Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

花梨の実

2009年10月12日 | 木の実・花の実
「風の又三郎」と花梨の実
 (1)

 「えっ、風の又三郎に花梨の実って出てきたっけ?」と思われた方もいらっしゃることでしょう。
 ところが、この宮沢賢治の名作「風の又三郎」の冒頭に出てくるんですよね。
 私は花梨の実を見るたびにその一節が頭に浮かんできてしまいます。

 撮影地:埼玉県東松山市大谷(共通)
 撮影機材:キャノンEOS7D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f9.0AE(SS1/125秒) -0.3EV 135㎜(220㎜相当・C-PLフィルター使用)
 撮影年月日:2009年10月11日(日)
 


 (2)

 『風の又三郎 宮沢賢治:作

    九 月 一 日

 どっどど どどうど どどうど どどう
 青いくるみも吹きとばせ
 すっぱいかりんも吹きとばせ
 どっどど どどうど どどうど どどう』

 花梨の実の件は赤字にしてみましたが、ちゃんとこのように登場しているんですよね。
 ちょうどこの日も風が強く吹いていて、この一節がやはり頭に浮かんできました。

 撮影機材:キャノンEOS7D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
 撮影データ:ISO200 f11.0AE(SS1/100秒) +0.3EV 280㎜(448㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (3)

 花梨はバラ科の落葉高木で実は生食には適さず、カリン酒などの原料になっています。
 他にものど飴の原料に「カリンエキス配合」などと表示されていて、結構身近な存在となっています。
 ラフランス(洋ナシ)のようにも見えてしまい、「美味しそうだなぁ」と思ってしまいますよね。
 でも、実際に食べたら相当酸っぱいことが予想されます。

 撮影機材:キャノンEOS7D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
 撮影データ:ISO200 f10.0AE(SS1/60秒) -0.3EV 280㎜(448㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (4)

 これは私が勝手に「だるま君」と命名した実です。
 何となくだるまに見えてしまうでしょう?
 
 撮影機材:キャノンEOS7D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
 撮影データ:ISO200 f8.0AE(SS1/200秒) 0.0EV 280㎜(448㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (5)

 埼玉県東松山市を通る国道407号線を森林公園方面へ向かう途中の道は、この花梨の木が延々と植えられています。
 これだけの規模で花梨の木が植えられているのを私は見たことがありません。

 実は長いことついていますから気がつきますが、実は花を撮影したことがありません。
 来春は脚立を持って行って、花の撮影をしてみたいものですね。
 近くの公園でも花梨の木はありますが、脚立を持って撮影していると怪しまれますから・・・(笑)

 撮影機材:キャノンEOS7D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/8.0AE(SS1/160秒) 0.0EV 121㎜(194㎜相当・C-PLフィルター使用)