Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

尾白川渓谷(5)-FINAL

2008年08月25日 | 滝・渓流
秋の気配が忍び寄る「不動滝」へ

(1)


昨日公開しました神蛇滝が望める竜神平からさらに50分ほど歩きました。
いよいよ尾白川渓谷最後の滝である不動滝との対面です。
8月初めとは言いながらも、そこにはすでに秋の気配が忍び寄っていました。
生憎の曇り空となってしまいましたが、却ってこの滝の重厚さが導き出されたかのようです。

撮影地:山梨県北杜市「尾白川渓谷・不動滝」(共通)
撮影機材:RICOH Caplio R6(共通)
撮影データ:ISO100 プログラムAE(SS1/104秒 f/4.4) -1.3EV 50㎜相当
撮影年月日:2008年8月2日(土)



(2)


これは吊橋の途中から狙ったカットですが、もっと滝に近づきたいところです。
はやる気持ちを抑えて吊橋を渡り、滝に近づきましたが・・・

撮影データ:ISO114 プログラムAE(SS1/153秒 f/5.2) -1.7EV 115㎜相当


(3)


滝に近づくとこのような巨岩がたくさんあってなかなか先へ進むことが出来ません。
それにしても水の色はエメラルドグリーンであることに変わりはなく、透明感を感じますね。
「渓谷の雰囲気もいいな♪」と思いながら視線を右方向へもっていくと・・・

撮影データ:ISO100 プログラムAE(SS1/133秒 f/3.6) -0.7EV 28㎜相当


(4)


「ゲッ、この岩を登らないと滝へ近づけないのか・・・!!!」
暫し考え、ロープの下端を掴んで全身の体重をかけてみました。
ロープはびくともしません。

「よしよし、これならば足元とバランスさえ注意すれば大丈夫だな」と判断しました。
危険ですのでザックと三脚・・・当然、一眼レフはお荷物になります・・・を置いて登攀開始です。
後ろにいる7~8人のギャラリーの視線が背中に痛いですが、何とか登攀成功!!

撮影データ:ISO100 プログラムAE(SS1/90秒 f/5.0) -0.3EV 28㎜相当


(5)


足元に注意して滝に近づくと、さすがに迫力を感じさせます。
飛沫の影響もあって滑りやすくなっていてこれ以上近づくことは困難です。
足元が不安定なため、左側にある大きな岩に体重を預けての撮影でした。

撮影データ:ISO100 プログラムAE(SS1/90秒 f/5.0) -0.3EV 28㎜相当


(6)


滝の落ち口付近をズームアップしてみましたが、左側から覆いかぶさるように突き出している巨岩が不気味です。
あれが崩れてきたら・・・いや、そんなことを考えるのは止めておきましょう。

撮影データ:ISO100 プログラムAE(SS1/79秒 f/4.5) -0.7EV 55㎜相当


(7)


今度は滝壺を中心として構成してみました。
水面にぶつかった水が爆風のように辺りに飛び散り、こちら側にも容赦なく降り注いできます。
大汗をかいた体には気持ちいいのですが、じーっとしている訳にもいきません。

元の地点に戻るにはロープを伝って下降しなければいけません。
下りは登りよりも危険なんですよね。
岩に体を近づけると滑りますので、岩に対して角度がつくような姿勢でゆっくりと降りていきました。
着地(?)した時、ほっとしたことは言うまでもありません。

撮影データ:ISO100 プログラムAE(SS1/104秒 f/4.7) -0.7EV 75㎜相当


(8)


暫く滞在したあと、次の目的地(ヒ・ミ・ツ)へ向かうべく下山を開始します。
樹木越しに眺める不動滝も悪くはありません。

撮影データ:ISO154 プログラムAE(SS1/164秒 f/4.9) -1.7EV 145㎜相当


(9)


不動滝に暫く滞在して満足して引き上げた筈なのに・・・
何となく後ろ髪を引かれる思いで写した最後のカットです。
深山幽谷の雰囲気が出たかな?

