今晩は。
まず、ハルピンさん、極めて示唆に富み、かつ飼育者倫理に警鐘を鳴らす貴重なコメントを寄せて頂き感謝申し上げます。
本当に好きなカメだけをじっくりと長期飼育する、これはカメ飼いの悟りの境地ともいうべき理想のカメ飼育だと思いますし、ただただ尊敬するばかりです。
私も今年、50歳になりました。歳をとり、経験的に知ったことは、「人は多くのことを同時にはできない」ということです。
ビジネスの世界では、とかく「優先順位」が叫ばれます。かくいう私もビジネスの現場では、優先順位を巡り部下を叱責することも多々あります。
しかし競争社会で生き残るために必須な論考スキルですが、果たして豊かな精神をもって人生を送るに、本当に必要なスキルでしょうか?
私は豊かな人生を送ろうと決めたとき、優先順位ではなく、劣後順位をまず考えてみました。
主体を「私」に置いたとき、劣後順に項目を削除して最後に残ったもの、それが自分の一番好きなことであり、かつ生きていくうえで必要不可欠なことだと思ったからです。
多くのことはできない、であれば、やりたい事の唯一とはなにか?
それが私にはカメの飼育であり、拙ブログでも書いた飼いたいカメベスト5、だったのです。
長期飼育不可能なうえに高価なブラジルヘビクビだけに購入は本当に悩みました。
初めてこのカメが欲しいと思ったのが2004年。
本当に買おうと思いショップにお願いしたのが2010年。その時でも入荷したら70万円位みておいて欲しいとショップに言われました。
待つこと6年、ようやく昨年購入しました。買おうと思ってから12年もかかりましたが、この12年が自分が本当にブラジルヘビクビガメが好きなんだという信念を抱かせてくれました。
また本当にレアなメスを同時に購入できたのは予想外でした。
今、ブラジルヘビクビガメを飼育していて、本当に楽しい時間を過ごしています。
そして「本当に好きなカメに巡り合うこと」の大切さを実感しています。
おこがましいですが、ハルピンさんのクモノスへの真っ直ぐな想いの幾ばくかは、私にも理解できます。
本当にクモノスへの愛情が伝わってきます。
好きなカメを飼いたい、これは当たり前の事ですが、この当たり前のニーズを担保するには、やはりCB産出技術が必要だと思います。
野生下のブラジルヘビクビガメは300匹位じゃないかともいわれています。
やはり殖やす技術が必要だと思います。
ホウシャガメは理想的なCB化が進みつつあると思います。飼育者、現地の生産者がともにWIN・WINの関係になれるからです。
それからもう一つ。
ハルピンさんのような素晴らしい飼育技術を志ある飼育者達に伝承しておいて欲しいのです。カメの飼育は奥深く、しかしながらそのノウハウは極めて属人的な一面があることもまた事実です。
重ねて申し上げますが、優れた飼育者こそ、引退に際してその才のある者に技術を伝承すべきと思います。
もっと平たく言うと、是非とも、クモノス16年間の飼育談義をお伺いしたいと思います。
ポタカさんのブログコメント、拝謁致しました。
イベント嫌いの私ですが、毎年とんぶり市だけは欠かさず行っております。機会があれば、お話しさせて下さいませ。
と言うか、久しぶりにカメ会もやりたくなってきましたね。