だけでなく行動の原因となっている「心のあり方=心の行動習慣」から教えるべきです。そうしたほうが、子どもは良い人生を歩めると思います。