カメさん日記

趣味のカメさん日記です。レア種で情報が少ない種を中心に書いていきます。

そもそもカメとは?

2018-03-31 14:20:47 | 飼育論

今日は。

気温も上昇しカメシーズンの到来ですね。

ミズガメ飼いさんは水換えが楽な季節に。

リクガメ飼いさんはお散歩や野草取りに。

春と秋はベストシーズンですね。

我が家のチズガメも気持ち良くメタハラ浴してますが、近づくとすぐにダイブするので甲羅が濡れた写真しか撮れませんが…

ワモンチズガメです。

2015年スペインCB。

まあ、順調に育っています。

飼育16年目のパーカー。 

みんな500年玉サイズだったのに…

エサを切っていたから痩せてますね。

でも野生下なら常時このくらいの痩せ具合では?

 トゲモモ。

下にいるのが去年の夏死にかけた個体です…

よくぞ復活してくれた!

今年はちゃんとファンを設置してあるから。

トゲモモも飼育10年目です。

とまぁ、みんな元気です。

我が家は2月が最低水温で3月から5月に毎月1度ずつ水温を上げていくのでみんな春の訪れを感じていますね。

そもそもカメとは、長生きです。

きちんと飼える技術があれば。

カメはとてもデリケートな生き物です。

ストレスを極力減らすこと、

必要以上の給餌をしないこと、

手足を十分に動かし活発な呼吸をさせること、

しっかり観察すること、

この辺りが長期飼育のポイントだと思います。

一番大切なことは、飽きずに愛情を持ち続けることでしょう。

私はしっかりと長く飼う覚悟なのでお迎えには慎重です。

しかし、ヒラタニオイ、コウホソ、コウヒロ、リクガメではオウムヒラセリクガメですね。

まぁ、しっかりと飼うには何よりもその種についての知見を集めて飼育方針を決めなくてはなりませんから事前の研究に時間をかけることも大切でしょう。

飼育方針が固まらないうちに希望種が入荷した場合はケースバイケースでしょう。

ただ上記の4種は全てCBの流通があるはずなので焦らずに種の研究をじっくり進めることが結局は無駄のない時間の使い方だと思います。

しかしコウホソやオウムヒラセリクガメまでCB化するとはEUのマニアとは一体どのような飼育をしているのか、本当に気になりますね。

EU圏ではブラジルヘビクビもCB化していますし、恐るべき飼育技術です。


カウントダウン

2018-03-25 08:16:50 | ブラジルヘビクビガメ

おはようございます。

ブラジルヘビクビガメの飼育開始から23ヶ月経過しました。

間も無く飼育開始2年を迎えます。

カウントダウンといった感じですね。

2年の歳月はカメも飼育環境に慣れ、飼育者も自身の飼育方法に自信を持つことでルーチンワーク化し倦怠期に陥る時期になります。

しかし、同時に飼育データの蓄積もそれなりに厚みが出てきて新たな試みを、ある程度根拠に基づいて実行できるようになります。

1.器具メンテナンスの強化

ブラジルヘビクビの長期飼育のポイントは水温20度を維持すること。

水槽用クーラーが適正稼働することが絶対条件です。

まずはクーラー本体と循環ポンプが正常に作動するようにメンテナンスをGW中にする予定です。

2.飼育環境の変更

前回書いた通り、10月完成を目指して90㎝オーバーフロー水槽を立ち上げて♀を飼育します。

もしもコウホソのお迎えとなれば、この水槽を仕様変更して対応する予定です。

3.ブリードに向けたデータ蓄積

経験則ではお迎え5年前後で産卵するカメが殆どです。

オスは一緒にした瞬間からヤル気満々ですから、条件さえ揃えばブリードが可能だと思います。

今年もブラジルの入荷は無かったので、やはり自分で殖やす以外には今後の入手は難しそうです。

現地にはストック個体もいるそうですが価格が高騰しているので、入荷しても買えそうにありません。

とまぁ、今年もブラジルヘビクビにかかりっきりとなりそうです。

ただコウホソ飼育を仮説立案するうえで、ブラジルの飼育がすごく役立つなぁ、という点があります。

それは、コウホソはCBという言葉に惑わされてはいけないということです。

ブラジルヘビクビのCBを取るには、シビアな環境設定が必要条件でしょう。

おそらく入荷しているコウホソCBはF1ですからシビアな環境設定下で誕生しているはずです。

飼育下で馴染ませやすいのは、これらの飼育困難種はおそらくはF3世代からだと思います。

これは自分でWCのブラジルヘビクビを飼育してみて肌感覚ながら確信しています。

WC派の私ですから許されるならコウホソもWCにチャレンジしたいのですが不可能ですからね。

ブラジル政府は野生動植物の国外輸出を禁止しています。

我が家のブラジルヘビクビは一応ウルグアイからの輸入ですが…

ブラジルヘビクビはブラジル国内にしか分布していないはず…

マニアは後ろめたさと背中合わせで飼育しているのも悲しい現実です。

日差しで春を感じているのでしょうね。

我が家のブラジルヘビクビは今朝もひっくり返らんばかりのエサくれダンスです。


さてと… 底床のことなど

2018-03-21 16:27:40 | 飼育論

今日は。

ブラジルヘビクビガメを飼育してからまもなく2年が経ちます。

当初の飼育目標は3ヶ月、次に6ヶ月、1年。

最終的に2年生かせたらすごいな、とい気持ちで購入したので、2年以上先のグランドデザインがありませんでした。

なので今年は無事に夏を越すことに加えて、いよいよコウホソナガクビガメの飼育シュミレートを実行するつもりです。

