前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

92.夫が怖い

2013-07-02 00:31:15 | 前頭側頭型認知症

6月29日(土)夫から電話がありました。
「今日来るんだべ」
「行かないよ。」
「いつ来るのよ」
「会議があるから、4日かな」
「洗濯物があるから取りに来い」
それで、今日7月1日(月)行ってきました。

行ってみると、洗濯物はありませんでした。
どうも、うそをつかれたようです。
そのことを看護師さんに言うと、
「奥さんに会いたいからじゃないですか?」 とか
「うそじゃなく、勘違いじゃないんですか?」 と
優しい反応ばかりでした。

有り難いと思うものの、素直に喜べませんでした。



前日、横手に行っていろいろ相談した方から、

退院させて家で夫を見るのは無理じゃないか?
外泊はあまりさせない方がいい
(退院の希望をいだかせないように)

と言われたこともあり、会いに行くときから、気持ちが塞いでいました。



夫に洗濯物が無いなら帰るからと言って、持って行ったTシャツとズボン下だけ置いて、「長袖のシャツは持って帰る」と言うと、中身もわからないのに、「置いて行け」と言って、追いかけてきました。顔も険しくなって来て、看護室に逃げました。


夫が見ているので、仕方なく4日(木)・5日(金)と外泊のお願いをして、不本意ながらしてしまいました。夫、外泊願いを確かめて、看護師さんが居なくなると私の持っている置かないと言った袋を取ろうと追いかけてきました。
看護師さんがすぐに来てくれて、その場は夫を止めてくれました。


それで、私、家に帰ることにして、帰ろうと病棟の廊下を歩き始めると夫が後を追ってきました。
なんか様子がおかしい。追いつこうとしているような・・・・・。
険しい顔。


玄関の方に回ったので、もう追いかけて来ないかとちょっと鉄の扉の横から覗いて見ると、追いかけてきている。


なんかもう怖くなって、急いで車に向かいました。


主治医の先生が、来たので何か言ってくれるかと、期待しましたが、
「〇〇ですか?」「いえ違います」
(今はなんと会話したか思い出せない、まだパニックなのか?)
先生はそのまま行ってしまった。


走って行き、車に乗ると、もうそこまで夫が血相を変えてスリッパのまま追いかけて来てた。


もう怖くなって、車を発進させようと、ドアをロックしてエンジンをかけようとしましたが、私、パニックになって、エンストを起こしてしまいました。
エンジンをかけれなく、ギアを入れなおし、またエンジンをかけた時、夫がドアの助手席を力まかせに開けようとして、凄い形相でドアノブをガタガタやり始めました。


怖くなって、ドアのロックをはずし、私が車の外に出ました。もう逃げて走って行こうと思いました。
夫が助手席に乗り込んでしまうと思いました。一緒に帰ると出てくれなくなると一瞬の内に頭に浮かびました。
夫、助手席をあけて、長袖シャツの入った袋を持ち出して、「置いて行け」と言って行ってしまいました。


「先生に怒られるよ」と、大きな声で叫びました。

左足が、がくがくふるえていました。

私、呆然と立ち尽くしてしまいました。



そうすると、病棟から男性看護師さん二人と、相談員さんが出て来てくれました。


看護師さんに、持ち帰ろうとしたシャツの入った袋を置いて行けと追いかけて来て、持って行ってしまったことを言うと、「大きな声が聞こえたので」
私、今日行った理由・病棟に行ったら洗濯物が無かったこと、奥さんに会いたくて夫が嘘を言ったのではないかと言われたことなどを話しました。


看護師さんはそれを聞いて、病棟に戻りました。


その後、車の傍で、相談員さんとお話をしました。
外泊をキャンセルするか?
私がキャンセルしたとなると夫がどういう態度に出るかわからないので、先生から無理だと言ってほしいと頼みました。


また、退院についても聞いてみました。


任意入院となっているので、外泊して、帰りたくないと言って夫が帰らなかった場合は、そのまま退院になる事がわかりました。
とても、困ることになります。外泊して来て、帰りたがらなくなってぐずって喧嘩のようになっている事を話しました。

