「竜神の滝」から「蛇木の滝」、そして「中止の滝」へ
(1)
群馬県上野村には数多くの滝があります。
もうかれこれ10年以上に亘って訪問していますが、紅葉時期に訪れたのは初めてのことでした。
「冬桜」を愛でてから最初に訪れたのが、野栗沢にある「竜神の滝」です。
着いて驚いたのが、天気がいいのに滝には全く太陽の光が当たっていなかったことでした。
GW頃であれば、午前10時30分頃は燦燦と太陽の光が降り注いでいたんですが・・・
まるで曇り空の下で撮影しているような気分でした。
撮影地:群馬県多野郡上野村(共通)
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/10秒AE(f/8.0) 0.0EV 50㎜(80㎜相当・C-PLフィルター使用)
撮影年月日:2008年11月2日(日)
(2)
まぁ、そうは言いながらも折角来たのですから、気を取り直して撮影開始です。
トップ画像より左側に回りこんでの撮影ですが、部分的に切り取ってみました。
本当はもっと左側から狙いたいところですが、これ以上は左にある斜面の崩落が酷いので諦めました。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/2秒AE(f/22.0) -0.3EV 80㎜(128㎜相当・C-PLフィルター使用)
(3)
このカットは帰り際に振り返って発見した構図です。
普通はあまり狙おうとは思わない構図でしたが、今回はちょっと面白いかな?と思ったものです。
この後は、少し道を戻って「蛇木の滝」へと向かいます。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/1秒AE(f/16.0) -0.3EV 105㎜(168㎜相当・C-PLフィルター使用)
(4)
どうですか?落差は大したことはありませんが迫力ある滝でしょう?
轟音と辺りに響かせて落水する姿は、とても車を下りてすぐの場所にあるとは思えません。
因みに、↑の「竜神の滝」も車を下りてすぐに見えるロケーションにあります。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/250秒 f/7.1) +0.3EV 98㎜(157㎜相当・C-PLフィルター使用)
(5)
もうお分かりですね。
この「蛇木の滝」は神流川の堰堤から流れ落ちる人工の滝なんですよ。
でも、自然にある岩を巧みに組み合わせていますので、部分的に切り取れば「名瀑」の出来上がり~♪
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/200秒 f/7.1) +0.3EV 55㎜(88㎜相当・C-PLフィルター使用)
(6)
さて、いよいよ今回のハイライトである「中止の滝」です。
今まで数え切れないほど上野村へ訪れながらも、未踏の地であった滝です。
かなり奥にあることもその理由ですが、何しろアプローチが厳しいものがありました。
そんな険しさがあるからこそ、この美しさを感じるんでしょうけれど・・・
折りしも紅葉と青空が見事で「来て良かった!」、と感慨に耽る暇はありませんでした。
その理由は・・・次のカットで。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/100秒 f/7.1) -0.7EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)
(7)
この滝へ至るルートですが、道路際に駐車スペースはあります。
ところが、今回は道路工事で車両通行止めとなっており、とぼとぼと2kmくらい歩いて行きました。
登山口に着くと、まずは入り口でビビリますね。
「えっ、ここを登るのか?」と思うくらい傾斜がきつくて狭い道だったんです。
まだ最初の100mくらいはましでしたが、登るに連れて傾斜はきつくなり、鉄パイプで出来た柵や渡されたロープなしには先へ進むことすら出来ないほど険しい道でした。
「登るってぇことは、帰りにはこれを下るんだよなぁ」と半ば呆れながら進んでゆきます。
やっと滝を見渡す場所に着いた時は愕然としました。
確かに周囲の景色は見事ですが、余りにも水量が乏しい上に全体を写すことは困難です。
仕方なく分割撮影することとし、このカットは下半分を収めたものです。