撮影データ:ISO64 プログラムAE(SS1/153秒 f/3.3) -1.0EV 28㎜相当

これで5回に亘りまして尾白川渓谷の滝の写真をお届けしましたが、ひとまずお仕舞いにいたします。
次回の更新は・・・今週が超忙しいので、次の日曜日まで難しいかもしれません。
では♪


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
不動の滝 (@ひろちゃん)
2008-08-24 21:30:28
ぐっはぁ~ロッククライミングさながらの登山お疲れ様<(_ _)>
1.4は見上げている緊張感が漂います(^^;;
でもクライミングしたお陰で素晴らしい景観ですねぇ
ワイルド感が凄くて悶絶しています^^
5.6枚目の上の岩が不気味ですねぇ~@@
でもそれが一番好きかな~~
相当歩いたようでリスクもあったんでしょうねぇ
居ながらにして涼しい気分と滝の雄大さを満喫しました^^

素晴らしい眺めをありがとう~~^^v
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こんばんは、 (武ちゃん)
2008-08-24 22:21:08
尾白渓谷の連載、楽しませて戴きました。
アルプスの峰からの流れ、やはり水量がありますね。
切り立った岩峰からなる山肌が、甲斐駒らしいです。
深山でオゾンをたっぷり吸って、リフレッシュできたかと思います。
危険もいっぱいのところですが、その分納得のいく写真も採れますね。
☆遠路、お疲れ様でした。    
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縄梯子 (どりさま)
2008-08-25 07:29:58
こんなものを登るのですねー。登れたのならまだまだいけますね^^しかし苦労したかいのあるお写真ですね~!
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不動滝 (優月雅日)
2008-08-25 14:11:38
不動滝 良く聞きます 行ったことがありません。
滝の全貌を見るのも大変ですね。
苦労の甲斐あり 見事な滝が見れましたね。
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Unknown (食いしん坊)
2008-08-25 17:42:39
はじめまして!!
あし@で見つけたので、遊びに来ました。

不動滝の写真、すごい躍動感があり
いい感じですね。

また、時間があれば遊びに来てください。
神戸近辺で食べたお昼ご飯をいっぱい
掲載しています。
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@ひろちゃんへ (ZEISS)
2008-08-25 18:35:29
>・・・ロッククライミングさながらの登山・・・
たかだか5mくらいの岩場なんですけれどね。
それでもまかり間違えれば命はないと思います。
地面と言うよりは岩場ですから。

>5.6枚目の上の岩が不気味ですねぇ~@@
せり出していますからねぇ。
いつかは崩れるんでしょうけれど、相当な衝撃が
あると思います。

>相当歩いたようでリスクもあったんでしょうねぇ
帰りの尾根道も含めると、「もう山道は結構です!」
って気になりました。
でも、この後は北八ヶ岳へ行き、軽く40分ほど
登っりましたが・・・(汗)
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武ちゃんさんへ (ZEISS)
2008-08-25 18:41:59
>尾白渓谷の連載、楽しませて戴きました。
楽しんでいただいて何よりです。

>アルプスの峰からの流れ、やはり水量がありますね。
特に南アルプスは懐が深いから、枯れるようなこと
もなく、常に水量が豊富なようです。

>深山でオゾンをたっぷり吸って、リフレッシュできたかと思います。
はい、リフレッシュは出来ましたが、この日から二日間
は筋肉痛に悩まされました。
でも、またとない経験(?)もしました。
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どりさまさんへ (ZEISS)
2008-08-25 18:43:43
登るほうが簡単なんですよ。
降りるのは足を滑らさないようにしないと、結構
危険だと思います。
まぁ、まだまだいけますね(笑)
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優月雅日さんへ (ZEISS)
2008-08-25 18:47:34
不動滝という名前の滝はあちこちにあります。
不動明王を祀ったもので、数週間前にもいくつか
公開しています。

ここへ行くのはかなりハードですよ。
わき目もふらずに歩いて2時間くらいかな?
それもきつい登りと危険な箇所の連続なんです。
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食いしん坊さんへ (ZEISS)
2008-08-25 18:50:14
こちらこそ、初めまして♪
私のブログへようこそ。

>不動滝の写真、すごい躍動感がありいい感じですね。
ありがとうございます。
苦労して行った甲斐がありました。
そうそう行こうという気持ちはありませんが・・・(笑)

>また、時間があれば遊びに来てください。
そうさせていただきます。
えっ、神戸付近の旨いモノ?
そいつは・・・これから飯抜きで残業なんすよ・・・orz
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