おはようございます!
最近、我が家のブラジルヘビクビが登場していないなぁ〜と思いました。
お陰様で、2度目の日本の夏を越せそうです。
今朝のオスです。
続いてメスです。
雌雄ともに絶好調です!
8月1日〜15日までは、常時水温23℃。16日からは昼間23℃、夜間22℃と温度差をつけています。
学生時代に本多勝一の「貧困なる精神」を読みましたが、我が国のカメ飼育界もドイツに比較すれば「貧困なる精神」の域を脱してはいないでしょうね。
ドイツでは、トゲヘビクビ達が熱心なマニアによって細々ながら、確実に殖やされています。
そして何よりもブラジルヘビクビの世界初のCB個体の種親は、日本のショップがドイツの爬虫類イベントに持ち込み販売したペアです。これをドイツのマニアが購入、繁殖へと繋ぎました。
ドイツ人の生物飼育への向き合う姿勢は我々日本人は学ぶべきことが多いと思います。
古くは、ディスカスやアピスト、近いところでは、サンゴ飼育におけるベルリンシステムの開発などドイツ人の探究心には歴史的に我々日本人の及ばない点もあります。
オールドマニアはご記憶でしょうが80年代の終わり、ジーベン初入荷時の業界、マニアの狂乱ぶり、その後のジーベンの立ち位置の変遷を辿れば、我々日本人がいかに軽薄短小かを思い知らされます。
現在、500円玉から25㎝オーバーまでしっかりとジーベンを育成できる骨のあるマニアは我が国に何人いるのでしょう。
カメの命を消費的にやり取りする我が国の飼育姿勢にはやるせなさを禁じえません。
ゾウガメ、ケズメ、スッポンモドキ、家を買うのと同じ覚悟が必要なはずです。
買わない勇気もまた成熟したカメ飼育者に求められる精神でしょう。
まさに熱しやすく冷めやすい、流行り廃りに翻弄される日本人の貧困なる精神のなせる技です。
まぁ、このおかげでナガクビ・ヘビクビマニアの私は適正価格で好きなカメを買えるので有難いのですが…
これほど貴重なカメの価値は日本人には理解されないのでしょう。
日本人は、一時のブームが去ると、その後は見向きもしませんからね。
ブラジルヘビクビはオスでも相当にレアなカメですが、メスは更にレアです。
おそらくブラジルヘビクビのメスの実物を見た方は日本国内では極少数ではないでしょうか。
現在長期飼育に成功している水族館は、ブラジルとオランダに各1カ所だそうです。
飼育ポイントの分かった現在は誰でも飼えると思いますが。
ブラジルヘビクビのキーパー達は水温の上限を26℃にしていますが、現地の棲息状況からするとやはり20℃キープが理想だと思います。
ひねくれた事を書きましたが、自分の愛亀の調子のいい姿を見るのは一番ですね。
朝、ケージから飛び出さんばかりにエサをねだるブラジルヘビクビを見ると嬉しさいっぱいです。
さて、調子を崩したトゲモモですが、順調な回復をみせ、元通りの体調になりました。
しかし、体中にダメージが残りましたので、昨夜から強制乾燥です。
きれいにスポンジで洗い、一晩乾燥です。
次にオルプラスを吹き、再度乾燥させます。
オルプラス後のトゲモモです。
目ヂカラ復活なので、経験則ですが、しっかりと立ち上がると思います。
カメを立ち直すコツは、免疫力を高めて、少し元気なときに薬品を使用することだと思います。
因みに強制乾燥は、カメにとっては、物凄くストレスになるのでよほどの事案でないと私はやりません。なので、今回は私の判断では極めて重篤な事態です。
15日の晩に一度目の強制乾燥をしました。患部に薬を塗布したところ、回復傾向なので念を入れて再度の薬の塗布です。
私の常備薬です。
エルバージュは主に薬浴に使用しています。
塗布用は、オロナイン軟膏にグリーンFゴールドを混ぜて使用しています。
早く完全復活して欲しいですが、順調に回復しているのでしっかりと観察して見守りたいと思います。
最も大切なことは、状態を崩さない環境整備と日々の観察ですね。
カメ飼育は本当に難しいです…