太陽が当たっている部分は飛んでいて分からないと思いますが、岸壁には硫黄成分が浸出していました。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/40秒 f/4.5) -1.7EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)
(8)
滝の上半分を写したカットですが、手持ちでそそくさと写すのが精一杯でした。
この場所も平坦ではなく、油断すれば転げ落ちるような急傾斜だったんです。
一応三脚は持ってきたものの、とても使えるような場所ではありません。
ここへ行く場合は、一眼レフでもレンズ1本、出来れば高性能なコンデジといった軽量化された装備が望ましいですね。
私はレンズ4本、それも大口径ばかりのフル装備で行きましたからへばりました。
それはさておき、問題は帰り道です。
落ち葉が降り積もった急傾斜の道とも言えないところを下りて行くわけです。
足場を慎重に探しながらの下山は大いに疲れました。
滝までの実質的な距離は短めでもかなり危険な道です。
足に自信がない方や子供づれ、お年寄りにには無理なコースです。
夏に訪れた尾白川渓谷の道も過酷でしたが、ある意味でこちらのほうが危険性を感じたくらいです。
で、今日は全身筋肉痛で家で大人しくしています(笑)
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/100秒 f/7.1) -0.7EV 35㎜(56㎜相当・C-PLフィルター使用)
「群馬県上野村公式ホームペジ」
(1)
群馬県上野村には数多くの滝があります。
もうかれこれ10年以上に亘って訪問していますが、紅葉時期に訪れたのは初めてのことでした。
「冬桜」を愛でてから最初に訪れたのが、野栗沢にある「竜神の滝」です。
着いて驚いたのが、天気がいいのに滝には全く太陽の光が当たっていなかったことでした。
GW頃であれば、午前10時30分頃は燦燦と太陽の光が降り注いでいたんですが・・・
まるで曇り空の下で撮影しているような気分でした。
撮影地:群馬県多野郡上野村(共通)
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/10秒AE(f/8.0) 0.0EV 50㎜(80㎜相当・C-PLフィルター使用)
撮影年月日:2008年11月2日(日)
(2)
まぁ、そうは言いながらも折角来たのですから、気を取り直して撮影開始です。
トップ画像より左側に回りこんでの撮影ですが、部分的に切り取ってみました。
本当はもっと左側から狙いたいところですが、これ以上は左にある斜面の崩落が酷いので諦めました。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/2秒AE(f/22.0) -0.3EV 80㎜(128㎜相当・C-PLフィルター使用)
(3)
このカットは帰り際に振り返って発見した構図です。
普通はあまり狙おうとは思わない構図でしたが、今回はちょっと面白いかな?と思ったものです。
この後は、少し道を戻って「蛇木の滝」へと向かいます。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 SS1/1秒AE(f/16.0) -0.3EV 105㎜(168㎜相当・C-PLフィルター使用)
(4)
どうですか?落差は大したことはありませんが迫力ある滝でしょう?
轟音と辺りに響かせて落水する姿は、とても車を下りてすぐの場所にあるとは思えません。
因みに、↑の「竜神の滝」も車を下りてすぐに見えるロケーションにあります。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/250秒 f/7.1) +0.3EV 98㎜(157㎜相当・C-PLフィルター使用)
(5)
もうお分かりですね。
この「蛇木の滝」は神流川の堰堤から流れ落ちる人工の滝なんですよ。
でも、自然にある岩を巧みに組み合わせていますので、部分的に切り取れば「名瀑」の出来上がり~♪
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/200秒 f/7.1) +0.3EV 55㎜(88㎜相当・C-PLフィルター使用)
(6)
さて、いよいよ今回のハイライトである「中止の滝」です。
今まで数え切れないほど上野村へ訪れながらも、未踏の地であった滝です。
かなり奥にあることもその理由ですが、何しろアプローチが厳しいものがありました。
そんな険しさがあるからこそ、この美しさを感じるんでしょうけれど・・・
折りしも紅葉と青空が見事で「来て良かった!」、と感慨に耽る暇はありませんでした。