具体的には10月までに90㎝オーバーフロー水槽を立ち上げます。

私の仮説が正しければ2年間はこの設備で飼育可能なはずです。

コウホソの入荷は不確実なので当面はこの水槽でブラジルヘビクビのメスを飼育し、設定の微調整をします。

もし、お迎えできるなら最高の水質で飼育したいと考えています。

アクアギーク ペーハーコントローラー、口コミによるとかなり信頼度が高く高評価です。

カルシウム、ストロンチウム、マグネシウムの添加剤です。

これをドーシングポンプで コントロールして高いKH値を維持します。

と、まぁより生息地のパースに近い水質は再現可能な見立てなのですが…

問題はどうやってph8以上の原水を作るか?です。

本水槽の底床をサンゴ砂にするのか?

サンプ槽にろ材を兼ねてパワーハウスを使用するか?

この場合、本水槽は底床なしのベアタンクとなります。

こればかりは試してみないと分かりません。

サンゴ砂は大規模な使用量となるので、やはりパワーハウスから試験データを取ろうと思います。

カメに興味のない方のサイトでもコウホソのバスキング写真が散見されます。

5匹のコウホソがバスキングしている現地写真を見ると、全ての個体が甲羅に苔が生えているんですよねぇ…

水への依存度は高いながらも一定量の日光浴は必要なカメのようです。

が、最も大切なのは、水への依存度。

つまり水質にデリケートなカメだということです。

これはブラジルも同様で水質にはうるさいカメです。

合う水質、合わない水質でカメがどんな仕草をするのかは、ブラジルヘビクビで学びました。

ライトのスキルはチズガメとセダカで磨いてきました。

風のスキルはブラジルヘビクビとトゲモモで培いました。

アルカリ水は約20年振りなので狙った水質をコントロールできる自信がありません。

お迎えした時に慌てないように秋にはph8を維持できるようにスキルアップしておかないといけません。

経験則では立ち上がった底床は水質浄化作用もあり、水が生きてきます。

この水質が再現できればコウホソナガクビも長期飼育できると考えています。

底床についてはリクガメ飼いさんのサイトが詳しいので、リクガメ飼いさんからも学びたいと思います。


ゾウガメの流通を憂う

2018-03-11 09:08:42 | 雑記

おはようございます。

今までは疑問でしたが最近、フツフツと怒りに転じてきています。

ここ最近、ショップでのゾウガメ販売数が増加しているように感じています。

 日本の平均的な世帯年収を500万円とすれば、ざっとその5%程度で売られています。

日本の所得分布の中央値(最も人数の多い年収層)は420万円です。

この層が約60%と推計されています。

なぜ平均年収が500万円と中央値より高いかというと、もうお判りでしょうが人口の3%程度の高所得層が平均値を押し上げているのです。

ゾウガメは買えるけど飼えないカメの典型です。

このカメを終生飼育するならば少なくとも所得上位10%の層でなければ不可能だと思います。

大型のカメはブリードが起動に乗ればかなりの早さでCBが増えます。

産卵数が多いですから。

ゾウガメもケヅメのようになるのでしょうか…

飼えなくなったら転売もしくはイズーに引取り、ではあまりに無責任ですし飼育者モラルへの冒瀆だと思います。

いずれケヅメ化すると思っていますが我がエキスパンサはその点は健全です。

今でも概ね100万円を維持しています。

エキスパンサはまだ数が少ないので、複数の飼主を渡り歩くことが多いようです。

まぁ、これはこれで飽きたら買取、って安易な購入者に怒りを感じますが金持ちなのは事実ですから負け犬の遠吠えとしておきましょう…

今年は南米便が不調なのでエキスパンサ購入も考えましたが、やはり飼えないとの結論に至り断念しました。

巨大な環境を用意出来ないし、ブラジルヘビクビの飼育に精一杯でとても飼えないからです。

やはり100万円という価格が冷静な思考にさせるのです。

これが25万円なら後先考えずに衝動買いしてますね、きっと。

カメは長生きです。

飼育者の人生も変化します。

しかし立ち止まって考えてみて下さい。

貴方のそばにいるカメは彼らの意志でそこにいるのではない事実を。

貴方の意志で連れてきた事実を。

私もモチベーションが上がらないときや、新しくお迎えしたい気持ちが大きいときもあります。

でも立ち止まって我が家のカメと対話します。

彼らは今、幸せなのか?

幸せな訳はない。

たとえジャガーに喰われたとしてもブラジルの山地で食うか喰われるかの生存競争下にあることが彼ら本来の定なのです。

人間のエゴで彼らの運命を歪曲した以上、できることを可能な限りしてあげることが飼育者のモラルだと私は思います。

カメ友のtohiさんが昨年6月3日「カメカメ日記」にてリブログして下さった「爬虫類ペット飼育心得10カ条」ほど我々飼育者が堅持すべきモラルはないと思います。

私はモチベーションが上がらないとき、新しくお迎えしたい気持ちのとき、これを読み冷静な思考に立ち戻るようにしています。

おそらく手遅れの個体を沢山診てきた獣医さんなのでしょう、半ば怒りとも言うべき10カ条は示唆に富んだ内容です。

ショップや機材メーカーさんには申し訳ありませんが、機材は少なくシンプルな方がカメは長生きするし、事故も少なくなります。

6番目の飼育心得、ここにフォーカスしたブログ内容を心掛けて行きたいと思います。