任意入院中でも、困ったことがあり、家族が望めばまた医療保護入院にできることも教えて戴きました。


男鹿に行って血糖値が下がっても食べたがらず困った事がおこった事、外泊の様子など、主治医の先生も看護師さんから聞いて多少は知っていますが、走行中の車から出ようとドアを開けたこと、車の中で私を叩くこと、家でいう事を聞かない時叩くこと、外出して転んだこと、姑が外出した夫が帰ってこない事を心配して私の勤務先に電話してくることなど、直接主治医の先生に話した方が良いと言われました。

(外泊は1ヶ月6日までなので、1泊2日で外出すると1日にもならないこともわかりました。)

ちょうど、午後からカンファレンスがあるので、話してみますとの事だった。結果は連絡してくれることになりました。


結果は仕事中にありました。
主治医と面談することになりましたが、会議があり、5日(金)に変更してもらう事にしました。

その日早めに行き面談し、夫を外泊(5日・6日の1泊2日)させることにしましたが、不安でいっぱいです。



こんなに夫を怖いと思った状態で、夫を外泊させて大丈夫なのか?





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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご主人とはいえ、必死の形相で追いかけてこられる... (Y)
2013-07-02 21:26:46
ご主人とはいえ、必死の形相で追いかけてこられると、恐怖でしょうね。

ご主人の中で何が起こっているのでしょうね・・・。

洗濯物の袋は、ご主人にとっては持ち帰ってはならない大切な財産なのかも。

目先のトリックですが、替わりの袋を用意しておいて、うまくすり替えるとかできないでしょうか。

行動全般のことや、外泊のこと、病院(相談員さん)としっかり話せるといいですね。
相談員さんは、主に次の病院の紹介などをする人でしょうか。
(父の救急病院の人がそういう役割の人でしたので)
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Yさん (gotoyan)
2013-07-03 00:42:44
Yさん
コメントありがとうございます
娘から電話があり、コメントがあったよと教えてくれました。
Yさんも娘さんがよき理解者ですよね。
私も理解してもらっていると思います。「お母さん相談員さんと話す時また泣いたでしょう」と言われました。大当たりです。
洗濯物は夫がその袋を見ていたので、すり替えるのは無理でした。
相談員さんはケースワーカーと言うと事もあるのでしょうか?転院などの事も相談できる人ですから、Yさんの考えている人と同じ役割の人だと思います。
主治医と金曜日、夫の外泊事の行動、私の気持ちを話そうと思います。その時は相談員さんも同席するはずです。面談の設定も相談員の仕事のようです。
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gotoyanさん、こんばんは! (franze)
2013-07-12 22:13:22
gotoyanさん、こんばんは!

大変怖い目に合われましたね、、、。
病気のせいで制御が聞かなくなると、顔つきも無表情、で怒った顔なんてもっと怖いですよね、、、。
さらに追いかけて来られたらもう、震えて当たり前です。
私も、主人の車売るとき、主人が私を(車で)轢こうとしたことを思い出しました。
本人に悪気はなく、それがいけない事だとも分ってないので責められる事では無いんですが、大好きだった主人がこんなに変わってしまったのか、、、と本当に怖かったです。

また、外出も、帰りたくないとか言われると怖く、中々出来ませんでした。
症状が進行して、抵抗がなくなってから外出させたので、以降は素直に、言う事を聞いてくれます。
入院してまだ浅い頃に外出させると、絶対病院に戻らないと困らされた事でしょう。

ご主人の外出は、何が起こるかわかりませんね、。、、。
気をつけてくださいね、、、
頑張って下さいね。
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franzeさん (gotoyan)
2013-07-13 20:22:50
franzeさん
お忙しいでしょうにコメントありがとうございます。
franzeさんの車に轢かれそうになるシーン、映画のシーンのようでした。怖いどころではなく、命の危険!助かってよかったと読んでいました。
そして、この前頭側頭型認知症の残酷さを思い知りました。悪い事とわかっていても抑制がきかない。
夫を自宅で介護する事、悩んでいます。本当に大丈夫なのかと・・・。意気地なし、優柔不断です。
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