Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

高原の軽便鉄道

2009年10月28日 | 鉄道
軽便鉄道の限りない魅力
 (1)

 その軽便鉄道は標高1,400M近くの高原にありました。
 小さな蒸気機関車がマッチ箱のような客車を引き、一日に何回か運行しています。
 可愛らしい汽笛を響かせて走る姿は、見ていてもわくわくしてきます。

 小さな機関車と小さな客車、そして、地域に欠かせない足となっている軽便鉄道。
 そんな鉄道が私は大好きです。 


 (2)

 軽便鉄道はJRの在来線の軌間1,067mmの狭軌よりも更に狭い軌間762㎜を採用していることが多いのです。
 それがナローゲージよ呼ばれる由縁で、その昔は各地に存在しました。
 モータリゼーションの台頭によって徐々に姿を消して、今では稀な存在になってしまいました。

 現在では、日本最大の私鉄である近畿日本鉄道にその路線が3つあります。
 西桑名-阿下喜間20.4kmの北勢線、四日市-内部間5.7kmの内部線、日永-西日野間1.3kmの八王子線です。


 (3)

 蒸気機関車は罐で石炭を焚き、水を沸騰させて蒸気を発生させ、それを圧縮させてピストンを動かします。
 それが動輪に伝わって走るという、実に人間性のある動きをします。
 それゆえ、廃止され始めたときは熱狂的なファンが多く生まれました(私もそうかな?)


 (4)

 ピンと来た方は多いと思いますが、ここは八ヶ岳の麓に広がる野辺山高原です。
 その一角にある「野辺山SLランド」を走っている蒸気機関車です。
 その昔は台湾のサトウキビを運ぶために活躍していたものです。


 (5)

 もうこの罐の機能はかなり失われていて、罐で石炭を焚くことはできません。
 その代わりに、機関車の後ろに蒸気発生装置を積んで走っています。
 それでも蒸気機関車に変わりはなく、喜ぶ子供たちを乗せて走っています。


 (6)

 今年は蒸気機関車の運転は10月31日を残すのみとなっています。
 平日はディーゼル機関車による運行となり、いよいよ11月8日をもって今年の営業を終了するそうです。
 蒸気機関車が牽引する列車を見たい、乗りたいという方は今週末の土曜日が最後となりますね。

 詳細は↓のサイトをご覧ください。
 ようこそ野辺山SLランドのホームページへ!