その理由は・・・次のカットで。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/100秒 f/7.1) -0.7EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)
(7)
この滝へ至るルートですが、道路際に駐車スペースはあります。
ところが、今回は道路工事で車両通行止めとなっており、とぼとぼと2kmくらい歩いて行きました。
登山口に着くと、まずは入り口でビビリますね。
「えっ、ここを登るのか?」と思うくらい傾斜がきつくて狭い道だったんです。
まだ最初の100mくらいはましでしたが、登るに連れて傾斜はきつくなり、鉄パイプで出来た柵や渡されたロープなしには先へ進むことすら出来ないほど険しい道でした。
「登るってぇことは、帰りにはこれを下るんだよなぁ」と半ば呆れながら進んでゆきます。
やっと滝を見渡す場所に着いた時は愕然としました。
確かに周囲の景色は見事ですが、余りにも水量が乏しい上に全体を写すことは困難です。
仕方なく分割撮影することとし、このカットは下半分を収めたものです。
太陽が当たっている部分は飛んでいて分からないと思いますが、岸壁には硫黄成分が浸出していました。
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/40秒 f/4.5) -1.7EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)
(8)
滝の上半分を写したカットですが、手持ちでそそくさと写すのが精一杯でした。
この場所も平坦ではなく、油断すれば転げ落ちるような急傾斜だったんです。
一応三脚は持ってきたものの、とても使えるような場所ではありません。
ここへ行く場合は、一眼レフでもレンズ1本、出来れば高性能なコンデジといった軽量化された装備が望ましいですね。
私はレンズ4本、それも大口径ばかりのフル装備で行きましたからへばりました。
それはさておき、問題は帰り道です。
落ち葉が降り積もった急傾斜の道とも言えないところを下りて行くわけです。
足場を慎重に探しながらの下山は大いに疲れました。
滝までの実質的な距離は短めでもかなり危険な道です。
足に自信がない方や子供づれ、お年寄りにには無理なコースです。
夏に訪れた尾白川渓谷の道も過酷でしたが、ある意味でこちらのほうが危険性を感じたくらいです。
で、今日は全身筋肉痛で家で大人しくしています(笑)
撮影機材:キャノンEOS40D EF24~105mm f/4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/100秒 f/7.1) -0.7EV 35㎜(56㎜相当・C-PLフィルター使用)
「群馬県上野村公式ホームペジ」
険しさでは上回りましたね。
登りはともかく下りはかなりビビリました。
落ち葉が降り積もっていたので、滑るし、下が土かどうかが
分りにくいんですよ。
>秋の光景を次々に撮影されているようで羨ましいです^^ノ
そうでもしないとやってらんねぇですよ。
今日もまた大残業でありんす。
着いて驚きました。
「こんなところを登るのかよ~!」って。
登り始めて暫くしたら、もっときつくなったので
笑うしかありませんでした。
「これはまともな道じゃないぜぇ!」ってね。
>その危険を押しての撮影の甲斐があったようで・・・
ちゃんと安全のマージンはとってありますよ。
まさか命とトレードするようなことはしたかぁない
ですから。
>特に2枚目とラストがいいですね^^v
ありがとうございます。
>私も梅ヶ島から安部峠へ行って滝めぐりしてきました(^^;;
おぉ、それはそれは・・・
アップを楽しみにしています。
ここの滝は同業者を見かけることはありませんね。
マイナーだからかな?
>現地は行ってみないとわからないものですね。
そうなんですよ。
最後の中止の滝へ行く道が通行止めだったなんて
全く知りませんでした。
せっかくですから、トボトボと歩いていきました。
でも、そのお陰でまたいい眺めを見ることができた
んですよ♪
中止の滝あたりの紅葉は見頃となていましたが、唐松
の黄葉は今度の週末がいいと思います。
あのあたりはどこへレンズを向けても絵になりますね。
暫くの間、紅葉はここで撮影しようかと思ったくらい
です。
>今年私が見て来た中止の滝の氷瀑をアップしてみます。
えっ、あんなきつい傾斜をそのような時期に登られた
んですか?
