前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

77.病院から電話

2013-06-01 21:04:14 | 糖尿病と前頭側頭型認知症

勤務中、病院から電話 ドッキリする

おしっこを失敗して、洗濯物が一杯になったので、洗濯をお願いしますとの事

おしっこの失敗で良かったと、ホッとする


勤務終了後、2時頃病院に行きました

洗濯物は3組

看護師さんから話を聞くと

前回の外泊から病院に戻って、毎日朝食前に低血糖を起こし、失禁しているとの事だった。
また、隠れて水分を取っていないかと聞いてみましたが、そんなことは無いと看護師さんは言っていた。

夫のいる病室に洗濯物を取りに行くと、看護師さんが、洗濯物も取りに来れないようであれば、こちらでやっておきますのでお話しくださいと言っていただいた。
でも、できる限り、洗濯は私がやりたい。本当にできそうにない時、暑くなってきたので、臭くならないように頼むことにする。


低血糖の自覚がなく、無自覚性低血糖だという事は以前から言われて知っている事を伝え、
呂律が回らなくなり、注意を聞き入れなくなると、低血糖を起こしていると、私は判断している事を話しました。

夫も神妙な顔をして、看護師の話を聞いていました。



夫が3時のお茶を飲むまで居ろと言うので、
以前から考えていた、病院の外への散歩を決行することにし、看護師さんにお願いしたところ、妻の私が付いて行くのならOKとなりました。


→と反対方向に回るんだよと、敷地内のみの回遊散歩を試みました。

敷地に隣接した林に、藤の花がたくさん自生し、大きな木に絡まって、高く伸びたり、2メートルくらいの位置に、50センチ長さの長~~い房を見事なまでに垂れ下げていました。私がその美しい藤に見とれていると、「いいから行くぞ」と藤の花には見向きもせず、ドンドン敷地外の病院の大きな標識を左折して出て行ってしまいました。

どうするか、隠れてみていましたが、民家の所から引き返して来て、ホッとしました。

夫には、病院の敷地内だけの散歩しか許可されていない事を話しました。暑い時間に出たので、自分で出る時には、朝食後か夕食前の涼しい時間に出るように話しました。


でも、心配なのは、敷地外に出て道に迷って、そのまま低血糖で行き倒れになる事です。それは、主治医にも看護師にも言われたことで、確かに、田舎の道で、ちょっと横道に入ると、全然わからない所に出てしまいます。



病院にもどり、お茶の時間。
夫が皆さんより早くポットのお茶を自分のカップに並々ついて飲み始めました。暑いので、一口ずつ飲んでいるのですが、チラチラ看護室の方を気にしています。
もしかして、何か企んでるかなと見ていると、やはり、
2杯目をポットからカップに注ぎ始めました。
水分制限の解除はされていません。早速止めに行きました。
止めてもいう事を聞きません。
(前頭側頭型のこだわり・・・水分はカップ並々2杯)

家でも、茶碗に並々2杯ですが、小さな湯飲み茶わんで、100mlしか入りません。それで2杯なので、ちょっど200mlです。

病院のカップは200ml以上入るので、同じ2杯でも400ml以上飲むことになります。本人のいる前で看護師さんに話すと、夫がおこるのが目に見えているので、看護師さんの方を向いてVサインで2杯飲んだことを知らせました。

看護師さんも私と夫のやり取りを見たので、理解してくれたようでした。


低血糖に繋がるので、水分の摂り方には注意が必要です。
夫に、水を我慢できなくて低血糖になる事と、おしっこを失敗することが治らないと退院できないんだよと話しました。


看護師さんから、次回の外出に間に合うように主治医の先生と、24時間効果の持続するインスリン注射の量を減らす方向で話しておきますと、言っていただいた。

低血糖は本当にこわいです。そのことをクリアしないと家で夫の見るのは大変なことです。


散歩道についても迷ったら怖いのですが、病院に行く道もよくわからないです。
わたしも、初めて病院に行った時に、道に迷い、ヘンゼルとグレーテルのように森の奥深くに入って行ってしまい、来た道を逆戻りし、3回道を行き来し、ようやく来た道観戻ると言う怖い経験をしています。


今日の帰りも、思い付きで、逆方向に行くと別の道から市内に戻れると聞いていたので、地図検索もせず、行き当たりばったりに知らない道を帰り、無事戻りましたが、どこをどうとおっているのか判らず不安でした。


徒歩で歩いたら大変です。帰り道、夫に散歩をさせなければよかったと考えてしまいました。