おはようございます!
我が家のベランダは正方形で広さ6畳ほどあります。下敷きのプレートが太陽光でほどよく暖まり日光浴には好都合です。カメさん達はすぐにプランターの日陰に籠ってしまうのですが紫外線はしっかりと吸収していると思います。イシガメ科には良い季節ですが、ブラジルヘビクビにはキツい季節の到来です。
さて、ブラジルヘビクビの飼育開始から今日で1年となります。
今回は私の飼育ノウハウ全開で本音の飼育論を展開します。
まずは、自分に合う、あるいは向いているカメに出会えたら最高のカメライフとなるでしょう。例えば多頭飼育で賑やかなカメライフを送りたいなら、イシガメ、ハコガメ等の頑健で人との距離が近い種。犬猫並みの親近感を持って付き合うならリクガメでしょう。
一方で高価で飼育方法が分からない飼育困難種、コウホソ、ブラジル、ヤブガメ、ヒラセリクガメ、コガシラやマルスッポンなどは長期飼育例は殆どない種ではないでしょうか。こうしたカメはカメレオンに近い飼育方法が必要なうえにすぐに死ぬ覚悟をしておかなければなりません。
私はブラジルヘビクビを飼育して本当に合うカメに出会えたなぁと実感しています。手がかかるし神経も使います。しかしこのカメを飼うと他のカメには興味が湧きません。飼育に精一杯でそんな余裕がないのかもしれません。
いずれにしても皆さんの飼っているカメも皆さんに出会うべくして出会ったのではないでしょうか?やはり縁あって一緒に暮らしているカメさんをストレスフリーで長生き、そして繁殖は飼い主の責務とすら言えるのかもしれません。
さて、何故ブラジルヘビクビが元気でいるのか?
その答えは「基本の徹底」です!これ、本当です。
基本を押さえる私のバイブルは、
星流トカゲの攻略法!名著です。飼育個体との対話こそが飼育困難種の攻略法だと喝破される氏の飼育論には打ちのめされました。
そして飼育個体を観察して棲息地をイメージする大切さ!
このイメージに役立つのが、このシリーズ!
加藤先生のフィールドリポートです。特に私は、ムカシトカゲ、ナマクアカメレオン、ロシアリクガメのリポートが大好きです。ナミブ砂漠の記事を繰り返し読んでは、ヤブガメの飼育設備をイメージして一人でにやけてます。
そして頭でっかちはいけません。そう、フィールドで五感を総動員してみるのです!
私は、この渓流でブラジルヘビクビが夜間上陸し、活動していると想像しました。湧水に棲んでいるなら、夜の水温が低過ぎて活性が上がりません。夜、浅瀬や陸上で摂餌し、水温の上がる昼間は浅瀬の岩の下でゆっくりと休み、消化する、そんな生活を送っているのではないかと想像しました。
さらに上流域は常に風が吹いていることに加え、川幅が狭く浅いので空気中の湿度が低く、カラッとした涼しい環境だと分かりました。
我が家のブラジルヘビクビは、この仮説に基づいた飼育方法を継続しています。もちろん飼育環境の設定もこの仮説に基づいた飼育設備にしています。
それから湧水、これがポイントです。当初はブラジルヘビクビは強酸性を好むと考えていました。赤茶色の砂や岩は、その土地に鉄分が多く酸化鉄が多く酸性土です。なので甲羅の赤茶色の種は基本、酸性の水で飼育するのが通説です。しかし湧水は地下水です。飼育しているカメもph7位が元気がいいのです。購入したショップさんからは水換えは極力避けるようにとアドバイスを受けたのですが、我が家のブラジルヘビクビは水換えすると調子が良くなるので、おそらくはアンモニアの低下とphの上昇が理由だと思います。そう、飼育個体との対話により得たノウハウです。
大切なことは、日々の観察でカメの変化に気付き、カメのサインを読みとることです。カメは意外に賢く、飼育環境の要求度合が高いです。いわゆる飼育困難種は、この要求レベルが高く、意にそぐわないとストレスを感じ、緩慢な死に向かいます。例えばブラジルヘビクビでは、シェルターの形状や水深もとても重要で彼らの基準外ならばストレスになります。phもそうです。私はエサ喰い時の動きや、皮膚の脱皮具合を見てph7に落ち着くように水換えをしています。
ブラジルヘビクビは、ラテン系のせいか、環境の好き嫌いをしっかりと意思表示するので環境整備はし易いカメです。
今年は暑さ対策を万全にしたうえで、まずは産卵を狙っていくつもりです。