凄いなぁ・・・私には真似できそうもありません。
何しろビビリですから(笑)
さすがに上野村といえば最奥の場所ですから、行くことは
そうそう多くはないと思います。
私は10年ほど前から毎年訪れるようになりました。
>足元の悪い道をフル装備では大変でしたね。
季節はずれの大汗をかきました。
真夏並みの汗の量でしたでしょうか。
>さすがに、これでは来る人も少なかったでしょう。
車両通行止めでしたし、他に人はいませんでした。
さすがに不気味な感じもあり、熊除けの鈴は盛大に
鳴らしました(笑)
筋肉痛ですか?
すでに、一昨日痛くなって、昨日が一番きつかったですね。
今日はかなり収まりましたから、まだまだ若い証拠かな?
>それはさておき、6枚目にぞっこんです。
ありがとうございます。
傾斜がきつい場所ですから、足場をちゃんと確保しての
撮影となりました。
まぁ、下りも何事もなくてよかったですよ(笑)
あまりの傾斜のきつさに、登っていくのを「中止」
しようと思ったくらいです。
水量は少なくとも、実際にこの目で見た満足感は
ありました。
>わたしはポートレートの撮影最中に死んでも後悔ないですが(笑)
私はいかなる場合でも、命とトレードするような真似
はしませんよ。
危ないと思っても、細心の注意を払えば大丈夫だと
いうところしか行きません。
やっぱ、死にたぁないですから・・・ポートレートでも(爆)
着いてみて驚きましたよ、道の険しさと水量の少なさに。
前に見た写真はこの3倍くらいの幅があったんですが、
ちょうど渇水期にさしかかっているからなんでしょう。
>話しは変わって 大井川の紅葉!
昨年は一緒の時期、今月下旬の連休に行きましたが、
それでもまだ早かったような気がします。
奥大井はちょうど良かったんですけれどね~。
今年は諸般の事情で行くことができません(涙)
確かに私も何度も登山してるので下りの怖さは充分に感じてます(-"-;)
ひとたび滑れば1km以上の谷底へまっ逆さまですからねぇ
その危険を押しての撮影の甲斐があったようで
素晴らしい景観にうっとりです^^
特に2枚目とラストがいいですね^^v
私も梅ヶ島から安部峠へ行って滝めぐりしてきました(^^;;
現地は行ってみないとわからないものですね。
だからこそ面白いのかも。
お疲れさまでした~
今紅葉が見ごろなんですね、
いゃ~見てみたいですね、
中止の滝へは工事中で行けないんですか、
今年私が見て来た中止の滝の氷瀑をアップしてみます。
暇な時にでも遊びに来てください。
足でも滑らせたら滝つぼへ! 遭難しなくてよかったです。
足元の悪い道をフル装備では大変でしたね。
さすがに、これでは来る人も少なかったでしょう。
頭上の澄んだ青空と紅葉がキレイです。
城峯公園の冬桜(鬼石の桜山も?)も見頃になってきたようですね。
筋肉痛はいかがでしょう?
大変な道のりでお怪我がなくて何よりです。
今日はあいにくの曇天でしたから逆にゆっくり休めて良かったですね。
それはさておき、6枚目にぞっこんです。
素晴らしい~~♪
苦労されて撮影したかいがありますね。
わたしはポートレートの撮影最中に死んでも後悔ないですが(笑)、風景写真では危険を冒さないようにしています。
それゆえ、ちょっと甘い描写の作品が多いのですが、やはり命が惜しいので。。。
ZEISSさんの作品を見るだけで十分です!
アハハハ 大変な道中でしたね!
だからこそ 美しい景色なのかもしれませんが・・・・
しかし 水量が無くて残念でしたね。
こんな場所は情報が少なく登ってみないとわからない場合が多いですから・・・・
確かに登りより下りが怖いと思ったのは先日の体験談の通りです。
話しは変わって 大井川の紅葉!
昨日行ってきましたが もう少し先のようですね!